うしろシティ、そしてハマカーン

うしろシティ単独「アメリカンショートヘアー」追加公演をお友達が当ててくれて初の角座。やっぱり客層若めだなあ。イラストの猫をふたりが追いかけるコマ撮りっぽいおしゃれなオープニングVから始まって、コントのテイストもふたりがかわいい猫と戯れる幕間VTRも、もうすべてが完璧なうしろワールドでかわいいにもほどがあるだろう……!幕間SEがほぼ音速ラインで「合うわー!」と心のなかで絶叫するわたし。意外だったのはふたりとも老け役を難なくこなしていたところ。阿諏訪さんの先生役なんてめちゃくちゃハマっていて、もっともっとおかわりが欲しくなる気分。ミュージシャンを目指して上京する阿諏訪さんを金子さんが止めるっていうネタ、ほんとに面白かった。金子「ころころ変わるドラム、あのバンドって歌詞がいいよね、あのバンドって歌詞がいいよね、行ってらっしゃい!」楽しかったなあ。万人に勧められるお笑いだと思う。エンドトークでお酒飲めないけど今日終わったら打ち上げで泥酔してみたいと言う金子さんに阿諏訪「ビールちょびっと飲んでラーメン屋の看板に激突したじゃん」金子「あれはラーメン屋の看板に問題があったんだよ」まんまうしろシティのコント!帰りにもらったフライヤーのコメントが、ひらがなだらけの金子さんと、嘘八百のできごとをだらだら書き連ねている阿諏訪さんって、なんかこれってちょっとしたデジャヴ……って思いました。ネタもそうだけど言葉のチョイスや言い方がツボにハマるってところがラのつくあの人たち以来の感覚でちょっと遠い目になったり。ずっと見続けていきたいなと思わせる単独だった。
その後は渋谷に移動してDでハマカーントーク。ひさびさ!浜谷が謎のやらないか的なTシャツを着ていたのに対し、神ちゃんその黒いカーディガンの袖に入ってる赤と緑のラインはグッチなのでは…?という相変わらずのコンビ内格差。スケブに描いてある神ちゃんの絵を見て浜谷「絵心あるなあ」神田「絵心しかないからね」最近とんねるずと仕事する機会があって、「昔は演者とスタッフはお弁当が違ったけど、そういう垣根を取っ払って全員同じ弁当にしたのはとんねるずから」という都市伝説を本人に直接確認(結局正しかったらしい)できたことが本当にうれしかったと。さらっと「とんねるずさんと仕事したんですけど」って言った浜谷がかっこよかったな!この日が来るの待ってた!似てないタカさんものまねに自分たちで苦笑しながら「ものまねできるようになりたいなあ」浜谷「俺できるよ、イカの」とういひとことからダイオウイカの話に!YES!イカの生態についてああだこうだ議論する理系男子ふたりがとってもまぶしかったなあ。あと日本語が曖昧な浜谷が幕の内弁当のことを丸の内弁当って間違えてたのがめちゃんこかわいかったです。神ちゃんが浜谷に仕掛けるドッキリがあまりにも些細すぎて本人が気づかないっていうのもすっごく良かった。
THE MANZAIで優勝したら優勝パレードがやりたい!と言っていた浜谷。オープンカーは借りられないけど後輩の背中なら借りられる!ということで狭いシアターDの舞台上で後輩にふたりがそれぞれ担がれて、優勝賞品だった年末ジャンボ宝くじのハズレ券(6000枚もらって4等と5等しか当たらず36万にしかならなかったらしい)を客席に向かってばら撒くという素晴らしい光景が! 下僕の背中から金券をばら撒く神ちゃんが完全に貴族の遊びの様相を呈していて震えたぜ! そのあと別の企画のために後輩に宝くじを配る浜谷はまるで日雇いの元締めみたいだったよ! なんという素晴らしいコントラスト! ハズレ券って言っても切手シートとか当たるかもしれないんで持って帰ってくださいと言いながら、うしろのほうの席まで歩いて手渡ししに来てくれるふたり。気づいたらすぐ横にふたりがいて、友達と「やだハマカーンがいる!」という謎の嬌声を上げてしもうた。浜谷から手渡しで宝くじをもらうわたしたち……! こんな未来が来るなんて想像の斜め上すぎる! その宝くじの番号でふたりそれぞれの直筆名言&サインが当たるよーという抽選会スタート。下二桁、ふたりが思いついた数字を当たり数字にするんだけど、運がモノを言う企画にはまったくもって無縁なためぼんやりとしてたら、58って……持ってるやん!さっき浜谷からもらったやつやん!! そしてわたしが浜谷様(いつの間にか敬っている)から直々にいただいた名言はこれだ!!

パチンコの部分をいろんなものに当てはめられる素晴らしい名言……オタクの耳が痛くなるような名言をありがとう浜谷! わたしたぶん見透かされてるんだわ!(ちなみに神ちゃんの名言はハーブだの入浴剤だの女子力の塊みたいなのばっかり)
はあ楽しかった。でも客にひとり、でかい声で「えー?」とか「ひどーい」とかほざく女がいてすっごく耳障りでした。あれってなんとかならんのかな。ふたりは大人の対応してたけど、ハマカーン単独の時にも同じ人がいて(たぶん同一人物)全然ネタに集中できなくて悔しい思いをしたことがあるんだった。演者もやりづらかっただろうな……。あと笑いのツボが著しくずれてたり変な笑い方する人とかも困るよねえ。お笑いでもお芝居でもコンサートでもそうだけど、客席運ってその日のライブを左右するからほんと怖い。こればっかりはなんともならんけど、お金払ってるんだから心置きなくライブを楽しみたいよね……。