ねえみんなボードゲームやろうよう

突然ボードゲームにハマった。

ボードゲーム
ボードを使って行うゲームがメインではあるが、広義にはテーブルゲームとほぼ同義で、カードゲームなどを含めることもある。(ニコニコ大百科より)

ここを留守にしている間に猫を飼い、レジンを始め、特撮を観るようになったわたしに新しい趣味ができた。ヨガでも貯蓄でもフラワーアレンジメントでもない、カードゲームやボードゲームにだ! 来年よんじゅっさいを迎えるこの期に及んでだ!(よんじゅっさいにふさわしそうな趣味を羅列するのに10分ぐらいかかった)(体が拒否しているのか「むかえる」をなかなか打てず何度も「ミカエル」になった)
きっかけはタモさんだった。
タモリ倶楽部アナログゲームの特集をやっていて、酷似しているみかんの写真を見比べて神経衰弱をする「あるみ缶」や、ピクトを組み合わせてお題に沿った絵を作る「ピクテル」など独自の世界観が炸裂するカードゲームの世界に夫婦で虜になり、次の週末にはさっそくボードゲームの専門店に向かっていた。フットワークの軽さには自信があります現役おたくのぴよまるです!
すごろくやの店員さんはわたしたちのような右も左も分からないゲーム素人にも優しく声をかけてくれ、「と、とりあえず人を集められる自信がないんでふたりでも楽しいゲームを……」という切ない要望に快く応えてくれた。そこでやってみるわけにもいかないので店員さんのプレゼン能力が問われるのだけれど、とてもわかりやすく説明してくれて見事購買意欲を刺激され、うちにやってきたファーストゲームたちがこちら。

ドメモ (Domemo) ボードゲーム

ドメモ (Domemo) ボードゲーム

麻雀将棋好きの夫が「これ欲しい!」とシャウトした一品。場と他人の数字を見比べて自分の持ってる数字を推理するというゲームで、洞察力と推理力と記憶力に乏しいわたしには絶対無理だと思ったんだけど、これがやってみたらちょうたのしい! 自分の数字を当てられたときの爽快感がすごい! ふたりだと結構当たるんだけど、こないだ5人でやってみたらちょう難しくておもしろかった。
ペンギンパーティ (Pingu-Party) 日本語版 カードゲーム

ペンギンパーティ (Pingu-Party) 日本語版 カードゲーム

とにかく絵がかわいい。色を引き継いで手札をピラミッド形に積み上げていくカードゲームで、これも途中で妨害されて出せなくなったり、妨害したつもりが逆に自分の首を絞めることになったりと単純なようで奥が深い!
あとはタモリ倶楽部でも紹介されていたピクテル。3人からなんだけど無理やりふたりでやって、夫に「漫才」ってお題を出したときにさんぱちマイクを見事に表現されて意外な創造力に舌を巻いたりしました。
最初に買ったゲームが面白かったのでどんどん他のゲームが欲しくなり(トランプのようにひとつで何種類の遊び方があるわけじゃないので)、でもそれなりの値段するのでどういうゲームかわからず賭けで買うのも怖いな…と思っていたところ、いました。ボードゲームの師匠が。身近に。
図々しくも夫婦で遊びに行かせてもらい、初対面の夫の紹介もそこそこに用意してくれていたボードゲームの山を次々と遊ばせていただく……という、ある意味ストイックな会をもう3回ぐらい開催していただきました。あっという間に時間が経ってしまい、ひとつにつき1ゲームぐらいしかできないので、とりあえず遊んでみて楽しかったものをお借りし、それでも遊び足りないものに関しては購入するという寸法だよ! 師匠のおかげでボードゲームライフがますます充実し、そもそも身近に詳しい人がいなければ疎遠になっていたかもしれないので、お友達ご夫婦には頭が上がりません!! ランチまで用意していただき恐悦至極に存じます!!(この場を借りて土下座
この会でわたしが大好きになっちゃって、今でも中毒になってるゲームがこちら。
Amigo ニムト

Amigo ニムト

わたしはこのゲームを一生遊び続けると思う、そのくらいニムトがだいすきです。場に出された数より大きい数を出し合って、6枚目になったらその列を全部引き取らなければならず、最終的に手元に残った牛の数が一番少ない人が勝ちという、こんな拙い説明では面白さがちっとも伝わらずにくちびるを噛みしめるばかりのぴよまるです。ほんとに面白いんだって! こんなに愛してるのにわたしこのゲーム弱いんだよね……。でも負けると泣いちゃう系幼児だったわたしが何度負けても遊びたくなるという不思議な魅力をこの牛は持っているのだ!
カタン スタンダード版

カタン スタンダード版

わたしは知らなかったけどボードゲーム業界ではめちゃくちゃ有名な名作ゲーム。資材を集めて道や街を作り、開拓レベルを上げていくんだけど、これも説明だけ聞いてると面白さが伝わらない。実際ボドゲ会で遊ばせてもらって、一度遊んだだけではピンとこなかったんだけど帰りの車の中でじわじわとこみ上げるものがあり、ついこないだ買っちまいました。箱がでかいんだこれが……。そう! どんどんゲームが増えて収納場所に困るっていうのがボードゲームあるあるらしいよ! そんなの知らなくてよかった! 箱のでかさで買うの躊躇するもんな……。

猫も遊びたがる始末。
3人〜4人用なので今のところひとりで2人分プレイするというハイブリッドな遊び方をしているのだけど、それでも面白い。ちょっと時間がかかるのがネックだけど、早く4人で遊びたいです。
机にカードをじかに置いてると取りづらいので100均でフェルト買ってきたり、サイコロを複数振ると飛んでっちゃったりするのでダイストレイを買ったり、そうなるとカード立てもほしいよね、でもいいのがないから自作を……してくれ夫……ということでまたもや100均でカードスタンドを買ってきて、ネットの情報を参考に作ってもらいました。

半分に切って両面テープで貼って、マスキングテープで両面テープのあとを隠しました。かわいい! 早く使いたい!……って、ついには小道具にまで手を出す始末だよ!
ホビージャパン ディクシット 日本語版

ホビージャパン ディクシット 日本語版

これはわりと早めに買っていたんだけど、ふたりで1回遊んだっきりちゃんと遊べていません。やっぱり人数多いほうが楽しいし、夫はあんまりこういう感覚的なゲームが得意じゃないようです。わたしはめちゃくちゃやりたいんだけど、「だれかーだれかー」という声が虚空にこだまするばかり……。ちゃんと遊べてないからわたしもディクシットの醍醐味が説明できない。
2人用のゲームもあるけどやっぱり人数が多いほうが楽しいし、運の要素も強まるので、最近は夫の実家に持ってって義理の両親と義弟を巻き込んでゲームをしています。息子夫婦が突然ゲームやろうって言い出して最初は面食らったろうな……変な嫁ですいません……。
この場合、ゲームに慣れていない老夫婦が含まれるので感覚的に若向きのものや、ルールがわかりづらかったり判定が曖昧だったり大喜利的なもの、付属品が多すぎるゲームは除外するようにしています。ニムトはわかりやすいのでみんな楽しんでくれた!
ザ・ゲーム 完全日本語版

ザ・ゲーム 完全日本語版

全員で協力して数字の順番に札を出していく協力型ゲーム。最初は戸惑いもあったけどすぐに慣れてみんなでわいわい、「置く前に置くよーって言ってよお父さん!」などと子が親を叱責する場面もあり、たいへんに盛り上がりました。わたしはどちらかと言うと諍いを好まないので協力型ゲームはとっても好きなのだ!(ゲーム弱い人理論
正直者なわたしは嘘をつけず、相手の嘘も見破れないピュアな心の持ち主なので、人狼に代表されるような自分の正体を偽って騙し合う正体隠匿系のゲームがたいへんに苦手なんだけど、タイムボムはとっても楽しかった。でも相変わらずうまいやり方がわからずにすぐ正体を見破られてしまう……。実家でやったら老夫婦もよく騙し方がわからなかったようで、お義父さんが突然「全部サクセスだよー」「ボム2個持ってるよー」と狂人のふりをし始めたのでたいへん面白かったです。これはほんとによくできてるゲーム! そしてわたしは自分の純真な魂がにくい!!
年取ってくるとみんなで遊ぶってことがなくなるじゃないですか。前のエントリを見てもらうとわかるように、わたしは特に気心の知れない大人数に対する苦手意識が強かったんだけど、この世界を知ってから人が集まるとゲームしたくてたまらなくなります。そしてゲームって、あっという間に人と打ち解けられる。頭も使うし(ものによっては)子どもからお年寄りまで楽しめるから、世代を超えて楽しい時間を共有することができる。義理の両親なんかほんとに知らない世界だったと思うんだけど、「今度は昼間からやらないとダメねー」なんて言ってとても乗り気の様子なのです。友達の幼稚園児に教えてあげたときもお母さんが知らないような子どもの才能がうっかり開花してとても喜ばれたことがあったし、アナログゲームの可能性に打ち震えるばかりなのですよ。いやー、我ながらいい趣味を見つけたよ! 人間いくつになっても趣味って増えるんだなあってしみじみと思う。でもこれからどんだけゲームが増えるかって思うとそら恐ろしくなるね!
いい加減長すぎるのでそろそろ終わります。即売会大好き素人のわたしは年2回ビッグサイトで開催されるゲームマーケットというアナログゲームの即売会に行って同人ゲームまで買うようになってしまいました。こんなところまで三つ子の魂を発揮しなくてもいいのに……根っからおたく色に染め上げられている自分を再確認して絶望するのですが、要するに今のわたしは面白いボードゲームを探して暇さえあればワールドワイドウェッブを徘徊し、友達をつかまえては「ねえ、ゲームやらない?」と囁くゲームやろうやろうババアという妖怪に成り果ててしまったというお話でした。以後、お見知り置きくださいませ。