あたらしい沼のはなし(SideM 3rd Live幕張初日の感想)

すっかり幕張の亡霊と化している。
100万年ぶりに出てきて何事かと思えば、またわたしは新たな沼の住人になっているのだった。何かにはまるたびにここが終の棲家かと観念するのに、その翌年には思いもよらぬジャンルのおたくになっていたりする。自分のポテンシャルが怖い。星の数ほどのおもしろを内包しているこの世界が怖い。
しかし今回はこれまでに前例がないほどはまり倒している。2/3,4に幕張メッセイベントホールで行われたアイドルマスターSideM 3rd Live GLORIOUS ST@GEのライブビューイングに参加し、もうそろそろ2週間経とうというのにまったく心が現実に戻ってこないのだ。
これまでどんな娯楽にはまってもせいぜい翌日まで余韻がもてばいいほうだった。だが今回は重症だ。セトリ順に並べたプレイリストを繰り返し繰り返し何度も聴き倒し、声優ラジオを漁ってはライブの裏話が出ないか血眼でチェックしている。アイポッドには本物のアイドルの曲もいっぱい入っているのに、SideM以外の他の曲を聴こうという気持ちにこれっぽっちもならないのだ。先週某アイドルのブルーレイが届いたにもかかわらず、記憶を上書きしたくないので封も切らずに積んだままである。
(ものすごく長くなるのでたたみますね)
もとはといえばお友達がプロデューサー(アイマスシリーズでファンはプロデューサーとなり、お金を払ってアイドルのプロデュースをさせていただいている)で、とても楽しそうなので興味を持ち、アニメが始まったタイミングで沼に近づいたのだが、Pが熱狂するという中の人が歌い踊るライブの映像を見せてもらうのには少し勇気が必要だった。
だって、声優じゃないか。いにしえのおたくであるわたしは声優が表舞台に立って何かをするという昨今の風潮に未だ慣れていないところがある。しかもトークイベントとかならいざしらず、アイドルになりきって歌い踊るって!なんか恥ずい!!!
きっとSideMの知識ゼロでライブ映像に挑んでいたらピンとこなかっただろうけれど、アニメを観、ゲームをプレイし、シングルを借りて曲とキャラクターを把握したうえで覗いたその世界に、自分がすごい勢いで吸い寄せられていくのがはっきりとわかったのだ。
なんだこの歌唱力!なんだこの表現力!こんなに踊ってるのにキャラの声で歌ってるし全然ぶれてない!甘い言葉にも素直にキャーって言える!なにこの世界!!わたしの知ってる声優と違う!声優のポテンシャルまじすごい!!
衝撃だった。
見た目は全然違うのに、だんだんそのキャラが歌い踊ってるように見えてくる。なんならもうキャラにしか見えなくなってきてる人もいる。なんなんだ! こんな文化知らない!!46人も若手声優覚えられないよ〜とかくねくねしてたのにすぐだ!すぐ覚えた!!
気がついたらツイッターの別アカを作っていた。
ねえわたしこんないにしえのおたくだけど好きになってもいいのかな、こんな歳で非実在アイドルにうつつを抜かしてる人なんかわたしのまわりにひとりもいないよ大丈夫かな、でも挫折を経験してどんな過去も糧に変えて輝いてるアイドルたちがとっても愛しいんだよ、それを演じてるキャストの愛が、努力が素晴らしくて泣きそうになるんだよこんな気持ち初めてなんだよ!リアルアイドルとも2.5次元ともまったく違う、新鮮で特殊な感覚なんだよ!とおたく的機関銃トークをぶちかましたい衝動を抑えられないまま人のいない別アカで壁打ちを繰り返し、グッズとか別に興味ないや…とか思っていたのにアクリルキーホルダーの可愛さに打ちのめされナンジャタウンに通い、コラボカフェを訪れ、ランダム形式での販売の洗礼を受けて自担を自力で引くことが叶わず、ツイッターで交換してくれる人を探し、無事自担を手に入れ、同封されたお手紙に「また何かお力になれることがあったらうれしいです。ぴよまるさんのP活が実り多いものとなりますように」という一文が添えられており、わたしはうっかり落涙してしまったのだ。
なんというやさしいせかい……
前置きがすっかり長くなってしまった。
というわけで新米P(ピエール担当)(まさか自分が16歳のカタコト金髪異国人を好きになろうとは)(もともとカエル好きのわたしに舞い降りてきた天使)(ピエールといえば瀧!という長年の呪縛からやっと解き放たれた)(決め打ちで回したガシャでSSRピエールをあっけなく引いて運命を感じるの巻)が3rdライブ幕張初日を観た感想を書き殴るよ。他の現場ではある程度レポできるぐらいには記憶をとどめていられるのだけど、SideMに関しては記憶力も語彙力も完全に失って「好き」「エモい」「かわいい」「すごい」「最高」しか言えない屍になってしまうのであしからずだよ!インプットばかりでアウトプットを疎かにし続けていたわたしに彗星の如く現れたモチベーションの源!!たいせつにしたい!!
ちなみに(まだ本題に入らない)この日わたしはぼっち参加だったんだけど、アイマス文化に早く慣れ親しみたいとやっつけで手書きしたP名刺を持参していて、万が一隣の席のPとお話できたら交換しようともくろんでおりました。しかし隣の席がおそらく学生の若い男子二人組で話しかけるわけにもいかず、暗くなった場内で突然自分の席が合ってるか不安になり半券をペンライトで照らして確認していたら、突然「見えますか?」と隣の男子が自分のペンラを差し出してくれたのです。
やっ やさしいせかいがここにも……!!!
わたくしうろたえてしまいどもり気味に「あっありがとうございますわたしこれがはじめてのらいぶでとてもどきどきしています」などと口走ったら「僕も2ndが最初だったんですよ〜最近は男の人も増えてきてうれしいです」的なことを話してくださり、「よろしかったら」と名刺を!差し出してくれるじゃないですか!!
まさかこんな唐突に名刺交換チャンスが訪れるとは思ってもいませんでした。場内が暗かったのでそのときは全然いただいた名刺が見えませんでしたが、わりと熱狂的なカフェパレPでした。ライブ中もかなり盛り上がるタイプの人だったのでわたしも気兼ねなく変な声を出すことができておかげでとても楽しかったです。ほんといい人しかいないな!
やっと本題。
開演時間を20分ぐらいすぎて開演。まずは客が声を揃えてスポンサーの社名を呼ぶところから始まる。馴染みのない会社だと少し躊躇が見られるのが面白い。事務員の賢ちゃんによる注意事項。いちいち「はーい!」と返事をする行儀のいいプロデューサーたち。全ユニットの紹介VTRを経て、キャストが出てくる気配がする……現地も映画館もざわざわしてる……くるぞ……くるぞ……。

01.DRIVE A LIVE
ぎょえー!ほんとに全員集合してる!46人ちゃんとステージに乗れてる!すごい!しょっぱなからクライマックスすぎてもうまったく目と脳が追いつかないよ!みんなインフルにかからなくてよかった!ありがとう体調管理!!!壮観すぎて鳥肌立ちっぱなしだ!!*1

02.STARLIGHT CELEBRATE!(DRAMATIC STARS
しゅごんの挨拶を経てトップバッターはやっぱりドラスタ!大黒柱感ハンパない。安心して観てられるしパフォーマンスの安定感がしゅごい……。DRAMATIC STARSと書いて「絶対的信頼」と読むぜ!!!うちだゆうまは普段あんなにおもちっぽいのに桜庭先生になると豹変するのほんとにすごい。今日も爆発するうちだゆうま力(りょく)!しゅごんの揺るぎないセンター的存在感は圧倒的で、もうこの人についていけばなんにも心配ないって思わせてくれる安心感がある。拓ちゃーん!すきだ!!だいすきだ!!!!

03.TOMORROW DIAMOND(Beit)
えっちょっえっ……!とさっそくの自ユニ新曲にペンライトを落としそうになる。頭パーンしてもう全然振り付けとか覚えてないけど、間奏で恭二っていうかウメハラがかたっぽの手袋の裾を口でくわえてグイってひっぱってて、悲鳴も出ないほどびっくりしました。それ……ウメハラだからやらせたんだよね……えげつない……好き……個人的には歯で噛んで引っ張ってほしかったんだけどな(性癖)……いけめんにそういうことやらすのほんとよくわかってる……と薄れゆく意識を必死でつなぎとめながら画面を見つめていたら、最後に恭二がひざまずいてエア指輪ケースパカって!!パカって!!球根されたんですけど!!!違う!節子それはイエモンや!!求婚!求婚!!!
「曲中できみに向けたメッセージがあるんだけど受け取ってくれるかな」って言われた覚えないんだけど、これ完全にわたし宛てだよね!?!あれ?言ってなかったっけ、わたし既婚者だって……別に関係ないか!わたし!このひととけっこんします!!(ちょろい)
本物のアイドルにこれやられたらわたしたぶん笑ってしまうんだけど、なんだろう、SideMの世界だとギャー!って言ってしまう。ここがSideMとの関わりの中での最大の謎だ。ほんとのアイドルに甘い言葉言われても「へへ……」って苦笑いしてしまうのに、なんでこっちの世界だと素直に悲鳴上げられるんだろう。*2硲先生に論理的に解説してもらいたい!
現地組情報で初めて知ったんですけど、ライビュだと最後恭二が抜かれてたけど全員求婚してきてたんだってね?そこでウメハラ選ぶのまあ妥当だし正解だと思うんだけど、わたしほりえるのお口むにっと求婚めちゃくちゃ見たかったよー!!ピエたんぺろぺろしたかったよー!!!

04.Reversed Masquerade(Cafe Parade)
求婚ショックを引きずったままカフェパレ新曲。振り付けがゾンビだ愉快なホーンテッドマンションだ!フォーメーションがくるくる変わって楽しい!Cメロの時計みたいな動き、天井カメラからの映像がめちゃくちゃかっこよかった。アスランの美声が今日も絶好調!カメラアピールも2ndとは比べものにならないほど上達していて震える!カフェパレは曲の展開も目まぐるしいし、ミュージカル的な5人の掛け合いが細かくてすごく聴き応えがあるんだけど、そのぶん演者の努力は並大抵のものじゃなんだろうなと感心してしまうよ。この5人は和気藹々といつも仲良しだけど、切磋琢磨してる感じが伝わってきてほんとに素敵だ。

05.バーニン・クールで輝いて(神速一魂)
オイオイタイムきたー!このふたりの憑依具合もすごい。もう朱雀と玄武にしか見えない。腕をクロスしてお互いのマイクで歌うとこめちゃくちゃかっこいいよなー。二人組って人数が少ないぶん負担も苦労も多そうだけど、このふたりでなきゃっていう必然性をきっちり体現してる彼らはとてもかっこいい。歌詞飛ばしちゃった益山さんがMCで「めんぼくねえ」って謝ってたのめちゃくちゃ朱雀だった!朱雀すぎて震えた!!

06.桜彩(彩)
イントロで何の曲かわからずみんなあっけにとられていたら彩だ!新曲だ!タイトル出てるけどなんて読むのかわかんない!いつものヒャダイン的な曲調とは打って変わってしっとり大人っぽく、踊りもはんなりしててすごく素敵だったなー。MCでいたずらっぽく「びっくりしたでにゃんすか?」って笑うキリオのかわゆさよ!!今回はみんなキャラと同じ色のエクステつけててかわいいのなんの!ここも全然見た目違うのにキャラにしか見えない度がどんどん上がってる気がする。すごい。

07.Over AGAIN…(Jupiter)
ああ……Jupiterがちゃんと3人いる……。あまりに感慨深くてしんみりした気持ちでスクリーンを見つめてしまいました。みんなそうだけど、特に2ndではひとりで出演した松岡くんがうれしそうでねえ。MCで「やっとそろったー!」って後ろから神原さんに抱きつく松岡くんの翔太みがすごかったよ。尊さがすごい。そしてすべてを「チャオ☆」でかっさらっていく北斗に「それずるいよな!」って言うてらしーもめちゃくちゃ冬馬だったなー。

08.Study Equal Magic!(S.E.M)
ぎゃあああ〜〜〜「ちょっと足を浸したが最後全身に猛毒が回って大変なことになりそうだからあえて近寄らないように必死に踏みとどまっている沼」の略ことSEMが出たよ!ちょ……ちょっとヨシキの仕上がり半端なくなくない?(錯乱)戦慄するほどの完璧な仕上がりにわたしちょっと怖気が走りました。ていうか伊東さんも前髪パーマあててんじゃん!硲先生の色気ダダ漏れてちゃってるよ……。そしてじゅんや……いつの間にかじゅんや呼びになっていたわたしを許してほしい……SEM内でじゅんやだけが唯一心の平静を保てる貴重な人材だったのにわたしいつの間にかいちばんじゅんやの虜になっていたよ……。MCではあんなに適当人間なのに曲になるとちょっと目が泳ぎがちで、歌詞や振りを間違えないようにって必死でパフォーマンスしてるとこがちょう好きだよ!!!念願のたけのこダンスできて楽しかった!

09.JOKER↑オールマイティ(High×Joker
先生からの生徒!タオルぶんぶん曲きたー!しらいむがめっちゃ走ってて笑いました。わたしのしらいむはアイナナの大和からだったので最初めちゃくちゃむずがゆかったんだけど、春名なしらいむにもやっと慣れたよ!ハイジョ見ると心の中でながにゃんを呼び続けるだけのbotになってしまうので今回もながにゃんに熱視線を送りつつ、ちばしょの可愛さにもくらくらしつつ、最初「高校生ユニットとか対象外だわ」とか大人の女ぶってたのに今はかわいくて仕方ありません。5人並べてお年玉あげたい。「天下無双!」の決めポーズが好きすぎる!!

10.情熱…FIGHTER(THE 虎牙道)
えっ小松くんの髪の毛長くない……?ちょっとー!漣に寄せてるじゃん!(このときは髪色が銀になってたことまでは気づかなかった)ちょうかっこいい!そこばっかりに気を取られてしまったけどめちゃくちゃアクション増えてるじゃん!っていうか仲裁役だった円城寺さんもアクションに参加しとる!!スクリーンも格ゲーっぽいデザインになってて燃えるぜ!カメラさん頑張れ!もっと引きで撮ってくれないと殺陣がわからない!MCで永野くんに対する小松くんの由祐呼びが聞けたのでホクホクしました。「由祐ぐらいにしか強くいけないんで…」とはにかむ小松くんのかわいさよ……って小松くんの話ばかりしてしまったけどわたし実はめちゃくちゃじゅんた好きなんですよね。虎牙道3人の独特のノリが大好きだ!そして湯切りするはまのんも!!

11.Tone's Destiny(Altessimo)
闇を抜けて「幸せだ!」と両手を広げているようなこのアルテの新曲が大好きで、歌うふたりの表情も光に包まれていて、わたしは多幸感を凌駕する言葉にできない感覚を味わいました。どのユニットももちろんそうなんだけど、歌に対してここまで真摯で誠実で厳しい人たちはいないと思う。言葉を選んで必死に思いを伝えようとする永野くんとそれを優しく見守りそっとリードする土岐さんというふたりのバランス感覚はやっぱり絶妙で、それは歌にもすごく表れていて、宗教画を拝むような気持ちでスクリーンを見つめるしかないのでした。おひさまきらきらみたいな可愛さ全開の振り付けのあと、伝家の宝刀・背中合わせを繰り出されてわたしのライフはすっかりゼロになってしまったのです。

12.Symphonic Brave(Legenders)
ぎゃー!レジェ新曲!レジェを見るたびそのかっこよさに撃ち抜かれてすっかりわたしの体は穴ぼこだらけにされたキュゥべえみたいに……。笠間さんの雨彦さん度も駒田さんのコロクリ度もすごいけど、やっぱりふーみんの想楽くんぽさが群を抜いてわたしの心をぎゅうぎゅう締め付けるのであった。想楽が乗り移ったみたいに人差し指を立ててシークレットポーズするふーみんほんとにやばい!!身長差も含めて3人のバランスが完璧すぎてため息が出てしまうよ。スクリーンに映る都会のビル群をバックに、迷いのない力強さで歌い上げる3人のかっこよさにひたすら見とれてしまった。各ユニットに対する感情はさまざまだけど、レジェに対しては「心酔」という言葉がぴったりはまる気がする。レジェという沼ならぬ深海はもうすぐそこに……。

13.カレイド TOURHYTHM(Jupiter/W)
そ、ろったー!!2ndでは翔太しか出られなかったので悲願の5人カレイド!!名前を呼び合うみんなの幸せそうな顔よ。Jupiterが揃うってほんとうにうれしいことなんだな……!その瞬間に立ち会ってみんなと一緒に幸せを噛み締めることができたんだ、間に合ってよかった……と多幸感に目をうるませるぴよまるであった。

14.Fun!Fun!Festa!(Beit)
スマエンでもエタニティでもなくファンファン入れてくれる運営あいしてる!!カエールを持つほりえるの天使っぷりがすごい。無条件に楽しくなるよね!映像が激しいカエール祭りで笑ってしまった。恭二のコマネチも健在でうれしい!恭二もとい売れっ子ウメハラは初日だけ参加なので死ぬ気で3人Beitを楽しんだよ!そういえばMCでウメハラが「高塚くんは?」と振ったとき「あんなにたかぴー呼びするって言ってたのに……」と会場がざわついたのを、自分が笑われたと思って一瞬怯んだたかぴーが可愛かったです。

15.夢色VOYAGER(F-LAGS)
わー!今回のトロッコ担当はフラッグスだ!かわいさしかない!旗振ったりボール投げたり歌ったりウェーブを指揮したり大忙しだ!先輩を支える後輩ふたりの図がほんとうに愛おしくて、それは中の人の関係性もまったく同様で、愛ゆえのいじり合いもとってもかわいらしくて、孫を見るような気持ちで目尻を下げてしまうのだ。仙台では涼くんMCがありそうな気がして今から震えてる……!最後に三瓶さんが「46人でアニメに出たいです!」って言ってくれた!叶う!ぜったい!!!

16.もっふ・いんざぼっくす♪(もふもふえん)
ライブ映像を観せてもらうまで完全に守備範囲外だったんだけど、ライブを体験してから180度見方が変わったのがこのもふもふえん。しかもこの曲聴くとアドレナリン全開になって反射的に「ぴょんぴょん!!メエメエ!!ガオガオ!!」と泣きそうな顔で叫んでしまうのだ。なんなんだこの曲の中毒性。そして中の人の職人芸!途中のセリフがぴったり間奏内におさまってジャストタイミングでサビが始まるあの瞬間がすごすぎて、開ききった毛穴が閉じなくなってしまう。しかも今回でべそで歌う3人をカメラが接写して回るっていう変態カメラワークで村瀬パイセンのバブみがビッグバンを起こしていた。やばい。エモい。最高すぎて彼岸が見えた。MCで村瀬パイセンが「この曲終わったあとにメイキングカメラが来たんだけど、疲れすぎて3人で燃え尽きてた」ってうなだれて座り込んでる様子を実演してくれたのが最高だったな。「ステージに出てるときは大丈夫なんだけど魔法がとけちゃうとおっさんだから」って、まさにそこにエモみの正体が潜んでるような気がしてわたしはめちゃくちゃ興奮したのだった。小学生ユニットを難なく体現する成人男性声優おそロシア……!!

17.AFTER THE RAIN(W)
わたしねえ、この曲めちゃくちゃ好きなんですよ。全部の曲に言ってる気がするし実際そうなんだけど、アニメのW回が印象的だったからなおさらで、ふたりの上のスクリーンに虹が出たのとってもきれいだったな。Wの振り付けっていつも難しくて運動量が多くて、ふたりとも一生懸命でちょっとの失敗をすごくすごく反省する人たちで、1stも2ndもうまくいかないところがあったんだけど今回は振りも歌詞もパーフェクトで、それが3rdの「AFTER THE RAIN」っていう曲なのがめちゃくちゃエモくないですか。MCで感想「すごくすごく緊張して、でも成功してよかった」的なことを言いながら号泣してしまったきくてぃが愛しくてな……うまくいってほんとによかった!座った姿勢で転がってふたりが向かい合う振り、すごく素敵だった。早くまた見たい!

18.MISSION is ピースフル!(FRAME)
FRAMEは正義!ドラスタと違う意味で安心感というか、圧倒的な包容力を感じるんだよなあ。2ndはトロッコだったから振り付け見るの初めてでとっても新鮮だ、肩組んで右に左におっとっとするところとってもかわいい!こんなに明朗快活で正義感に満ちたFRAMEが新曲でラブソング歌うと思うと今から胸がキュッとするわね……!!お約束の「かわいいー!」に照れる増元さん、まさにかわいいの権化でしかなかった。かわいい。

19.夏時間グラフィティ(Beit/High×Joker/W)
わー!いっぱい出てきた!目が追いつかない!かわいい!若い!えっとこの曲に関しては「わー!わー!」ってなってたら終わってしまい……おっきなゴムボールがいくつも出てきてそれを客席でバウンドさせる演出のため、何度もボールでステージが隠れちゃって「見えない!キー!」ってしてた記憶しかない。ボールなしで見たかった!よ!最後の全員集合でポーズするとこ可愛かったなー。

20.流星PARADE(Jupiter/DRAMATIC STARS/S.E.M)
前の曲が若さ爆発だったので対比がすごい。アダルトチームによる「♪流星のパレード」部分の振り付けの破壊力たるや!かわいいの極み!合同曲は目が足りなすぎて逆ギレしそうになるよ……。ぐるぐる回って歌うところでの個性あふれるカメラアピールに頭がふわっふわしまくりました。

21.From Teacher To Future!(S.E.M)
太鼓ドンドンってことは、せっSEMの新曲だー!SEMが出てくるともれなくあわててしまう。なんかつまづいたり腕立てしたりしてるけどどういうこと!?カメラさん寄りで撮っちゃうと全体像がよくわからないよ!頑張れカメラワーク!!からの3人肩組みラインダンスの破壊力で幕張も映画館も粉々にふっとばされていく様子が手に取るようにわかったよ……かわ……いい……あいかわらず最年長ユニットがいちばん運動量多い……かわいい……歌うまい……えろい……かわいい……(無限ループ

22.Sunset★Colors(High×Joker
ラインダンスショックが冷めやらぬ中、元気いっぱいハイジョちゃんたちがトロッコで新曲だ!心からアイドルを楽しめるようになった旬を反映してか、笑顔いっぱいでとびきりかわいいファンサを繰り返すながにゃんの輝きに脳が揺れました。意図的に変えた部分と無意識に変わった部分両方あるんだろうけど、キャラクターを深く理解してパフォーマンスしているみんなの成長がすさまじくて震えが止まらないよ!

23.Alice or Guilty(Jupiter)
えっ………
まさか、まさかすぎて悲鳴がすごかったしわたしも唖然としてしまった。斜め前にいたJupiterPの女の子は腰を抜かして座席に座り込んでしまい、ペンラを持つこともできず顔をタオルで押さえたまま呆けたようにじっとスクリーンを見つめていたのだけど、この子の反応も含めて歴史に立ち会ってる感を痛いほど感じて鳥肌が立ったよ。最初気づかなかったけど衣装が違うよね?これ961プロ時代のだよね?3人で向かい合ってひざまずく振りがめちゃくちゃかっこいい。世界観のまったく違う曲をNO笑顔でダークに歌い上げるJupiterのラスボス感すごい……!
曲が終わったと思ったらすごいスモークが焚かれて、あれ?ジャケット着替えてる?しかもスクリーンに表れた961プロのJupiterロゴがくるくる回転し、やがて315プロのJupiterロゴへ……。

24.BRAND NEW FIELD(Jupiter)
泣くしかない展開だった。
315プロでの衣装に着替え、満面の笑顔で汗を輝かせながら歌う新生Jupiter。斜め前の女の子はやっぱり立つこともできず、しんどいと言わんばかりに何度も首を振っていました。不遇の時代や全員揃わない悔しさを乗り越えてきたすべてのJupiterPと握手を交わしたい気分だよ。完全後追いであるわたしですら感動で涙目になるんだから、担当Pの気持ちはいかばかりか……。最高な仲間に囲まれてアイドルを謳歌しているJupiterとってもまぶしいよ、なんてドラマチックなんだ!素晴らしい展開をありがとう!

25.ARRIVE TO STAR(DRAMATIC STARS
新たな居場所を見つけたJupiterのあとはやっぱりドラスタで、しかもアニメ終盤のドラスタの絆を思い出してさっそく涙目に。しつこいけどほんとうにほんとうにわたしこの曲が大好きで、「いつも笑ってほしいから歌う」というくだりで毎回必ず胸が詰まってしまう。同じようなことを歌うアイドル曲はたぶんたくさんあるんだろうけど、ドラスタに言われるとこんなにも力になる。なぜなんだろう、二次元なのに、実在しないのに、でも二次元とは言い切れなくて、ある意味実在していて、他のどのアイドルにも感じたことのない熱狂と感動を覚えてしまうのは。「好きだ」というたった一色の気持ちでわたしはじっとスクリーンを見つめていたよ。キュッと小さくターンする振りがとてもかっこよかったな。ドラスタの可能性は天井知らずだ!!

ここでSideMの軌跡がスクリーンに流れる。ゲーム、1st、2nd、グリツア、Mステ、アニメ……足跡のすべてがまぶしく愛おしいぜ!完全に後追いだけども!まことに僭越ながら感動させていただいております!!

26.Reason!!(全員)
27.Beyond The Dream(全員)
EN01.GLORIOUS RO@D(全員)
EV02.DRIVE A LIVE(全員)
あまりに記憶が飛びすぎているので全員曲に関してはまとめさせていただきたい……。とにかく待望の新衣装のクオリティが異常事態!!わたしリアルアイドルの場合でも共通衣装に個人のアレンジが入ってるのめちゃくちゃ好きなんですけど、SideMもそれが随所に散りばめられていて振り付けよりも衣装を見るのに必死!ジャケットの形や色もユニットごとに違うし、なんたって水色と黄色のあの細い布の汎用性が!すごい!Beitは王室の人がよくしてるタスキになってるし、SEMはきっちり締めたネクタイ(もうSEMは衣装の形自体が大好きすぎて頭が真っ白に)、FRAMEは腕に巻いててWは蝶ネクタイ、巻かないで首にかけてるだけの神速などなど……ユニットごとの新衣装ブロマイド出して!ジャニショ的なところで!と暴動を起こしかけましたけど終演後にキャストさんたちが大量に写真投下してくれたのでそれをひたすらポチることで事なきを得ました。いやー、目が足りないしちょっともう感動がキャパオーバーになって口から煙出そうだった……。まだライビュだったからよかったものの、現地にいたら視点が定まらなさすぎて逆に誰もいない空間とかをぼんやり見つめかねないからなー。
46人全員Reasonの感動は別格だったな……。以前NHKで初披露したときのあの不安しかないReasonなんて影も形もなくて、まるで別の曲みたいだったよ。冬馬とてんてるのダブルセンター震えが走るほどかっこよかった、満面の笑顔で目配せし合ったりがしっと手を組み合ったりするのを見るたびに、「最強」という二文字が超極太ゴシック体で幕張の天井を突き破っていくような錯覚に陥ったよ。

どの曲だったかもう完全に覚えてないけど、曲終わりでうしろのスクリーンにアニメ版共通衣装の46人イラストが映って自分から聞いたことない声が出たんよ……。まだ登場してないアイドルたちもちゃんとあの衣装で笑ってて、その前には彼らを体現している役者さんたちが全員いて、なんだか地に足の着かないようなふわふわした気持ちになってしまった。ほんとうに不思議な世界だ、この感動がどこから来るのかわたしはさっぱりわからない。きっと彼らが常に活動しているほんとうのアイドルだったら絶対にこうはならないんだろう。SideMの世界でだけそれぞれの人格を宿して歌い踊るけれど、ライブの時間が終わればまたそれぞれの日常に帰っていく。いろんな声優さんたちが衣装で写っているツイートをしてくれて、それにわたしは興奮冷めやらぬベッドの中でひたすらハートをつけまくっていたのだけど、彼らは声優さんだから当然他の仕事の告知もするわけで、それを見かけるとなんだかひどくせつなくなってしまうわけで……って、なんだか北の国からみたいになってしまうのだ。だけどその一夜の夢感が感動と熱狂の源のような気がする。わたしこの感覚知ってる、ディズニーランドから帰るときみたいな気持ちだ!大人になってからはそうでもなくなったけど、子どものときはディズニーランドが非日常の象徴みたいな存在だった。しかも子どもだからひとりで来られないし、次はいつ連れてきてもらえるかわからない……それゆえ後ろ髪引かれ感が増し、夢と魔法の国へのあこがれがどんどんふくらんでいく。SideMもゲームでは毎日会えるけど、それぞれに忙しい声優さんたちが一同に会するライブはほんとうにひとときの夢で、そんな夢を目の当たりにしちゃったらそりゃあライブ終わって10日経ってもふわふわするってもんだよ。……感動の原因を見つけた!って思い立ち衝動にまかせてここまで書いてみたものの、結局何を言いたいのかわからなくなったからそろそろ筆を置こうと思うよ!筆じゃないけどな!!結論をぶん投げるスタイルはあいかわらず変わってないよ!!
いろんな娯楽にうつつを抜かしてきたけど、まだ見知らぬおもしろがこんなところに潜んでるとは思わなかった。生きるのってほんっとたのしいな!!普通に暮らしてたら出会えなかった沼に導いてくれたお友達、もとい同僚Pにはいくら感謝してもし足りないよ。今年は忙しくなりそうだぜヒャッホー!

*1:今回は全国ツアーだが46人全員集合するのはSideM史上初、しかもこの幕張初日だけというたいへんレアな公演だった

*2:動揺のあまり同じこと二度ゆった