Can't Help Falling In Love

若林「僕が今年読んで面白かったのは、村上龍さんの『無趣味のすすめ』。実は、龍さんの大ファンなんですよ」
春日「たしか卒論も村上龍で書いたんじゃなかったっけ?」

全米(と書いてぴよまること読む)が惚れ直した。
旬だからって大鳥居さんてばダヴィンチにまで取り上げられちゃってー。どうせ選ぶ本つったって漫画なんじゃないのーなんて斜に構えて誌面を開いたら、なんかすげえ若林が熱く語っとう!!しかも本谷有希子がすきってゆっとう!わたし村上龍好きって人とはちょっと合わないんだけども、なんかもう読書家ってだけでぴよまるこ内のキュンキュンメーターがぎゅいんって振り切れちゃうの。なんというか大鳥居さんのどこまでいってもサブカル的立ち位置が期待を裏切らなすぎて最高です。
あと、春日が常に神の視点だから本を薦めにくいっていう若林のコメントに腹を抱えました。

春日「春日はいつも立ち読みで楽しませていただいています」

尊大なんだか丁寧なんだかわかんない態度がたまんない。なんかよくわかんないけど、こういう人にわたしはなりたいと賢治みたいなことを思いました。憎めないイバリんぼっていいですね。ワールドイズマインな人をみんながにこにこと見守っているような感じ。しあわせですね。
太宰はとにかく笑える、「太宰は春日と僕の笑いの共通点かもしれない」という若林の言葉に目から鱗がぼたぼた落ちました。そうか、あれはギャグなのか。そう考えると若林が本谷有希子を好む理由がわかる気がする。それまで読んだことなかったのにぶっちゃけ若林発信でブックオフでこれ買って、1日で読み倒してしまったんですけど、

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)

自分の中でしっくりと来ずにモヤモヤしていたこの赤黒い気持ちを、ギャグだと思えばやり過ごせることに気付いたんです。そうか、行きすぎた悲劇はギャグでしかないのだと。
そういや春日の貧乏キャラも1周回ってお笑い種だもんなあ。「いやだこのひとかわいそう」って不謹慎ながらもニヤニヤしてしまうような。まあ、そこに至るまでには血のにじむような覚悟が必要なんでしょうけど。キャラ作りの上での不幸はもちろん別として、自分でギャグだって認識するようになったらもうおしまいな気もするし。
というわけで、わたしは買う気もなかったダヴィンチを「なんか今無性に本読みたい気分だから参考にしてやんべ!!」と自分に言い訳をしながら、この見開きのために買ったと言っても過言ではありません。しかも「読書家の若林さんは知る人ぞ知る帯収集家」って!!なんつうニッチな趣味をお持ちで……!
どうしよう、若林を好きにならない理由がどんどんなくなっていくよ。たすけて!!