IZO

1/17(木)新感線「IZO」@青山劇場
FCで取ったら前から2列目だった。ゴーモリタファンには垂涎だろうが、あまりに近すぎて若干うんざり。アイドルショーじゃない限り、舞台を俯瞰できないほどくやしいことはない。
手短に。
ゴーモリタの芝居に安心感があるので驚いた。当て書きなんだろうけれど、佇まいがハマりすぎている。眼も、存在感も、そして現代の若者とは思えない身体の細さも…。最後以蔵は物乞い同然の風体でさまよい歩くんだけど、あまりにリアルでびっくりした。お願いだからもうちょっと食べてください…。舌を噛みそうな土佐弁もすごく使いこなしていて、すごいなあ、役者さんなんだなあとバカみたいな感想を。
着物+立ち回り+山内圭哉=モヘであるので、彼の出番を今か今かとワクテカ。待てど暮らせど出てこねえ。あれ、のれんをくぐって出てきたアナタは……。
板尾?
と思ったら山内さんだった。あのさあ、太ったよね…?なんでちょっと背中まあるい感じになっちゃってんの?立ち回りもステキだよ、ステキだけど、なんつうかこう、心が湧き立たない…。しかも全体的に真面目な芝居&薩摩弁のため、遊びの部分が入れられなくて山内さんちょっと窮屈そう。でもたまに言葉の語尾とかに若干の投げやりスメルを感じてプッとなる。なるけど、それだけだ。みつばちの山内さんカムバアアアック!せっかくイケテツとからんでるのになんかすげえもったいない気がする!
別に中島さんが不真面目だって言ってるわけじゃないけど、青木さんはちょっと優等生すぎるような。わたしはあまりにも中島脚本に慣れすぎ、そしてもうそのテイストが身体に染み付いてしまっていたことに気づく。題材が題材だけに茶化せないとは思うけど、息詰まる展開と普段だったら笑える役者で笑えないストレス、そして2列目という非常に肩の凝る席のせいで、3時間20分がとても長く感じた。右近さんやさとみちゃんはいつもの感じで、イケテツも竜馬という役柄のせいもあってたまに空気を和ませていたけど、それも本当に若干の話。
骨太の、いい芝居だった。回り舞台の使い方もよく考えられていて、たぶんもっと俯瞰で見たらかっこいいんだろうなあって思った。影絵っぽい演出も斬新だった。恵梨香ちゃんもかわいかったし、木場さんもめちゃくちゃ渋くてかっこよかった。田辺セーイチが武市の役だなんて意外だった。最後の歌はなくてよかったと思うけど、泣きのツボもあったし、ゴーモリタは本当にがんばっていた。すごいな、と思った。カーテンコールで以蔵は笑顔になり、ゴーモリタに戻り、それがアイドルぽくてちょっと安心した。
でも、疲れちゃった。
新感線の芝居観たって気がしなくて、それがなんだか物足りなかった。というわけで、ほんとうに申し訳ないのだけれど、もう1回観に行くはずだったのをミクで売ってしまいました。でも譲った相手からいまだに入金がなくてちょう焦ってる。
五右衛門ロックはちょう楽しみにしてます。期待できない要素がないもの!