どうしたんだ へヘイベイビー

YOさんの結婚のすぐ上だか下だかに清志郎逝去のニュースが連なった昨日のヤフトピを、わたしはがらんどうの心で眺めていた。
がんが転移して夏フェスを全部キャンセルしたという話を耳にしたとき、きっともうダメなんだ、わたしはそう思ってしまった。そう思ってしまいたくなかったけれど、たぶんわたし以外にもそう思ってしまった人はたくさんいると思う。願っていた。また新しいロックンロールを聴かせてくれる日をわたしは心から願っていたけれど、でも予感は誰の胸にもあったと思うんだ。
一度復帰したときスマスマに出て、カタカナで「ブーツ」って書いてある真っ黄色のブーツを履いて出てきたとき、ああよかった清志郎がちっとも変わらないで戻ってきた!ってうれしくなった。音楽の神様に愛されてる人は、自転車だって戻ってくるし病気だって吹き飛ばせるんだ!ざまあみろ!そう思って、雨上がりを歌う清志郎を涙目で見ていたんだ。
もっと強く願えばよかった。信じればよかった。
3度、生で清志郎を観たことがある。破天荒だけど、いつも優しいステージを見せてくれる人だった。何がすごいのかはっきり言葉では言えないけれど、とにかくすごいと思った。有無を言わさない迫力と、包容力を持った人だった。
神様はいじわるだ。こんなに早く連れて行っちゃうなんて。これからだったのに。よみがえった清志郎の音楽が、また新しい伝説を作るはずだったのに。
いつも清志郎の音楽と共にいたわけじゃない、むしろ有名な曲ぐらいしか知らないのに、やりきれなさで胸がつぶれそうになる。ニュースを見るたびつらくなる。追悼で流れる歌が天国から聞こえてくるみたいな気がして、ただただ涙がこぼれそうになる。
hideもスカパラの青木さんも5月2日が命日だと聞いてぞっとした。もう連れて行かないでよ神様。