餅ベーション

昨日はひさびさに23時頃まで働いていた。
わたしはひさびさだったけど社員のひとたちは連日午前様で、自転車操業だってのに容赦なく仕事を振ってくる上司に振り回され、ひとりでいくつも案件を抱えてパンク寸前なのだった。
「夜中までみんな残ってたら差し入れのひとつぐらいあってもいいよね?」
「もらったことないですね」
そういう人なのだった。まあどこの会社も似たようなもんだとは思うけど、なんというかやっぱり仕事ってモチベーションが命じゃないか。わたしなんて物で釣られるタイプだからなおさらだ。
昨日もうちのチームはバイトが2人帰っただけで他のスタッフは当然のように遅くまで残り、あー任侠ヘルパーはじまっちゃったけどしょうがないやーなんて思いながら仕事してたら、後輩くんが自販機の前から呼ぶのだ。
「ピヨ丸さんなんか飲みます?」
もしかして買ってくれんの!?ってしっぽ振りながら近寄ったら、「遅くまでやってもらってるんで」と言うもんだからお言葉に甘えて缶コーヒーを買ってもらった。わたしその直前にヘマをやらかして後輩くんに多大な迷惑をかけてしまったというのに、なんとやさしい振る舞いだろう。
「ちょううれしい!!やっぱこういうの大事だよね!」
上司が思いやりに欠けるという話をしたばっかりだったので、ふたりで笑った。
ついさっき打ち合わせに出ていた後輩くんが帰ってきて「昨日やってもらったところが役に立ちました!助かりました!」と労をねぎらってくれたので、ひどくもぞもぞしながらもがんばって働いてよかった!って晴れ晴れとした気分になった。働くってこういうことだと思うんだ。や、別になんかくれっつってるわけじゃないよ。自分のやった仕事がどんな成果を残したとかそんな大それたもんじゃなくていい、たったそのひとことがモチベーションになるってことなんだ。ビジネスって言ったって結局は人と人のつながりなんだもん。
うれしくなったから今度後輩くんにリスグッズをプレゼントしよう!もうひとりのロクシタンの後輩ちゃんにもなんかおいしいものおごってあげよう!しがないバイトでなんもできんけどみんないい人ばっかりだから、せめてモノで癒されてくれっていうお金で解決する派のわたしでごめんなさい><