何を思えばいいんだろう

サモ・アリナンズ主宰、倉森さん急逝。http://www.samoari.com/0505.htm

入院という言葉を信じて疑わなかった。AB男で配られた小松さんの軽妙な挨拶文に、「みんな大変だっただろうなあ。早くよくなるといいなあ」そんな気持ちが簡単に頭をよぎっただけだった。

1ヶ月も前に彼岸の人になっていたなんて。

彼の姿を見たのは、昔「ニッキーズ・パビリオン」という芝居でたった一度だけだ。そして、つい先日のAB男を思い出す。

バカだなあ。サモアリバカだなあ。サモアリ初見だというのに、ただひたすらバカだなあってゲラゲラ笑って、役者もみんなすごく楽しそうで。影なんかどこにも見あたらなかった。

今思えば。
ラスト、ゴスペル隊みたいな格好して全員で歌ってたあの歌は、はなむけの歌だったのかもしれないなあ。

天国に届いただろうか。きっと届いてるにちがいない。どの役者もみんな尋常じゃないパワーの持ち主だもの。

このまとまらない気持ちも、何を思っていいのかわからない気持ちも、胸に風穴が空いたような気持ちも、すべて、間違ってないと思う。

人が亡くなるというのは、そういうことだ。

ご冥福をお祈り申し上げます。