テレホーダイ

テレたい。
モテの次は、テレだ。モテの時代は終わった。テレこそがネクストステージだ。
人はたぶん、年を重ねるごとに照れる機会が減っていく。これまでの人生で最高潮に照れた瞬間はいつだっただろう。わからない。こっちもそんなに経験がないのだった。しかし、わたしは極端にホメられなれていないので、ホメられるとコンマ2で照れがやってくる。無口になる。「えーそんなことないよー」と棒読みになる。心の中でひとりサンバカーニバルになっているというのに、だ。
モテは、二次災害のようなものだと思っている。うまく説明できないが、わたしの屈折した心情とへりくつを錬成すれば、このような思考回路が生まれる。しかしテレは、自分のがんばりでなんとか生み出せるものだ。がんばればホメられる。ホメられれば、テレが生まれる。テレることで、自分のモチベーションが上がる。もっと、もっとテレをこの手に。
テレた姿は魅力的だ。「照れちゃってこのう」という言葉がある。テレはかわいいのだ。魅力的なのだ。それはもしや、モテにつながらないか。
モテたい、とストレートに言う時代は終わった。テレたい。つっこみは間に合っている。