皐月病

また悪い沼にハマっています。
だいじょうぶなんて言葉は本当に頼りなくて、現実に直面するとすぐにへなへなと薄っぺらくしおれてしまいます。お腹がすいてもごはんを残してしまうような有様で、朝実家でママンに詰めてもらったお弁当を食べられないまま夜になってしまって、小顔で頭のちいさいママンにオーダーメイドの帽子を母の日のプレゼントにしてあげたんだけど、それがさっき届いてちょうどよかったっていうメールが来たから電話をしたら、娘の頼りない声に何かを感じたらしく「ちゃんと食べないとだめよ。いつでも帰ってきていいんだから」という言葉にわたしはこれまでせき止めていたものがわっとあふれてしまって、あわてて電話を切って大泣きしながらお弁当を食べました。泣きすぎて鼻が詰まって息苦しかったけど、とってもとってもおいしかった。ああそうか、わたしお腹すいてたんだ。だんだん自分がなんで泣いてるのかわからなくなって、それでもひたすら食べ続けた。ティッシュで鼻をかみながら、ひっきりなしにぽたぽた涙を落としながら、あっという間に完食してしまった。
自分の足を引っ張るのはいつも自分で、誰かのせいにしたくても誰かはのんきに鼻歌を歌っているような状態で、気がついたら自己嫌悪という沼にずぶずぶと沈んでいるのです。どうやったらここから出られるんだろう、今はぜんぜん光がみえなくて、ぼんやりと虚空を見つめながら途方に暮れてしまいます。だけどひとりなんかじゃなくて、今は寄りかかればそれに応えてくれる人がいるってことに気がつきました。自分のことは自分で解決するしかないって33年間思いこんでずっとひとりの世界で生きてきたけど、どうしてもまっすぐ歩けなくなってよろけたときに支えてくれる手が、こんなにたくさんあるとは思わなかった。つらくて泣いてるのかありがたくて泣いてるのか申し訳なくて泣いてるのかわからないけど、この涙はきっとマイナスの意味だけじゃない、わたしが生まれ変わるための涙なのかもしれないと思いました。
やあ、5月らしくうっとうしいエントリになってしまったなあ。えへへ。