PIA 35th Anniversary

バカみたいにハム串を掲げた写真がふたつ下のエントリに鎮座ましましてますけど、ぴあ35周年イベントの話をちょこっと。
若洲公園。知ってました?わたしは東京っこなのにちいとも知りませんでした。巨大な風車がドーン!て立ってる公園。風車好きなわたしにはたまらんシチュエーション、風車の下に立ってみたら影が延々ぐるぐると頭上を回ってちょっとトリップしそうになりました。
今年最後の夏フェスにふさわしいピーカン。暑いけど海沿いだから風が気持ちいい!会場に着いたらまず腹ごしらえ、お腹の調子がビミョウだという連れを哀れみ、ひとりでハム焼きとタコライスを食す。タコライスは毎日食ってもいいと思う。
BoAたんがでかい方のステージでタイトなジーンズにねじこみはじめ*1、どの曲聴いても知ってる曲なのでひらがなで「すげいなあ」と感心しながらちっさい方のステージへ移動、ステージを見たらえりちゃんがローディーに付き添われてギターのチューニングしとる。ええ?本人出てきちゃってんだけどいいの?隣にいるローディーが巨人みたいにでかい人だったので、えりちゃんはガリバー旅行記の登場人物みたいになってました。
チャットはトップバッターにふさわしく爽やかで軽やかで、でも最初は「橙」で、ずっとわたしは空を眺めながら聴いていた。耳をくすぐるえりちゃんの高音と木々をざわめかせる秋風。なんと気持ちがいい。日なたはじりじりと暑いけれど、空は確実に秋の色だ。イントロ聴くといつもトライセラのFEVERと勘違いしてしまうシャングリラで終了。
トライセラはホントいつでも間違いないな!跳んで、踊って、頭振って、もうバカんなるほど楽しい。でも持ち時間30分ってつくづくありえナス…。相変わらず外タレ風の和田のMCも楽しく、しかも次がバインだってことで久しぶりにバインと共演できてうれしいという話を。わー!もっとバイントークしてけれ!と祈っていたら、「始まる前に歯磨こうと思って洗面所行ったら、俺の携帯歯ブラシに歯磨き粉がなかったの。困ったなあ、水で磨くかと思ってたら田中くんが磨いてたから、歯磨き粉貸してって言って貸してもらっちゃった。クリニカでした」わー!ちょうどうでもいいー!でもちょううれしいー!!!同期の桜トークひさびさすぎて泣ける…。
もう、すぐそこが海なのだ。西日が淡くさしこみ、目に映る景色をすべて聖なる光で包む。海は黄金色に揺らめき、対岸に建ち並ぶ工場はシルエットだけを立ち上らせていて、そのあまりに神々しい光景にわたしはしばらくの間呆然としてしまった。何人もが携帯をかざして写真を撮っている、でもこんな淡い光はたぶん携帯のカメラなんかで太刀打ちできるもんじゃないのだ。
早くもこっちステージはトリ。秋の日は釣瓶落とし、早くも空はいい感じに紫を帯び、あっという間に濃紺へ導いていく。さあ、この時間帯にぴったりのバンドが出てきますよ。つか、人すくな!裏はオランゲランゲだから仕方ないね…。やー、わたしのためのタイムテーブルとしか思えない組み方。長年ぴあを毎週欠かさず読んできたおかげかしら。
またいつものでしょ?と思っていたら違った。今週の10周年ライブの予行演習としか思えない、シングル連発のセットリスト。指先、スロウ、風待ち、光について、FLY。びっくりした。特に風待ち、夏の終わりに野外で、この空の下で聴く風待ち、最高すぎてうっとりした。沁みて沁みてしょうがなかった。MCでは「トライセラと我々は同じ10周年なんですよ。今年一緒にステージに立つことが多くてうれしいんですけど、今日も終わったら盛り上がりたいと思います」と田中がうれしいことを!しかも「唱くんに歯磨き粉貸したのは俺です」とさっきのMCを受けた!つか、「唱くん」て…!(ばたり)最近しょうはしょうでも翔んでる方にばかり気を取られていたので、ひさびさに連れ戻された気がしました。この人昔から唱くんて呼んでたっけ…?ちなみにわたしは昔、唱くん呼びしてました。恥ずかしくてやめました。
ってトライセラの話になっちゃったけど、バインよかったバイン。こっからおっきいステージに移動、靖幸にそなえる。連れを後方に残して前方に移動するも、なっかなか出てこねえ!予想通りすぎる!15分以上押してやっとのことで登場、あ、れ…?ふとってる…!岡村ダンスは健在だけどムジカで見たあの靖幸じゃない!そしてなんですかそのダミ声は…。全然メロディにならなくて歌詞をがなってるだけ。あと、新木場ベイベー言い過ぎ。ロングシュートやったのはいいけど全然歌えない、声がまったく出ない…。なんだかものすごく悲しい気分になってしまった。近くにいたたぶんオランゲファンが彼のダンス見て爆笑してんのを悲しい気持ちで見つめるのみ…。
ツアーのチケット取らなくてよかった、でも本人も自覚してんだろうな、と思いながら連れと合流、トリのスカパラは出口付近で見ることに。そして間違いないステージのはじまりー!なんだろうね、このラブ&ピース感。わたしたちがいたのはだいぶ後ろのほうなのに、みんなもれなく踊ってんの!誰のファンとか関係なく、みんな楽しそうに体を揺らしてる。こんな光景、めったに見られるもんじゃないよ。スカパラはホントにすごい、じっとしてられなくする魔法を持ってる。しかも30分間に凝縮して決め打ちしてくるからキラーチューンの連続で、次から次へとしびれてしまう。2007年最後の夏フェスをスカパラで締めくくれてよかった。ホントによかった。
さよなら、夏。今年も楽しい夏でした。

*1:このフレーズが好きすぎる