[でーぶいでー]捨てギャル

いろんな角度から触発されて、新感線のビッグウェーブがわたしに襲いかかってまいりました。コマンド?なすがまま!
というわけで買ったまま放置プレーし放題だった1997年度版「髑髏城の七人」をやっとこさ観ました。わたしはこれで会社を辞めました…じゃなくて(ベタですいません)、姓は純情、名はカワユス子ちゃん(当時ハタチ)だったわたしは、これで白ムチ男にのめりこんでいったわけです。やー、懐かしい!もう10年前の舞台なのにすごい覚えてて自分でびっくり。古田ほっそ!古田ほっそ!カラダのキレもたいそうすばらしく、百人斬りのシーンは身を乗り出して舌なめずりしながら観てしまいました。なんてかっこいいんだー!(モリ的感情表現
しかしあれだ。みんな芝居が若い。副音声*1でも古田が「体型よりも芝居が若いのが気になる」とさんざん言ってました。「何かを失った分、何かを得たんだよ」といういのうえさんの言葉が泣けたよ!確かに容姿は昔の方が断然すばらしいけど、確かにテレビの前でキャーキャー言ってたけど、芝居の深さが全然違う。昔の捨之介には黄色い声だけど、今の捨之介にはカラダの芯からしびれる感じ。深い。それは芝居だけじゃなくて作・演出に関しても言えることだけど。そしてそういう変化に立ち会えてきたことが何よりうれしい。
あれ?副音声?…そう、わたしは普通に本編を見た後、布団の中で寝ながら副音声まで聴いてしまったのでした。2時間半足す2時間半は5時間!バカか!眠いじゃないか!以下ツボ箇条書き。

  • まだ客演が芳本みっちょんだけだったので、裏話はほぼ劇団員のエピソード。だから副音声は割とコアな新感線ファンじゃないと楽しめないかも。「独特な芝居だよね」と言われるこぐれさんに大ウケ
  • 粟根さんが出てきた瞬間、高田さんが「木野花さんや」と発言。それ以降蘭兵衛は木野花にしか見えなくなる。「月影先生!」と大爆笑の3人。あまりにも似すぎている…怖い…!
  • この芝居のチラシはあまりにも美麗すぎて特に主役の写真写りが詐欺。観にきた大竹しのぶがチラシの捨之介を指して「ねえふるちん、この人知ってるんでしょ?この人に会わせて」と古田に言ったというエピソードに爆笑
  • 中谷さとみちゃんを観て「あれ?かわいいな」と言ういのうえさん
  • 前田さんを「悪いクサナギツヨシ」と形容する古田
  • 今も昔も残念なタイソン
  • 普段は「じゅんさん」と呼ぶのに、ふとした拍子に「じゅん」と呼ぶ古田
  • 天魔王にとどめをさすところ、古田といのうえさんがするどっちらけの解説が最高。「ここで剣を替えました!すっぽ抜けちゃうのであんまり振れません!」シリアスなシーンになればなるほど爆笑が巻き起こるという不思議構造
  • 夜中に爆笑を轟かせながら、劇団員+客演1人くらいの公演をまたやってくれないかなーとありえない夢を抱くピヨ丸でした

アカドクロのサントラを聴きながら仕事しよう!と朝探したのはいいけど見つからなくて、それで会社に遅刻しました。バカです。その代わり吉原御免状天保十二年のサントラを持ってきました。阿部さんの声ににやにや。あーそれにしてもアカドクロのサントラ、どこにしまったっけか?さっきオクで見たら5000円になってた!ヤバい!帰ったら家捜ししよう…

*1:古田・いのうえ・高田