しゃくれる

みんなそろいもそろってスモールマロンのパッションコンチネンタル*1を観ていてびっくりした。わたしはちっとも興味がなかったので観るつもりなかったんだけど、しょうこのソロモン流を観た流れでかけてしまった。死に至る仕事量で、なんだかほんとうに大変そうであった。
先日友達と会ったときに、某若手女優のことを「可愛いって言う人結構いるけど、全然わかんないんだよね」「わたしもわたしも」という会話を聞いたんだけども、わたしが普段かっこいいと称する人がアレな人ばかりなので、ちっとも同テンションに持っていけずに「…まあ、価値観は人それぞれだからねえ」という年寄りじみたことを発言してしまうハメに。
というのも、わたしはオグたんのことを1回もかっこいいと思ったことがないから。別にファンを敵に回すつもりじゃないけど、どのへんがイケてるメンズなのかちっともわからない。これが価値観の相違というやつである。なんせわたしはユースケをかっこいいと真顔で言える女だからだ。
話は急に飛ぶけれども、わたしはじゃっかんウケ口である。歯をイーってやると、上の歯と下の歯がまっすぐになる。普通、上の歯が前に出るでしょう。しかしわたしは笑うときに少ししゃくれるので、いつの間にか口を手で隠すクセがついてしまった。
同族なんとやらなのか、しゃくれてる人にはほんとうに敏感だ。若干のしゃくれも見逃さない。あえて実名は出さないが、某アイドルのことを素直にかっこいいと言えないのにはそういう理由がある。オグたんも同じだ。
わたしは歯を矯正したのに、じゃっかんのしゃくれはどうしても治らなかった。それは今でもコンプレックスで、きれいな横顔、きれいな口もとで笑える人がひどくうらやましい。写真に写るときは意識的にあごを引いてしまう。お金と度胸があれば、今からでもあごの手術をしたいくらいだ。だから、しゃくれているのに「かっこいい」と称される人に抵抗がある。乱暴な理屈であるのはわかっている。お前と同族呼ばわりするなというのもわかっている。でも、どうしようもない。たぶんうらやましいんだと思う。わたしはずっとコンプレックスのままだ。
同様に、オグたんもそう言われることが多いだろう。そしてもしかしたら、それは今でも彼のコンプレックスかもしれない。でも彼はそんなところを軽々と飛び越えて、イケてるメンズの域に到達した。
たぶん、うらやましいんだな。もうアゴを気にしなくてもいいから。いや、わからないけど。*2
そう考えると夕刊倶楽部ご出演中のヨコ山さんもそうで、わたしはいつも口もとばかり見てしまう。おちょぼ口おもしろいなあ、この部分はクールになりきれないなあ、そう思ってしまう。おかんのように、矯正したらもっといい男だったのに、と思ってしまう。これが彼のチャームポイントだと言う人もいるだろう。でも、わたしはダメなのだ。残念、と思ってしまうのだ。そこばかり気になってしまうのだ。*3
顔面に関してはたいがいあきらめたけれど、根強く残るコンプレックス。恨み言は言わないけれど、どうしようもできない感情がいまだにあるという、ただそれだけのお話でした。

*1:和訳してください。まわりくどすぎる検索避け

*2:余談ですがさいたまの芸劇に「コリオレイナス」を観にいったとき、客席に白黒ボーダーのニットを着てグラサンかけた青年が階下に見えて、顔ははっきりわからなかったんだけどオグたんだ!と直感。そしてこないだの放送で白黒ボーダーを着ているオグたんを見て確信に変わりました。まさにあの服だった。すげえ目立ってたけど、特に気づかれてどうのこうのって感じでもなかったなあ、あの頃は。

*3:でもすきなんですけど、ネ