スキトキメキトキス

同じ趣味の人と話すのは楽しいけれど、でもそれって裏を返せばいちばん難しいことだ。
「好き」にはいろんなベクトルがある。盲目的にすべてを肯定するのも愛だし、好きだからこそ些細なことが目について時には苦々しく思うのも愛だ。開放的に「大好き!」って叫ぶのも愛だし、双眼鏡を覗きながら押し黙りつつ「好きだ…」と心中でつぶやくのも愛である。
わたしはどっちとも後者だ。要するに、気持ち悪いタイプの。俗に言う「重い」ってやつだ。
だからこそ、同好の士と話すときには細心の注意が強いられる。おそらく開放的なタイプのotkはオフ会にも参加し、同じ趣味の友人に囲まれ、ストレスなく交友関係を広げていくだろう。しかし後者のような陰湿なotkは大変にあまのじゃくなので、そういうタイプのotkをうらやましく思うとともに、ノリについていけずに心をすり減らしてしまう。
昔、友達に言われたことがある。好きなタレントをけなしまくっていたわたしに「なんで好きなのにそんなに悪口言うの?」答えは簡単、好きだからだよ。わたしは貶めることでしか愛情を表現できないんだ。そこが好きなんだ。全部わかったうえで引き受けてるんだ。ほら重いだろう!!!
そしてタレントに対して「対自分」の幻想を抱かないわたしは、さらなる難局に直面する。わたしが好きになる人はどれもプライベートでは関わりたくないと思うような人ばかりだ。そして、わたしは対自分ではなく、その対象が誰か他のメンバーと絡んでいるのを見てニヨニヨと楽しむ、要するに関係性フェチなのである。
「なのである」って何を偉そうに!(突然の激昂
そして同じ関係性フェチにも趣味嗜好というのはあって、そこでも場合によっては*1わかりあえないという切ない事態が生じる。それはたぶん、まったく趣味の違う人と話すよりも悲しいことだとわたしは思う。同じものが好きなのに、どうしてこうも見えている景色が違うのかと。
幾重にも立ちはだかる「方向性の違い」というハードル。同じように音楽が好きなのにバンドを解散せざるをえないバンドマンの気持ちがわかるような気がする。これを全部クリアしあえる友達に出会うのは至難の業だ。しかし、数は少ないもののなんのストレスもなく好きなものの話ができる友達がわたしにはいる。幸せなこってす。
なんで急にそんなことを言い出しかとというと、雑食なわたしにもそれぞれに同士がいて、みんなすべてわたしと同じ方向を向いてるなあということにあらためて気づいたからでした。ほんとしあわせだよ。そんでもってわりといろんな人に話を合わせられるわたしですけど、あまのじゃくなおかげであまり馴染みのない同じ趣味の人としゃべるとどうもひがみ根性が発動してうまく話せないっていうね!だからオフ会とか絶対参加できないんだ!こじらせるにも程girl!!
えー、ここまで長々と語っておいてなんですが、最近俗に言うリア恋枠(笑)ができてしまいました。またもやエス気味の人です。初めての経験で戸惑っています。「けっこんしたい!」というには年がアレすぎるので「弟にしたい!」「なんでも買ってあげたい!」と大騒ぎです。「かっこいい!」「かわいい!」「弄ばれたい!」としか言えない自分が気持ち悪くてしょうがないです。だって欠点が見つかるほどまだ露出がないんだもん!しゃべってるとこすらまだまともに聞いたことないし!とりあえず早くけなせるようになるまでがんばります!*2

*1:その組み合わせはちょっと…ってやつですね多くは語りませんが

*2:「金を積む」の意