道程

気の滅入るようなこと、やり切れないことが世の中でどんどん起きているけれど、でもわたしの半径10mぐらいに目をやると、友人に赤ちゃんが生まれ、仕事もほどよくあり、自分のたずさわっていることが軌道に乗る予感がしている。世間と自分との距離感をはかって、安心したりやきもきしたり。今年ももう半年が過ぎ、憂鬱な季節がやってきてわたしの前髪を悩ませる。変な方向に飛び跳ねる髪の毛をひっぱりながら、残りの半年を手探りのまま進むのだろう。
日常は繰り返されるけれど、どれひとつとして同じ日はないのだ。そんな当たり前のことにどきどきしている。