思い出はレモン味

もうこのカテゴリで書くのが正しいのかどうかもわかりませんが、K林K太郎先生のテレビがまたあるそうですね。という話を、公式発表が出る前にある筋から聞いていて「え゛」と正直なダミ声を上げてしまったんですけども、わたくしもう何年もこの人を生で見ていない。あ、Rーメンズさんの最新作タワーでしたっけ、あれで見たはずなんですけど、どうも記憶が曖昧なんですよね。Pツネンもしばらく見ていないので、お友達に「あの人は最近どうですか。太りましたか」と訊いたところ、「……でかくなりました」とのお返事。「太ったってことですか」「なんというか、大きいんですよね」禅問答のようになってしまいました。まあ縦もある人ですから、きっと肉付きもよくなって貫禄が出たっちゅうことかしらね、と思ってナタリーの写真を見たら腑に落ちました。うん、なんか、でかくなってる。わたしがコバギャル全盛期だったころ、印象のひとつとしてあった「線の細さ」というものはもうどこにも見当たりません。まあ年も年ですし、いろいろあれですし、なにを口ごもっているのか自分でよくわかりませんけども、とにかく今彼を思うと「惜しい人を亡くしました」という感想しか出てこないのです。すきだった。ああ、すきだったなあ!と大声で叫んでしまいたくなる衝動に駆られるのです。今の彼の見世物は、笑いを引き起こすというよりも感心とか感嘆の類を招くものだと、その気配は確かに何年も前からあったけれど、近年はどんどんそっちの方向に行っているという話を聞きました。あんた最高のコント師じゃなかったのかよと、あのもじゃを最大限に生かせるのはあんたしかいないんだよと涙ながらに地団駄を踏みたくなり、でも足を踏みならしてもむなしく地鳴りが響くだけ、この音が大先生に届くことは決してないんだろうなとさらにじっと手を見てしまう始末。ええ、もちろんこのエントリに着地点なんかありません。ただ彼がなんらかのアクションを起こすというニュースを聞くと何かを思わずにいられないということは、やっぱり彼の影響力はいまだに健在だということなんですよね。すきになった人にはずっと王様でいてほしいと願うのに、その王様が実は裸だったと気付いてしまったときの悲しみったら。「せーつーなーいかたおもいー あなたはきづかーなーいー」って脳内のKYON2が熱唱する今日この頃です。