穴掘って叫ぶ的な

またものすごく暗いことをつぶやくよ。みんなー読まないでー。ここはこえだめのようなところだから。
そこは会社じゃないんだけれど、わたしにゆかりのある場所のようだった。仕事を終えて帰ろうとすると、まだまだがっつり仕事をしている、それはわたしが好きなアイドルの人でした。デスクワークっぽいことをしていて、わたしが「遅くまでたいへんだね、おつかれさま。ほどほどにしなね」と声をかけると「ありがとう。あ、そうだ、よかったらこれ飲む?カフェオレ」そうやって、彼はわたしに缶のカフェオレを手渡してくれました。「買ったの忘れて2本買っちゃって」テヘ、という顔がとてもかわいかった。ありがとう、とその缶を受け取って、わたしはエレベーターに乗り込みます。そしてその缶のラベルを、余韻を噛みしめるようにじっと見つめました。
そこで、目が覚めました。
好きなタレントが出てきて、好きなタレントに優しくされて、しあわせな気持ちで目覚めるのがほんとうなのに、目覚めたわたしを包んでいたのは、言いようのないくらいの空虚感でした。
わたしは彼のことを好きだけれど、彼はべつにわたしに好意があって親切にしてくれたわけじゃない。それなのにわたしは何かにすがるように、そうやってラベルをいっしんに見つめていた。もう、いやだなそんなの。疲れるだけだよ。
そんな気持ちで目覚めたことに、自分でも驚きました。好きなものに囲まれて好きなような暮らしをしているはずなのに、なんでわたしはまだ暗い井戸の底のような場所にいるんだろう。どうしてこんな夢を見てそんな気持ちになってしまうんだろうと。
卑屈とブスは同義語だと、オアシズ光浦さん脚本の芝居のセリフにそうありました。わかってる、自分なんてと思う心がすべてをブサイクにさせる。でもどうしたら卑屈にならなくてすむのかわからないんだ。他人の幸せをうらやんで、どうして自分ばっかりって気持ちになるのはどうしたって止められないんだよ。そんで他人の幸せを素直に喜べない自分の心の狭さにまた自己嫌悪ばかりが積もり積もって、どんどん地層みたいに塗り固められていく。卑屈と自己嫌悪のミルフィーユ。そんなゲテモノ、犬だって食いやしねえよバカ。
はあああ、生きていくってむずかしいね!どこでまちがえちゃったんだろうなあ。でも何度生まれ直しても、同じような道筋をたどるような気もするな。
わたしの脳裏には、そのアイドルさんがくれたカフェオレのラベルが今でも焼き付いているよ。こんなん記憶スケッチできてもなんにもならーん!がしゃーん!(一徹投げ