しっちゃかめっちゃか

またひとつ歳を取ってしまいました。
心の均衡を保つためにまたもや王様の耳はロバの耳的な内容になっています。今回は結構根が深いよ!読むと気分悪くなるから半径3メートル以内に近づいちゃダメ!ピヨ丸の明日はどっちだ!
ずっと応援してきたグループがデビューしてその初主演舞台が誕生日当日にあって、勝手にアイドルに祝われた気になってホクホクしたまま帰ってきたりして、でも案外、現実がのしかかってくるのが早くてびっくりこきまろ。引っ越したときのままのダンボールが転がる部屋、新しい棚をまだ注文してないからずっと床に置いてある荷物、散らかったままの洋服、洗濯もしてないからもう履くタイツがないんだ。こまっちゃう。びっくりするぐらい自分に興味がなくて、部屋を自分好みに快適にしようとかいう気持ちがちっとも起こらない。ただテレビが観られて、眠れるだけでなんの不満もない。寝室にはやっと昨日カーテンがついたよ。引っ越してきてから2週間、2階で道路に面してるし部屋の中まるみえだったから寝室で着替えられなかったんだ。これで満足しちゃって、新しい棚を注文する気力がもう底を尽きてしまったよ。
仕事では自分の実力のなさにがっつり直面しておのれに失望し、こういうときに限って別の仕事も次々やってくるから毎日満足に眠れない。それでも娯楽を止めることはできなくて、現状を誰かに話したらたぶん即刻病院に連れていかれるだろう。
しかもこんな時にパソコンが壊れ、ICレコーダー2台と携帯の充電器がなくなった。
親戚が重い病にかかり、付き添いのためにうちの家族が病院に行ってしまうのでわたしは犬の面倒をみるために実家に帰らねばならない。犬に会えるのはうれしいから別にかまわないんだけど、続々と倒れていく高齢の親戚のことを思うとつらくなる。
娯楽に救いを求めてしまうのは仕方ないよね、と自分を正当化し続けて30年以上。親には顔向けできないな。
そんなわたしにもおめでとうと言ってくれる人はいて、わたしという存在が一応刻まれているのだなあとうれしく、そして申し訳なく思う。
恥を忍んで書くけど、ていうかこんなこと晒してる時点で恥も外聞もないんだけど、小さい頃将来の夢にお嫁さんって書く子をバカにしていた。お嫁さんなんてみんななれるじゃん、そういうんじゃなくてもっと他に夢のある夢はないのかって、幼いわたしは憤っていた。
ごめん、わたしの認識が間違ってたね。お嫁さんは誰にでもなれるものじゃなかった。知らなかったよ。あのときバカにしないでわたしもそうやって書いておけば、今頃叶っていたのだろうか。
ここ何年か、毎年誕生日の夜になると急につらくなるという超常現象に悩まされます。不思議ですね。祝ってくれる友達もいるのにな。
今わたしがすごい勢いでお金を注ぎこんでいるものは、自分に何の見返りもない幻のような存在です。でもお金を注ぎ込めば注ぎ込むだけ、それはわたしによろこびを与えてくれる。お金を払って手に入れた時間だけ、世知辛い現実を全部忘れることができる。その単純なシステムがわたしには心地良いのです。めんどくさがりじゃないんだよ、今までいっぱい頭をひねって自分の人生の操縦をしてきたつもりだけど、空振り三振ばかりなんだ。もう疲れちゃったんだ。どうすればいいかわかんないんだ。キラキラのアイドルを見てる間だけ、生きてるって気持ちになれるんだ。
そんな一生懸命輝いてるアイドルに勇気をもらった、わたしも頑張んなきゃって常套句をわたしもたまに口にするけど、ほんとはわかんない。がんばり方。
アイドル=偶像ってほんとによくできた言葉ですよね。こんなにのめり込んでるけど、ほんとは偶像から卒業したいんだよ。薬のいらない生き方をしたいです。ウソじゃないよ!