音楽と生活

会社が今ヒマなので、昨日受けた今日納期の別仕事を「明日会社でやんべー」なんて思ってたんだけど、急に会社の仕事が忙しくなったらそっちの納期も守れなくなってしまうので、昨日3時までかかって仕上げてしまった。「ささやかな給料泥棒」をスローガンに掲げて社会人生活を営みはじめて今年で10年になるけど、やはり小心者の性分はどこまでいってもつきまとってくるようですな。
夜中に洗濯機を回すのが好きだ。
うちのはあんまり騒音を出さないので、気をよくして23時から洗濯を回してしまった。ほんとうは回る洗濯槽をずっと見ていたいのだけど、そんなヒマがあったら仕事をしたまえよキミ、とマインドBが語りかけてきたのでやむなく仕事に戻るわたくし。夜中に洗濯槽を見つめるのは、夜中の台所でひとりジャムを煮詰めるのと似ているような気がするよ。生産性があるだけジャムのがましか。
ジャムといえば、最近急にジュディマリを聴き返している。
ラッキープール聴いてると無性に泣けて困るよ!OVER DRIVEとかLOVER SOULとか自転車とか散歩道とか風に吹かれてでドラムがんばったなあとか、クラシックのハモりができなくて大変だったこととか、いろいろぶわーってあふれてくる。強制的に老人回顧モードに突入してしまうからタチが悪い。なんだろう、このジュディマリの持つハチクロ的なノスタルジーは。もう二度と味わうことのできないやさしさ、せつなさ、まばゆさ、あまずっぱさ、そんなものがカタマリになって心の中にぎゅわああんって入ってくる。負けそうになる。
正直、新しい音楽があんまりカラダに入っていかない。いろいろ聴きたい気持ちはあるけれど、昔カラダがなじんでいた曲ばかりに結局帰ってきてしまう。音楽誌の編集者はほんとうにえらいと思うよ。感性がどんどん鈍るし、新しいものへの耐性が追いつかないもの。昔だったら貪欲さのおかげで知らないバンドのときもちゃんと聴いていたけど、もう好きでもない音楽のために何時間も立っていられない。ほんとうに好きなものだけ聴いていたい。
こないだのタワレコ30周年のイベントは、長丁場だったけど楽しかったなあ。
いろんな若者が出ていたけど、結局NICOしか聴かなかった。ここのドラムの音が好きだ。トライセラで相変わらず和田の外タレっぷりに笑い、MCで和田がひとりぼっちになりそうになるとそれとなく助け船を出す林にキュンとし、空気を読むよっしーに安心し、必ずやってくれるラズベリーでぴょんぴょん跳ねた。ピロウズではツアーの告知をしたあとに「その時にまた会おうぜ」と言い放ったさわおに昏倒しそうになって、そこからはじまった雨上がりに見た幻で思わず震えた。武道館のときに聴いたのよりも、もしかしたらよかったかもしれない。怒髪の「小さな約束」のカバーもすごいよかった!サードアイで気が違ったように飛び跳ね、最後はやっぱりポイズンロックンロールで上がった。はー楽しかった!とかゆってたら怒髪天!めーちゃーくーちゃー楽しかった!いっつもタイミングが合わなくてずっとワンマン行けなかったんだけど、2010年の目標がこのたび決まりました。来年こそぜったい怒髪のワンマンにいく!もう増子アニキのべしゃりがとにかく達者で、「初めまして、ラー油おじさんですよ」って言い出した瞬間噴いてしまった。みなさーん!今けっこう売れてる桃屋の辛いようで辛くない少し辛いラー油のCMに出てる細いおっさんは増子アニキですよ!!なんでビールのCMやらんでこんなCM出とるん!って最初見たとき、自分の目が信じられなくてのけぞったもんなー。桃屋に強烈な怒髪ファンがいるとしか考えられないけど、よくこのキャスティングが通ったもんだよ!ってまあそんなことはいいんですけど、MCで爆笑して曲でぶち上がって、ほんとうにほんとうに楽しかった。怒髪の歌ってほんとの意味での応援歌って感じがするんだよなあ。心を素手でつかまれてぐらぐら揺られる感じ。でもたまにちょっと照れが入ったりして。うーんいとしい!!あまりにも楽しすぎて、帰り道雨だったけどすっごく熱くなったよ。
怒髪の「NO MUSIC, NO LIFE」を一緒にがなりながら、心の底からそう思えた自分がうれしかったです(作文