音楽と笑いの夜

CHEMICAL BUMP SHOW!!@Shibuya O-WEST
山中さわお鈴木淳タイムマシーン3号

さわお&淳が自分たちで漫才やるほどお笑い好きなのは前から知ってたけど、まさかほんとうにお笑いの人とイベントをやるとは!しかも相手はタイムマシーン3号!!ギャオス!これは歴史的一夜になるぞーフンガー!と鼻息荒くして向かうはO-WEST、いつもピロウズの根城はEASTなのでひさしぶりの小箱にちょっとビビる。年寄りなので普段だったら壁に寄りかかりがちなんだけど、お笑いで見えなかったら致命傷!てなわけでめずらしく前の方ににじり寄ってみましたよ。一瞬足りとも見逃すわけにはいかないから!!
びっくりするほど長文なので隠すぜ!開いてびっくりの長さだぜ!
まずはさわお&淳が登場、弾き語りで1曲。そのあと「今日はカバー中心にやります」と短く挨拶して、次は「The BirthdayのBABY YOU CANを。この練習してたらスタジオでチバくんに会ったんだけど、ニヤニヤしながら寄ってきて『ピロウズ解散するんだって?みんなに言っちゃお』ってすっごい悪い顔してて。カバーやるんだよって言ったらやってやってって座りそうになったからあわてて追い出しました」チバの悪い顔って容易に想像できるね!その会話を動画で見せてくれないかな…じゅるる…。「みんなが予想してるのとまったく違うイベントになると思う。きみなんかどうしていいかわからなくてTシャツにタオル巻いちゃってるもんな。全然使わないよそれ」とにっこり笑うさわお
いったん暗転して弾き語り用のマイクが下げられ、舞台中央にサンパチマイクがやってくる。WESTのステージにサンパチマイクが!こんな光景見たことない!ちょう興奮する!!
はいどうもーって拍手しながらタイマ登場。ふたりともすっごい緊張してるっぽい。僕らなんかを呼んでいただいて、と恐縮しつつも山本「今日はカバーネタ中心にお送りします」関「カバーやりませんよ!デブ勇伝デブ勇伝とかやりませんよ」タイマ初見の客が多いみたいだったけど、ドッカンドッカン爆笑さらってあっという間にみんなが夢中になり始めてるのがわかる。ぞくぞくする!山本「さっきからひとつも笑ってない人発見しちゃいました。Tシャツにタオル巻いてんだもん!こええよー!」あっそれさっきさわおがいじった人w そして程なくして山本「僕最近結婚したいんですよ」と急にネタに入ったら笑いが起きて、関「今ネタに入りましたよ!」山本「どうしていいかわからないんだ!」とあわてるふたり。でも堂々の漫才でなんだか誇らしかったよ!
4人が並んで登場、このイベントの趣旨を説明するコーナー。きっかけはタイマがやってるFM富士の音楽番組で、最初ソロでゲストに来たさわお。山本「犬がブルブルブルってやってるジャケットでね」さわお「そうだけどなんかカチンとくるんだよな。バカにしてるだろ」山本「すいませんすいません!全然そんなことないです!」冗談めかして首をひねるさわおに及び腰の山本。ファーストコンタクトではタイマがピロウズのことをよく知らなくてガンガン攻めたトークをしてたらしいんだけど、2回目ピロウズで来た時にはすっかりピロウズファンになってたふたり(笑)。山本「あれからピロウズさんのことを調べたらうっわ!すげえ天上人だった!ってことに気付いて」関「恐縮しちゃって2回目の時には全然面白トークができなくて」さわお「なんだ、おもしろくねえなってなって、ライブに遊びに来てくれたとき打ち上げでなんか一緒にできないかなって話して。東京以外で単独やったことないっていうからツアーにしようかって」山本「そしたら東名阪決めてきたって言うから、どこの敏腕マネージャーかと!」なんという幸福な出会い!!よしもとでもない限り東京芸人は地方で単独なんて絶対できないんだよ!そこをまったく畑違いのさわおがこんなにフットワーク軽く実現させちゃうなんて!神様みたい!さわお「みんなが予想してるのと全然違うイベントになると思うよ。映像なんかもあるんでゆっくり楽しんでいってくれ。楽しい夜になると思うよ」ちょっと照れ笑いするさわおがいとしいですなあ!!ていうか映像…!?
スクリーンが下りてきていかにもお笑いライブの幕間クオリティの映像が流れ始める。「山中さわおのロックな舞台衣装を決めようー!」山本がさわおの舞台衣装を何パターンかプレゼンして関&淳が採点し、高得点だったものを舞台でお披露目しようという、いわゆるコスプレ企画。もう1本メインの映像を撮りに行っておまけで始めたこの企画のほうが盛り上がったらしいw しかもピロウズツアー最終日のZeppの翌日に撮ったそうだよ……。
さわおのコスプレ劇場は以下のとおり。

  • 遅れてきた青春(学ラン着ただけ)

手には買い物カゴ、その中に果物とか野菜。さわお「このまま万引きしちゃったやつみたいじゃないかよ!」披露された瞬間、予期せぬ学ランに黄色い声が上がっていました。女子の永遠の好物、それが学ラン。

パイロットの衣装と制帽に大門風のサングラス、手にカルガモのぬいぐるみ。ラッキーくんよろしくカルガモを操るさわおさわお「これパイロットなの?警備員だと思ってた」淳「俺、これ好き」確かにちょう似合ってた!かっこよかった!高得点!

丈の長いセーラー服にジェイソンのお面つけて手にはピーポくんのぬいぐるみを抱いている。無言で山本に蹴りを入れるさわお「顔は!顔が見えないじゃないか!」そして無心にピーポくんを撫で続けるスケバン。闇が深い。

後篇に続く!というわけでVTRいったん終了、再びサンパチマイクが準備されて関&さわおがはいどうもーって言いながら登場。えっ漫才?漫才?とざわめく客席。漫才だった!さわおを横にして関ちゃんが「僕こう見えてテレビっ子なんですよ」って漫才に入った瞬間に笑いが起きて「僕テレビっ子に見えませんか?」ってちょっとうろたえてたけど違うよ関ちゃん!これからさわお漫才するんだっていう笑いだよ!関「さわおさんは好きなテレビとかありましたか?」さわお「俺はあれが好き、はじめてのおつかい」関「いいですね!じゃあ僕がおつかいに行く子どもやるのでナレーションしてもらえますか」さわお「うん」うわー!コントがはじまるよー!ぎゃー!ローテンションで実況するさわお、はじめてのおつかいのあの歌をちょっと口ずさむんだけどヒートアップしちゃってロックスター全開の歌い方でマイクスタンド掴んでノリノリで歌い始めちゃうっていう渾身のボケを!ミュージシャンの特性を生かしたなんという素晴らしいボケ!ていうか関ちゃん止めに入ってたけど普通に上手くてもうちょっと聴きたかった…!そこからはさわおが子どもをやってつまずいて棒読みで嘘泣きしたり終始ローテンションなんだけどどこか楽しそうで見てて微笑ましいのよね…!さわおが関ちゃんのことを手を叩きながら「デーブ!デーブ!」って囃し立てるところがあって、客もそれに乗っかってたんだけど関「やめろー!群馬から妹が来てるんだ!母親に『お兄ちゃんどうだった?』って言われて『デブって言われてた』じゃあ悲しいだろ!」とさすがのツッコミをかましておりました。はー楽しかった!
お次は山本&淳。「ってことはこうなりますよね!」って言いながら出てくる山本。淳はさわおとは違ってちょっと積極的というか、軽いスタンスでちょいちょい突っ込むんだけどチョイスワードが微妙に昭和で山本に「なんか古いよ!」って逆に突っ込まれてました。ネタはさっきタイマがやってた「結婚したい」で、途中で山本がネタ飛ばしてあろうことか淳にリカバーしてもらう一幕が!自分が飛ばしたことにやっと気づいた山本が真っ赤になって「ちょっと水飲んでいいですか!」淳「それ俺のだけどいいよ。俺はあっちの飲むから」ってなぜか淳がさわおの水飲むっていう謎のくだりがあって、なんとか漫才終了!さわおはボケだったけど淳はツッコミなんだね。タイマがそれぞれ逆やってるっていうのも地味に興味深かった。おもしろかったー。
コスプレ劇場後篇。

  • サワタウロス

上半身は王様で下半身は馬。ケンタウロス。でも足は馬はいてないから生足。説明しづらい!後ろ足はスケボーに乗っている。関「新しいトランプの柄みたい」さわおはこのコスプレの意図が不明すぎてちょっと不機嫌。

マリオではなくルイージ。手に1upキノコ代わりに生のエリンギを持つ。うしろのチャックが全部上がりきってない。ジャンプのポーズを何度も取るさわお。袖持って飛ぶから萌え袖になってるよさわお!!でも「これなんていうゲームなの?やったことないから知らないんだよ」マリオを知らないさわお……。付け髭が稲川淳二すぎるさわお。結局これが一番ポイントを稼いで舞台衣装に決定!

VTR終わりで「というわけでルイージに決まったわけですけれども」とさわお以外の3人が登場。ゆるーくトークしてたら後ろにぼんやりとルイージさわおが立っている。テンション低めにルイージがやってきたよ!やんややんやの会場にさわお「俺ほんとわかんないからさ。これ(ジャンプ)だけは知ってるけど」今日もちゃんと生のエリンギ持ってるさわお。関「最初はえのきだったんですよ。その次がしめじで今回がエリンギ」山本「秋になったら松茸になります」突然エリンギを客席に投げ込むさわお。でも客席から投げ返されるw さわお「もう帰っていい?このヒゲほんと稲川淳二みたいだよね」
お次はタイマが登場。「あれ?また?」みたいな客の雰囲気を敏感に察したふたりは山本「次の準備があるということで、僕たちもうこれで帰りますから。あとは音楽のコーナーになりますから」関「付けヒゲって意外と取りづらいんですよ」と慌て気味。ごめんね正直な客で……。関「最近落語にハマってまして」山本「でも若い子にはあんまり馴染みがないでしょう」関「短い小話みたいなのも落語で、隣の塀に塀が……隣の……」山本「ちょっともうやだ!一緒にやりたくない!」関ちゃんまで!相当緊張してるんだねえ…言い直しても「隣の敷地に塀が」ってなんか微妙な言い方になっちゃってたし、ちょっとハラハラしちゃったよ!でも絶対おもしろい「寿限無」だったから期待に目を輝かせながら見てたら、「おかゆは?」「お米たちの半身浴」「デリシャス!」っていうあのデリシャスのくだりが出るたびに「フー!」って歓声と拍手と笑いが起こってすっごくかっこよかった!こんなのお笑いライブで聞いたことない!さすが音楽のライブ!(頭悪い表現)

  • 幕間VTR「ギリギリくん」

関扮するお兄さんと山本扮するギリギリくんが、ブラックお兄さん淳&グリグリくんさわおと物事の限界に挑むコーナー。これ本格的にお笑いライブの幕間映像だな!(今さら)なんでさわおがグリグリくんかというとパーマで頭がグリグリだったかららしいんだけど、もうすっかりパーマが落ちちゃって全然名残がない…さわお「すみませんパーマとれちゃいました…」謝るグリグリくん。低周波治療器を手につけて象の絵を書いてみよう対決ー!本格的にバラエティだけどだいじょうぶ…!?ピロウズはロックバンドだよ!ビンゴボンゴとはわけが違うよ!!それぞれの相方が本体持ってボリューム上げながらさわおと山本が象の絵を描いて上手かったほうが勝ちなんだけど、震えながらもさわおの象ちょう上手くて勝利!!負けた山本は罰ゲームとしてタイマふたりが低周波つけられるっていう普通のお笑いの展開だったんだけど、4人でやりましょうよ!って山本が素晴らしい提案をして全員で手をつないで震えるというありえない光景が…!ピロウズは!ロックバンドだよ!!さいこう!!

もうなんのライブに来たのかさっぱりわからなくなってきたところにさわお&淳が登場、やっと楽器を持ったー!さわお「さっきのギリギリくんをメインで撮る予定だったのに、コスプレのほうが楽しくなっちゃってそっちのほうが時間かかったんだよな。ギリギリくんもコーラ口に入れたままメントス舐めるとかいろいろやったんだけどカットになっちゃって」それ危ないやつ!禁止されてるやつ!どんだけ体張ってるんださわお…!お笑いが好きってそっち系なの…?「じゃあスピッツ夏の魔物のカバーを」ぎゃー!わたしの大好きな曲ー!テンションがあっちこっちに揺さぶられる。そのあともピロウズやったり「名古屋と大阪では歌詞飛ばしたから念のため譜面を」ってミスチルのしるしを披露したりと、とにかくもう若干おあずけ食らってたのもあって音が体中に染みこんでくる。やっぱりミュージシャンよね!かっこいい!って変な再確認して感動するというわけわからん状態に……。
続けて5曲披露して帰っていったけど、これが本編終了なのかどうなのかもわからずアンコール要求できない宙ぶらりんなわたしたち。しばらく待ってたら衣装をコント仕様にした4人が出てきたー!さわおはそのままだけど!なんにも言わずに横並びで急にコントがスタート。エレベーターに閉じ込められた4人がそれぞれ意外な素性を明かしていくっていうタイマの持ちネタなんだけど、淳「私実はNO MORE映画泥棒なんです」山本「僕ファンなんです!握手してください!」さわお「(高い声で)僕実は初音ミクやってるんです」さわお「僕ウィンドウズの起動音(あの音階を口ずさんで)やってるんです」関「僕終了音やってるんです!」さわお「こんなところで会えるなんて!別録りだったんですよ!」みたいなことを永遠繰り返していくっていう、中身はともかく(失礼)よく展開覚えたな!ってちょっと感心しちゃった。
暗転して再登場のさわお&淳。さわお「俺初音ミクとかウィンドウズの起動音とか知らないから、録音したの送ってもらってそれをギターで音拾ってやったんだよ」世捨て人感ハンパないさわお!!タイマもネタ書くの苦労しただろうな……。さわお「俺たちばっかりそっちのフィールドでやるの悔しいから、こっちにも引きずり込んでやりました」関ちゃんドラムパッド、山本が!ギターを!しょった!山本「みんな思ってると思います、あいつギターの位置高いなって」TOKIO長瀬ばりのギターの位置!関「僕なんかまんまくいだおれ人形です」似てる…!さわお「ふたりは何か告知があるそうで」さわおの口から告知という言葉が!!山本「今日この後深夜NHKの笑神降臨という番組で僕たちネタやってるのでぜひ見てください!」なんというタイムリーなお知らせ!単独のDVDも売るというタイマにさわお「俺にはくれなかったもんな。チャットモンチーにはあげてたけど」山本「いや!あのときはできてなくて!白盤はお渡ししたんですけど!」いじわるさわおじさん。「これが最後の曲です。もうアンコールとかするなよ、これ以外できないんだから!」えー!という声に「するなよ!」と竜ちゃんみたいな念押しするさわお。そして始まるスタンド・バイ・ミー!関ちゃんのドラムパッド叩く姿がほんとにかわいい!コーラスもやってる!山本なんかギターソロまで弾いてる!すごい!がんばった!かっこよかった!そしてピックを投げて帰っていく山本!やりたかったんだね……!
……だらだら書いちゃってすいません。自分で読み返す気にもならない長さ。でもほんとうに楽しくて、本人たちも終わるのが寂しいって何回も言ってた。こんなイベント前代未聞すぎるけど、初めて観るであろう漫才にげらげら笑ってる客席を見て、これでちょっとでもお笑いに興味を持ってライブに足運んでくれる人が増えたらいいなあって思ったのでした。ちょっとこれは特殊すぎるケースだけど、こういう異種格闘技戦みたいなライブが増えるといろんなところが潤ってもっと楽しくなるのになー!あー楽しかった!!

  1. Make Her Mine(cover/Hipster Image)
  2. BABY YOU CAN (cover/The Birthday)
  3. 夏の魔物 (cover/スピッツ)
  4. 彼女は今日,
  5. パトリシア
  6. しるし (cover/Mr.Children)
  7. Hey!みんな元気かい? (cover/YO-KING)
  8. Stand By Me (with タイムマシーン3号)(cover/Ben.E.King)