名優、逝く

風のように、逝ってしまった。
主演ドラマの初回放送目前に逝ってしまうなんて、なんという究極のプロモーションだろう。言葉は悪いが、しみじみとそう思う。「是非、是非ご覧ください」という最後の言葉が胸に刺さる。病気であることを誰にも悟られず、ちゃんと責任をもってすべて撮影を終えたあとに息を引き取るなんて、きっと本当に芝居の神様に愛されていた人なのだろう。
最期を看取った津川さんのブログ*1に、その堂々たる様子が綴られています。最後の最後まで立派な役者さんだったんだな。
もういないなんて信じられない。ぽっかりと胸に穴が空いたようだ。うちの父親と1つしかかわらないんだよ。いろいろと考える。考える。考える。父親にしてあげられることを。