へぽたいや!!

岡村ちゃんが帰ってきた。
何度だって言う。
岡村ちゃんが、みんな待望の岡村ちゃんが帰ってきた!!
雨のSWEET LOVE SHOWER岡村ちゃんに会うために山中湖までやってきた。結局岡村タイムまで雨は完全に止むことはなく、わたしたちはカッパを着たままステージの近くに陣取った。男の人が多くて視界を確保するのは至難の業だったけど、ここならなんとか見える。うしろから見たほうがたぶんチビの私には見やすいんだろうけど、岡村マニアと一緒に復活を喜びたかった。なんも知らない若者が「なにあの踊りw」ってpgrするのが聞こえる場所なんかにいたくなかった。わたしのまわりはみんな岡村ちゃんと一緒に年とってきた人ばかりだよ。でもみんなちょうわくわくして、ほらちょっと時間押してるから手拍子して催促してる。わたしなんて最初の復活のときの30分押しがあったから気が気じゃなくて、だいじょうぶ、怖くない、みんな岡村ちゃんウェルカムなんだぜ!って控室にいる岡村ちゃんに心の中で呼びかけていたよ。
サウンドチェックが終わって、最後の最後にセンターにスタンドマイクが置かれて大歓声、すごく高まってくる。ああ、出てくるんだ、ちょっと痩せた岡村ちゃんが!エチケットのジャケ写がフォトショップの魔法でなければ、あの通りの岡村ちゃんが見られるんだ。どうしようすごいハアハアしてきた…!!
みんなの期待がマックスに高まった頃、NEXT ARTIST IS…というアナウンスが流れて歓声が上がり、後ろからぐーっと押される。まじで!これ押される系なの!?みんな大人でしょ!?うわ、出てきたっぽいけど全然見えない、人の波を少しやりすごしたら急に視界がぽっかり空いて、スーツに眼鏡の岡村ちゃんが見えた。「あっ」て思った。痩せた。岡村ちゃんだ。ほんとに、ほんとに帰ってきたんだ。
大好きなどぉなっちゃってんだよから始まった。うわあ、歌ってる!動いてる!ていうか踊ってる!前回の復活のときは見る影もないくらい太っちゃってて切なさ100%だったけど、すごいキレのある踊りに戻ってる!うわあああ!メンション!メンション!!まわりもみんな興奮状態で、わたしの隣にいた女子は号泣していた。わかる。わかるよ。でもわたしはまだ感情が追いついていかなかった。だけど必死で耳を澄まし、岡村ちゃんの一挙手一投足に目を凝らしている自分がいた。全部受け取りたい、そう思った。間奏で岡村ちゃんは「ひさしぶりにみんなに会えて僕が何を言いたいかって言うと、久々に会えて…SAY HOー!!」って絶叫した。鳥肌が立った。
わたしの感情が振り切れたのは、ロングシュートのイントロでの観客の盛り上がりに、岡村ちゃんがうれしそうに顔をほころばせた瞬間だった。破顔一笑って表現がぴったりくる、少なくとも前回の復活では見たことのないような表情だった。ああ、きっと心からうれしいんだろうな。「1,2,3,ジャーンプ!」って叫んでるまわりのみんなのいきいきした表情と岡村ちゃんの笑顔が心の中でぐるぐる渦を巻いて、あっという間に感情があふれて止まらなくなった。泣きそうになった。おかえり!わたしたちのだいすきな岡村ちゃん
実際前から何列目ぐらいにいたのかわからなかったけれど、ほんとうに岡村ちゃんはすぐそこにいた。わたしのいた上手側にやってきて、岡村ちゃんはかけていた眼鏡をはずした。ギャー!って声が聞こえた。自分の声だった。アイドルさんが眼鏡はずしやってもやれやれ…としか思わないわたしが、岡村ちゃんの眼鏡はずしで絶叫した!!さらに岡村ちゃんは上手側にやってきてネクタイを思いっきりゆるめてみせるから、またもややむを得ずギャー!ってなってしまう。セックスの「あんとき言ったろ」の指さし流し目があんまりにもセクシーで、またわたしは何度目かのギャー!を聞くハメになる。全部自分の声だ!!ちくしょう!岡村ちゃんめ!だいすきだ!コールアンドレスポンスで客に呼びかけるときに「スペースシャワー?」って聞くところとかだいすきだ!別にわたしたちスペシャの社員じゃないんですけど!でもいいの!そういうところが岡村ちゃんだから!!
メドレーっぽく全部つなげてmix作ってきてそれに合わせて歌い踊るから、岡村ちゃんはほぼずっと動きっぱなし。ここまで仕上げるのにどれだけ彼はがんばっただろう。普通だったら三度捕まってまた復帰なんてできるわけないよ。それは岡村ちゃんの才能と、それを愛するまわりの協力があるからこそなんだ。岡村ちゃんをリスペクトしてる人はたくさんいるのに、岡村ちゃんみたいなミュージシャンは後にも先にもいない。それってすごいことだと思うんだ。みんな「何か」みたいになっちゃうのに、岡村ちゃんみたいな音楽はひとつも出てこない。それだけ唯一無二の存在を、才能を、みんな心から愛して心から尊敬して、彼の音楽をもう一度よみがえらせるためにはみんな必死で協力する。きっとこれまでの復活は、岡村ちゃんにとって荷が重すぎたときもあっただろう。なんだか少し苦しそうだったもの。みんなの愛が、期待がプレッシャーになって、きっとうまくパフォーマンスできなかったんだと思う。ガラスのハートを持つ人だから、またきっとそこで心が折れちゃったのかもしれない。だけど今回の復活は違う、エチケットっていうセルフカバーアルバムを出すって聞いたときから、なんかそんな予感がしてた。今までだったら昔の曲をカバーすることに抵抗があっただろうけど、もうそれを飛び越えて、全部引き受けて前に進むことを決意したような気がして。だってどっちのアルバムにもだいすきが入ってるんだよ!うれしい。もう、大丈夫な気がしてる。
岡村ちゃんはアンコールを終えて、「ありがとうございました」とひとこと言った後に頭を深々と下げて長いお辞儀をした。バカみたいな言葉でしか表現できないけど、ただただじーんとした。いろんな気持ちが伝わってくるようだった。
終わった後、最初押されたときにはぐれてしまった友達と合流して「ほんとよかった」「最高だった」「かっこよかった」「もう…ほんとよかった」「最高だった」って延々と会話をループさせながら、こんな未来がまたやってきたことに幸せをかみしめていた。正直不安だったから、こんなに舞い上がれることがうれしくて仕方なかった。わたし最初ぐわーって後ろから押されたことに驚いたけど、同時にすごくうれしくなったんだ。岡村ちゃんに前のめりの人たちがまだこんなにたくさんいるなんて!愛されてるなあ岡村ちゃん!!ツアー楽しみ。本気で楽しみ!!岡村ちゃんだいすきだ!!

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