王と気球と鳥
借りて観た。
- 出版社/メーカー: セディックインターナショナル
- 発売日: 2007/05/18
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つながっていたくて、でもその実つながっていられなくて、宙ぶらりんな絆でゆれるかつての仲間たち。目的なんてなんでもよかった、みんなとバカ話をしたり、彼氏彼女を見つけて学生らしい遊びができればそれでよかった。でも気球クラブの部長は気球に情熱を燃やし、部員に熱く夢を語り、彼女の思いを深く理解しないままあの世へいってしまった。部長の死を機に久しぶりに連絡をとるかつての仲間たち、「お前村上さんと仲良かった?」「いや、あんまりよくしらない」そんな微妙なテンションではじまる旧友との会話、よみがえる記憶……。
残された者たちが、再び覚悟の前で喪失を体験するストーリーっていうと、ちょっとかっこよく聞こえるかな。
永作がとんでもなくすばらしいです。しぐさ、視線、表情、涙、一挙手一投足から目が離せない。ラストに向かっていくほど胸がしめつけられて苦しくなるほど。決して派手な映画ではないし、撮り方もあまり映画っぽくないけれど、しんしんと心の奥深くしみこむような作品でした。テーマソングの「翳りゆく部屋」が、ダメ押しのように涙を誘います。ああ、映画観て鳥肌たったの久しぶりだ。園監督って怖い映画ばっかり撮ってるから避けてたんだけど、ものすごくリリカルな人なんかもね。
サネイエが出てました。「あ、サネイエだ」って言っちゃった。
- 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社
- 発売日: 2007/04/04
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奇しくも両方とも1時間半の映画でした。このくらいの長さがいちばんいいなあ。