otkという生き物

海月姫(1) (KC KISS)

海月姫(1) (KC KISS)

江ノ島水族館に行かなければならない。できるだけ早く。早く、クラゲを見に行かなければ。
漫喫のリクライニングシートに丸くなってページを性急にめくりながら(なぜならとてもおもしろいから)、わたしはそんなことを考えていた。そしていまだにオタク気質が抜けきらないわたしが、もっとオタクをこじらせていた学生時代のことを。
主人公の月海は、ほんとうはかわいいのにまったく自分のことに頓着しないで地味な色のジャージみたいな服ばっかり着てる女の子。なぜならすごくオタクだから。オタクって自分がハマっていることに全力を出しすぎて、自分のことにお金かけてる暇がない。というか、自分という存在は自分の中では蚊帳の外。別に恥ずかしいことだと思ってないから言うけど、わたしが二次元オタクだった中高の頃は、わたしも若干そんな感じだった。でも、今となってはオタクカルチャーとかなんとか言ってだいぶオタクの市民権は向上してきたけれど、あの頃はほんと日陰の存在だった。学校でひとりでオタクやってたらたぶんいじめられたり無視されたりしてた。うちのオタクグループはそれこそ10人くらいいて変に勢力があったから(しかも運動部の子とか謎に活発なオタクもいたし)逆に関わらないほうが得策と思われたのか、他の子からなんにも言われたことはなかったんだけど、でもオタクの「イモっぽい/思考が閉じがち/興味あることになると途端にマシンガントーク」っていうダメな要素はイヤってほどわかってたから、自分なりにオタクに見えない格好をしよう!というルールをなんとなく課していた。今思うとそれすらもイモっぽかったのかもしれないけど、「そう見えない格好」の大事さをわたしは本能的に知っていたのだ。
今は残念なことに三次元オタクになりさがってしまったのだけど、こっちの世界に身を投じてみて、あらためてその質の違いみたいなものを思い知った。三次元は現実との接点があり、自分もある程度見られているという自覚があるので、オタク自身自分に対して気を遣う人が多いような気がする。……って別にこんな考察したくないんだけど。オタクの魂百までって都市伝説じゃないですよ。信じるか信じないかはあなた次第だけど、8割方ほんとうですよ!!
何の話をしたかったんだわたしは。そうだ、海月姫!(わすれんな)すっごくおもしろかったんだよ!月海が蔵之介マジックでかわいくなってみんなポワアアアアとかなったりするところがユカイツーカイ怪物くん!!わたし別にあそこまでじゃないけど、天水館の住人の気持ちもわかるしなー。そしてなによりわたしもクラゲが好き。ウミウシも好きだけど。これからどうなっていくか目が離せないよ!!10月からアニメ化されるっていうからキャスト確認したら、総理がチバちゃんで花森が子安!花森が子安!(大切なことなので二度言いました)ぜったい見る!!!