O-TO-NA

日付が変わってわたくしさんじゅうにさいになってしまったんですけど、ついこの間ユニコーン@山形に向けて旧譜を復習していたんです。大好きな大好きな開店休業を電車の中で歌詞を追いながらぼーっと聴いていたら、突然わたし、気づいてしまった。
「そんな日にはふたりで そうね熱海にでも」っていう部分が特に好きで、10年以上ずっとほんわかした歌だなあって聴くたびにほっこりしていたんだけど、これ、ちっともそんな歌じゃないってことに。
この歌の主人公は、君がなんで朝から泣きじゃくってるのかちっともわかってないんだ。通じてないんだ。プーで朝からテレビとビールで、ただただ自分の欲望に正直で、ほんとうに彼女のそばにいるだけの自分に泣いているってことにちっともピンと来てないんだ。たまには休まなきゃとか熱海に行こうとかとんちんかんなことを言ってそれでまた彼女は泣き、でも彼女もずるずるとそれに引きずられて仲直りしたり、そんなことの繰り返しなんだ。この人たちは。*1
そう思ったら、電車の中で急にどきどきしてしまった。
わたくし渋谷にある109が東急の経営だから109っていう名前だっていうことすら最近まで気づかなかったほどのウマシカですので、たぶんこれすんごく遅い気づきだと思うんですけど。でも、やっとわたし大人になったのかもしれないって思った。やっとこの人たちの歌を理解できる年になったんだって、復活して相変わらずの調子でしゃべるおっさん5人組を見ながら、なんだかじーんと来てしまった。
今回の復活に右往左往してる人たちがなんだか愛しくて、わたしも数年前こうだったなあ…って目を細めてしまうわたくし。同時期にパチパチとか音楽雑誌に死ぬほど載っていたから記事もくまなく読んでいたし、米米ユニコーンってなんとなく力の抜け具合というか不真面目さみたいなところに通ずるものを感じていたので、勝手に自分の中で戦友みたいな捉え方をしていたんです。だから今回の復活がほんとうれしいし、何より民生がすごい楽しそうなのがたまりません。今回の復活ツアーに命を懸けてチケ取りにいそしんだ友達のおかげで、わたくし初ユニコーンが山形と沖縄というものすごいスケジュールになってしまったわけですが、社会人の悲哀を理解できる喜びを抱きしめながら全力で楽しんでこようと思います。それまでにエビくん髪の毛切ってええ!!

*1:とかゆって違ってたらどうしよう