名前に☆を持つ劇団

うとうとしてたんですが、「夢桜」(from阿修羅城の瞳)が鳴った瞬間目が覚めました。つくづくこの歌かっちょええわー。岡崎司「WORKS」Disk3に突入です。しかもその次「血風ロック」(fromレッツゴー!忍法帖)だよ!阿部さんのハツラツ声とじゅんさんのちょいシブ声のユニゾンがたまりません。間に入るチュインチュインというチャンバラ音にも血湧き肉踊る。これを朧東京楽でキンタ(&冠くん)が歌ったのかと思うとうらやましすぎて頬の肉が落ちそうです。わー、「忍法!木の葉隠れ!」がはじまった!かっこええ!
人間にはバイオリズムというものがございまして、一般的に体調とか気分とかの波のことをさすそうですね。しかしわたしの場合バイオリズムは趣味にのみ発動します。今はどこぞのもじゃ、今はどこぞのエロシャツだのいろんな波がやってまいりますが、今回のはちょっとタチが悪い。お金のかかる趣味として一線を置いていたはずの(これでも一線を置いていたのよ!)ジャンルが大車輪。やあ、これは困った!
わたくしはこれまで、「新感線は2回まで、古田がおいしい役で出るときに限り3回までとする」という掟の元でチケ取りに励んでいました。アカドクロ*1吉原御免状*2が3回、そして朧*3が2回。しかし思い出を形で残しておきたがるわたしは必ずパンフ(高額)を買うので、それ以外の物販は見向きもしない、ていうかあえて物販は見ない!というポリシーでやってまいりました。音楽がどうしても気になった場合にのみサントラを購入。その程度でした。しかしメタルマクベスにおいて指輪・Tシャツ・サントラ・パンフを買うという暴挙に出るピヨ丸。風雲急を告げる展開に、ただでさえ薄い財布ともうひとりのわたしがあげる断末魔の叫び声がはっきりと聞こえました。戦乱の世の始まりです。
さまざまな舞台が映像化され、録画したDVDが部屋にうずたかく積み重なっても、心のどこかでやはり芝居は劇場で観るものだという意識がつきまとっていました。部屋で見てるとどうも集中力が続かない。そもそも、なんだか観る気が起こらない。買うのに、観ない。録るのに、観ない。そういう事態がしばしば起こっておりました。だけどこないだメタルマクベスのDVDを試しに観てみたら、これがまた面白いのなんのって!調子に乗って副音声まで聴いちゃったよ。こうなってくるとさ、ダメだね。今まで別にDVD買うほどでもないやって思ってた芝居がもう一度観たくなる。今サントラ聴いてて、新感線のマイベストタイトルバック第3位までの中に確実に入る*4と思われる吉原御免状のオープニング、もう1度観たいと思っちゃったもんなー。
トリアタマなのですぐ忘れるですよ。いくら印象深い芝居でも忘れてまう。だから観たやつも観てないやつも全部観たい。全部観たいノォーッ!(無理を承知の咆哮
そういえばうちに、友達(正確には友達のお姉さん)からもらった「宇宙防衛軍ヒデマロ」のやたら縦に長いパンフレットがあります。いのうえさんが猪上さんて名前で役者やってたころの舞台です。しかも「○○さんへ」と彼女の名前が入ったサインが、古田となるしー2人分。すげえ!と思ったのと同時に、いろんな感情がごっちゃになって「……」という気分になりました。もちろん嬉しかったけど、わたしの知らない時代をこの人は観てるんだ!という嫉妬のほうが先に立ってしまってね。しかもサイン…。やー、ちいせえちいせえ。またしてもあと5年早く生まれてたら!と臍を噛むわたくし。だってわたし、さとしさんのいた新感線を知らない。わたしが新感線をはじめて観たのが1997年10月、さとしさんの最後の作品になったのが1997年4月、しかも轟天シリーズ第1弾…!こればっかりは悔やんでも悔やみきれないですよ奥さん。でもわたしが仮に轟天1に間に合っていたとしても、あのノリについていけたかどうかは微妙だけどね…。わたしがまだ知らないだけで、この世にはきっとまだまだ楽しいことが潜んでるんだろうな。そう思うと、ちょっと焦る。

*1:奇跡的に楽日をゲット。恒例の煎餅撒きで煎餅をゲットするも食べられないまま亡き者となる

*2:奇跡的に最前どセンターゲット。近すぎて役者の顔が見られず、しかもドライアイスもろかぶり。松雪さんが細すぎて大変なことになっていた

*3:奇跡的にキンタが通る通路側ゲット。阿部さんちっさ!ちっさ!

*4:ちなみに1位はもちろんアカドクロ。アカドクロは新感線のホームラン王です(わたしの中で