だって可愛すぎるんだもん

さっきまで真剣にフラダンス教室を探していたピヨ丸です。あまりの単純さに我ながらあっぱれであることよ。昨日今さらながらようやく映画「フラガール」を観てきましたよ。
主演の松雪さんを始めいろんな賞を獲ったとかで、平日だけど激混みかしらと思ったらそうでもなくゆったり鑑賞。おそろしい予告編もまったくなく、心安らかなまま本編に突入しました。
10月のどうでしょう小祭りのときに藤やんとうれしーが観ておっさん二人で大号泣、それはもう顔面から液体という液体がすべて噴き出たというものすごい有様だったらしいとの話を読んで、あのおっさんらは確かに人より涙腺が弱々しいけれどもそんなに泣かせる映画なのかと。立て続けにお涙ちょうだいシーンを盛り込んでくるところが狙いすぎだと評論家が書いていたのを読んで、そうか最近の感動ブームに乗った要素もあるのかそうかそうかと。でもウォーターボーイズ系映画*1は大好きだし、観に行った人が口を揃えて素晴らしいと言っていたし、なんといっても蒼井優ちゃんがかわゆすぎると評判なので観に行ったわけですが。
びぇーびぇー泣いてしもうた。くそう!まんまとしてやられた!
確かに中盤以降、早苗が夕張に行くあたりからの展開があまりにも怒濤で、何度泣かせるですか!と逆ギレしそうになったさ。でもそれは全部必然なわけ。炭坑の暗い現実、そしてそこに生きた人々の姿が確かにそこに見えるわけ。だから決して過剰な演出ではなくて、彼らの現実を描写しただけなんだなあ、そう思って一粒で二度泣いちゃうわけ。東京に戻ろうとする先生を手話で引き留めるあのシーン、たまらなかった。泣いている松雪さんのお顔もきれいでねえ。折れそうに細くてそれでも力強く美しくて、この人こそ「ザ・女優」だなあと何度もため息をついてしまった。それから最後のダンスシーン、息をのむほど圧巻でしたな。ずっと泣いてたもん。優ちゃんが可愛すぎて愛しくて胸が張り裂けそうに切なくて、それだけでずっと泣いてた。泣く理由が「優ちゃんが可愛すぎるから」ってわけわかんねえ!でもホントなんだもん!
トヨエツさんをひさしぶりに見たんだけど、優ちゃんと二人の飲み屋のシーン、よかったなあ。それからツルハシ担いで借金取りを待ち伏せるトヨエツの立ち姿にしびれたなあ!炭坑にトヨエツというミスマッチが不思議だったけど、見てるうちにそこの人に見えてくるもんなあ。さすが俳優さんだなあ。忘れちゃいけない池津さんと三宅さん、実にいい味出してた〜。そりゃあんなに踊れるようになったんだもん、ウーマンリブで披露したくなるのもわかるわ!そして椰子の木に頬ずりする石鹸が大変微笑ましかったです。あと富司純子演じるお母さんが心変わりしていくシーン、泣けた。お母さんの視線を意識しつつ凛々しい表情で踊る優ちゃんにも神がかった神聖さがあって、あのシーンはホントすごかった。凄絶、といってもいいくらい。
母親も隣でだらだら泣いていて、もう1回観たい!と声を弾ませていたのでDVDを買わせようと思います。メイキングだのインタビューだのたくさん特典ついて、きっとまた優ちゃんのかわゆさに始終胸キュンするんだろうな。ていうか今から胸キュンだな。ダブルあおいは日本の至宝だな。

*1:ウォーターボーイズスウィングガールズなどに代表される、落ちこぼれたちが紆余曲折ありながらも一致団結して何かを成し遂げる映画のこと。がんばれベアーズや天使にラブソングをもこれに当てはまる。と勝手にピヨ丸が言っています