No surrender

the pillows OO PARTSツアー@JCBホール
万難を排しても娯楽に身を委ねるわたくしであったのに、ライブハウスからも劇場からも足が遠のいて3ヶ月。このツアーだって12月のゼップのチケット持ってたのに行くのをやめてしまい、席があるなら大丈夫かも……という多少老人的な理由で向かったJCBホール。長かったツアーのファイナルになってやっと初参戦という、わたしにとってはありえない事態になってしまった。
ひさびさに見たさわおは、さらにアタマが爆発していた。新曲も買ったけど聴いてなかったから、しんちゃんがアロハを着だしてもなんのことかわからなかった。そうか、アニメのスティッチの主題歌になってるからか。お約束的な展開にもまったくついていけない。フロアの熱と自分の熱が噛み合わない。中盤まで、なんとなく気持ちが寄って行かなくて困惑した。なんだか、アウェイのような感覚で。
そんなとき、大好きなkim dealが鳴った。いろいろ思い出しそうになったけれど、曲が押し流してくれた。「行こう/昨日までのキミを/苦しめたもの全て/この世の果てまで/投げ捨てに行こう」ぐわーっと、胸の底のほうから熱いかたまりみたいなものがこみ上げてくるのがわかった。別に曲にすがってるわけじゃない、勝手に心に刺さってしまうのだ。たぶん、ものすごくぶさいくな顔でわたしは拳を上げている。

どんなに悲しくても 生き延びてまた会おう
悪夢を蹴散らす歌を 歌いながら

「また会おう!」と、さわおはメロディに乗せずにシャウトした。
聴かないようにしていた時期もあった。でも大好きな歌は大好きなままだ。こみ上げてくる気持ちに嘘はつけない。大好きな音楽はいつもわたしの心のそばで鳴り続けている。
好きなものに会いに行こうという気持ちがちょっとずつ復活してきたよ!あんまり復活しすぎるとまた手に負えなくなるので、ほどほどで勘弁してください神様。