王ロバ

ロバの耳を持つ王様はその事実をひた隠しにしていますが、王様の髪を刈る床屋だけはその事実を知っていて、王様から口止めされています。しかし床屋はいつまでもその秘密を胸の内にとどめていることができず、思い余ってある日井戸の奥にこう叫びました。
「王様は裸だ!」
床屋は「しまった…!」と慌てて口を押さえましたが、時すでに遅くその声はあらゆる家庭の井戸から聞こえてしまい、国民から変態だと誤解され、支持率もがた落ちした王様はあっという間にその座を追われる羽目に陥ります。哀れな王様は復讐に燃えますが、ロバの耳と暴露されたならまだしもまったく犯人の見当がつかないため、憔悴しきってひとり寂しく息を引き取るのでした。

王様、かわいそう。

王様といえばロバ。王ロバといえばなにわ小吉。昔々ジャンプで連載されていた「王様はロバ」という漫画がだいすきでした。王ロバへのオマージュとしてはてな別IDで「王様の耳はロバ」というブログを半年前から始めてしまったくらい、すきでした。
穴掘って叫びたいことって、誰にでもあるよね。あなたの穴を埋める砂になりたい。「らいよん」は、そんなブログです。