相棒

舞台挨拶でもないのに、公開初日の初回に映画観に行ったことなんて、いまだかつてない。しかも母親と!これが相棒のすごさだ。今いちばん母親と話の合う話題、それが相棒。満を持しての映画化を、ぶるぶる震えながら楽しんできましたよ。以下、ネタバレしかありません。
映画化したからって、変わらないクオリティ。そこにいちばん驚いたし、安心した。普通映画になったら、ちょっとはかっこつけるじゃないか。凝ったタイトルバック作って、盛り上がる音楽をがんがん入れて、いろんなこと派手にかますじゃないか。それが、まったくない。ほんとうにいつもの相棒を、海外ロケしたり、大規模なエキストラ使ったりしてちょっとスケールでかくしただけだ。エンドロールの出方とかもう、あれ2時間ドラマと一緒だもの!最初ちょっと拍子抜けしたけど、じわじわ安心が追い上げてきた。全体的に見たらいろいろつっこみどころはあるし、物足りないところはあるんだけど、スクリーンであのふたりの活躍を見られるというその事実が、何よりうれしかった。
といいつつも、ちょっと言わせて生電話。

  • 美和子さんの出番がすくない!!結局美和子さんとたまきさんは完走したんだろうか。美和子さんの不安は解消されたんだろうか。最後はもうちょっと、軽い日常に戻って終わりにしてほしかったな
  • 亀山家でコーヒーをひく薫ちゃんに噴いた。それCM!!中の人だから!!
  • 津川雅彦にやっぱりしびれる。あの、人の食えなさは尋常じゃない。たいして出番多くないのに、ものすごくリアルに心に残る。平ミッキー二朗はなんか、あまりにリアルから遠いところにいて(いるだけでシェイクスピアだから)逆におもしろかった。
  • 亀山伊丹の連係プレーktkr!!モエあがったよ!イタミンは小舟を運転できるんだね!!顔合わせりゃケンカしかしないくせに、なんとすばらしき協力態勢!!川の中の薫ちゃんを引っ張り上げるイタミンにモエあがったよ!このシーンを見るだけでも映画館に行く価値アリだぜ!!
  • 題材がまんま、あの邦人拉致事件。ドラマシリーズにも通ずるところだけど、今回は特にメッセージ性が強くて、涙しながらもくらくらしてしまった。Sファイルを公開するラストは、監督なりの祈りなんだろうと思う。祈りというと言葉が違うかもしれないけど、こういう表現しか思いつかなくて。相棒は勧善懲悪にならないからほんとうに後味がつらい。息子を世間から見殺しにされたからって殺人を犯してはいけないわけだしさ。西田敏行の熱演も、それに応える右京さんのひとことも、全部重くて涙が出た
  • 閉じこめられて焦る右京さんに「どうしよう!!」て思った。薫ちゃん!はやく!!って叫びたかった。でもよれよれの右京さんにちとモヘた
  • 回転寿司で空の皿を戻そうとする一徳とそれを注意する右京さんの図が鉄板。これ、テレビシリーズでもやってたんだね!帰って再放送見てたら同じシーンが出てきた。一徳、学習能力ナスにもほどgirl!!
  • チェスに明るい人なら「なるほど!」って思うトリックだったのかな。わたしなんぞ説明されてもちんぷんかんぷんで、なんかすごいんだろうねって思うだけで、そこがちょっと残念だった
  • 岸谷五朗友情出演ktkr!!びっくりしたー!でも薫ちゃんとの絡みがなくてちょっとしょぼんだった。しかし渋いカメオ出演だな(笑
  • 警備部から薫ちゃんを引き抜きたいって話があって、右京さんが「いいチャンスかもしれませんよ」的な発言をしたとき、これシリーズ6のラストで官房長官に言われたひとことを気にしてるのかなって思った。ここんとこ結局どうなってくの!?ものすごい気になってんですけど!!
  • ランナーを現場で調べるくだりがほんとコントみたいで楽しすぎた!!トリオ・ザ・捜一しかいねえのか!って思った。そして裏相棒*1が終わっちゃったのが悲しくてしかたない。どんどん出してやって!!
  • ああ、相棒っていいなあ、いい作品だなあ、出会えてよかったなあ、そう思えた映画でした。ファンなので若干の甘さは許してください。帰宅して母親と今更ながらSPの総集編観てたから、最近刑事ドラマばっか観てんなーって思った。SPも映画観に行かなきゃ!踊る3も死ぬほど楽しみ!ああ、返す返すも舞台挨拶観に行きたかったなあ。薫ちゃんとイタミンの小芝居もあったらしいよ!あー!(シャウト

*1:あの3人と米沢さんが主役のスピンオフドラマを夜中にやっていた