お台場に哀愁の雨が降るのだ

なんだこのさむさは。
棒読みでシャウトな9月最終日。秋を通り越して冬が来てしまったかのようです。今日はお台場にピクトさんナイト*1というのを観に行ったのですが、「雨」「夜」「寒い」という極めて負のファクターが観覧車を華麗に彩り、凄まじいまでの哀愁を醸しだしておりました。ちょうどわたしの座った場所から観覧車の乗り場が見え、頭上を過ぎゆく淋しげな個室を見上げてはその切なさに胸を高ぶらせていたわたくし。何時間でも見てられると思った。でも乗っちゃったらたぶん切なさが背中にのしかかってきて泣きたくなるので、絶対雨で夜で寒い観覧車には乗りたくありません。静かで淋しくて夜景が不安定に揺らめいて、どうしたって無口になってうつむいてしまう。夜の波間に心もとなくたゆたっているような、ぽつんと取り残されてしまったような、世界の果てに来てしまったような、たとえていうならそんな気分になるからです。なんでかはわからないけど、賛同してくれる人がひとりいたので少し安心しました。外から見上げてるぶんにはちょうどいい切なさなのです。乗ってしまうともうアウト。涙腺おばあちゃん化が急激に進行している今のわたしが乗ってしまったら、きっと情けないことになるに決まっているのです。
ピクトさんナイトは大変おもしろかったです。こういうのを一緒におもしろがれる友達がいるのが本当にうれしい。そして団地の大山さんがやっぱり理想のタイプすぎて内心ひっそりと盛り上がっていたわたくし。友達に恥じらいながら告げたら「ああ、わかる気がする…」と言われました。つっこみに適度なキレがある人が好きな傾向はちっとも変わらないようです。