逆境ナイン

「キレイ」とかsahyaさんにいただいたままのお笑いバトンとか、いろいろ背負ったまま走っておりますがとにかくこれだけ書いちゃう!やあ!
というわけで、わたしが愛して止まない燃える漫画家・島本和彦原作の映画「逆境ナイン」を見てきましたよ。土曜の午後だから気合い入れて行ったのに、開演5分前でもがらがらでかっかりした。世間の評判はこんなもんか…。
何がいいって、玉山くんがいい。映画の前にはるさめヌードルのCMが入って「うほ!仁くんがスクリーンに!」とあさっての方向に喜び、なるほどこういうCMの入れ方ってあるのね…と感心しながらの開映でしたが、彼は無駄なリアクションだらけの主人公を見事に体現しておられました。あそこまで吹っ切るのは割と根性がいると思うんだけどなあ!目を潤ませるところなんて、島本の絵と思わずダブったもん。あんまり演技を見たことなかったけど、これで株が一気に急上昇しましたよ。「ジャスコに行こう!」とデートに誘うところが最高だった。あと堀北真希ちゃんがかわいい!藤岡弘、は顔がデカかった!ココリコ田中は宗方コーチみたいだった!(本音を言えばもうちっとはじけてほしかった)わたしはまだ原作を読んでないのでアレですが、「自業自得」のモノリスが降ってくるとことかきちんと文脈を辿っていてにんまりしてしまったよ。この手の映画にありがちなチープさは全然なく、監督が海猿の羽住さんなのですごいちゃんとしてる。映像とか音楽とか、こんなバカな内容なのにかなり壮大なところがあって「ん?海上自衛隊が出てくるのか?」と勘違いしそうになったけど、テーマはやけに熱くて理に適っているところもあるのでそれがすごく生きてる。やあ、おもしろかった。こんなにちゃんと島本の作風を踏襲してるとは思わなかった。炎尾燃としてご本人もちゃんと登場してましたよ。
あと、すごいショックだったこと。エンドロールに古田新太って出た!どこ!?どこに出てたの!?全然気付かなかったんだけど!モヤモヤ急上昇のまま映画館を後にしたわたし。さっき検索かけたら、駄菓子屋で少年達が見てたテレビ画面の中(しかもすぐにチャンネル変えられちゃう)に映ってたそうです……(涙)