実録・ぴよまるこの朝

ぴよまるこの朝は、遅い。

7:45
夢うつつに聞こえてきた「ゲゲゲの鬼太郎試写会…」という言葉に飛び起きると同時に「洋ちゃんよー」という母の声。「ねずみにしか見えないと言われた」とかなんとかしゃべる大泉さんが手短に映る。あまりに露出が多すぎて、最近大泉さんをテレビで見てもちっとも目が覚めなくなった。
カルベが、ウザい。

8:00
トーストに伯母が作った手作りいちごジャムをべったり。うまい。眠れない夜にジャムを作るような、そんな大人にわたしはなりたい。

テレビを見たり、犬を抱っこしたりしてダラダラと過ごす。

9:30
寒いので、何を着ていくか迷う。迷うので準備に時間がかかりまくる。

9:45
ン年ぶりに髪の毛のブローというものに挑戦する。果敢だ。スタイリングウォーターなんぞをぶしゅーとかける。ブラシで髪の毛をすくってドライヤーに当てるというこの作業が、なんと困難なことか。できるわけがない。できるわけがないので、髪の毛は依然としてうねっている。ぬう、と腹を立て、巻くことを諦めてブラシを髪の毛に押し付けることにした。ムリヤリだ。結局、わたしという人間は何をやってもうまくいかないのだ。こういうとき、家族が美容師だったらいいのにと思う。これも幼稚園児の発想だ。うちがケーキ屋さんだったらいいのに。

10:10
メールチェック。あんなに力強く宣言した木曜のヨガ行きがダメになりそうな気配のメールを受け取る。ああ、しかし仕方がない。これは仕事だから。いろいろあるときに限ってどんどん物事が重なる。何にもないときは本当に何にもないのに。これは何という法則だろう。マーフィーでないことは確かだ。

10:15
ミクシチェック。昨日のサラリーマンNEO長崎市長ニュースで中止になったことを嘆きながらも、みんな揃いも揃って事件についてもちゃんとひとこと書いているのが面白い。つうか「プロフェッショナル」がビデオに入っててがっかりという人にこっちががっかりだ。クイールの育ての親だ、消す前に見るがいい。

10:25
お腹が痛くなる。もう会社に行かなくちゃいけないのに。うなだれながらトイレへ。

10:37
家を出る。案の定遅くなってしまった。30分に出られれば会社まで徒歩で行けるのに、もうこんな時間になってしまってはダメだ。あきらめて地下鉄に乗る。たった一駅。不経済だ。

10:50
よそ見をしながら歩く犬を見かける。

11:00
時間ぴったりにタイムカードを押す。間に合った。

特にオチはナス。なんでもないようなことが、幸せだったと思う。