禿禿祭

禿禿祭@世田谷パブリックシアター
初日。ゲストが古田新太ってんで観てきたよ。立ち見もぎょうさんの大盛況でたまげた。
1部は岸田國士の戯曲「命を弄ぶ男ふたり」を二人芝居で。このふたりの芝居は初日とかもう関係なく本当に安心して観られるなあと改めて実感しやした。本人たちはいろいろ思うところがあったらしいけど、観てる側としては全く問題なし!間合いも絶妙ですばらしい掛け合いを堪能しました。自殺志願の男二人が鉢合わせしたことから起こる心理劇なんだけど、脚本や二人の技量は当然のこと、男の哀切をユーモアたっぷりに描いたケラの演出が光ってました。スラップスティックもいいけど、わたしはやっぱりこういう粋な小品の方が好きですわ。ヤッシーはちょこまかとよく舌の回る役、しかしカッツミーは顔を包帯でぐるぐる巻きにされた役で、顔が全然見えないの!かわいそうすぎる…。
休憩を挟んで2部はゲストトーク。幕が開いていきなり娘っこたちが踊り始めてびっくりした。そんで天井からブランコ的なものに乗って降りてくるタキシード姿のハゲとチビ…歌い踊るハゲとチビ…本人たちも言ってたけど完全なる出オチ、でも腹抱えて笑ってしまった。そして「ゲストはこの方です!」と後ろの扉が開き、缶ビール片手に階段に腰かけて現れた古田…こいつまた飲んでるよ!でもちょっとかっこいいと思ってしまタヨ…(動揺のあまりカタコト)野田や徹子いじりから始まり*1、毎日ケラさんが決めるというトークテーマが「演劇と私」だったことに対して「ざっくりしてんなー。じゃあまず二人の演劇史を紐解こうよ」といきなり司会者しゃべりになる古田。まるでふるチン聴いてるかのようだよ!「MCうまいな!さすがラジオずっとやってるだけありますね」とヤッシーが突っ込むも、促されるまま素直に演劇を志したきっかけを話し始めるカッツミー。真面目なお人だ(涙)。我に返ったヤッシーが「今日はこっちホスト!こっちゲスト!あなた何普通に答えてんの」と再び突っ込むも、「今日はハゲとチビのお祭りなんだから二人のことをまずよく知らなきゃいけないと思うわけ。デブで不良の祭りじゃないんだから」…またひとつ、古田が好きになりました。
その後「オリジナルで作りました」と強調されつつトークテーマの書かれたデカいサイコロが登場。これもケラさんが考えたもので、6面あるうちの3面が「悪口」でした。ケラったら!古田はいいけど後のゲストの人困るよ…三谷さんとかさ…。しかし相変わらず古田は飲み続け2缶目に手を伸ばし、「泣ける話」で自分のイカれた性癖を披露してドン引きさせたりとホストの2人をさんざん翻弄、最後は「驚くべき実話」というテーマで「実はこの人はハゲだった」という綱渡り的なトークに。あまりにデリケートな話題なので客席から「この人はどう?」的な質問を募ったのだけど、最初に出たのがクサナギさんちの剛ちゃん。古田がこともなげに「ドラマで共演したとき一緒にシャワー浴びたけど大丈夫だったよ」と発言、セーフ。オヅラさんこと小倉については「あの人のは鳥打ち帽だよ」と形容して大爆笑。そこで時間切れ、「帰ってください」とヤッシーにあしらわれて去り際に一言「小林稔侍」と呟いて去った古田。兄貴かっこいい!(笑*2
ちなみに「実はこの人はチビだった」というお題では「狂言の…」と。嫁が同じ劇団だったからつながりがあるそうで。あの人、足袋にインソールを仕込んでるらしいよ!すげえ!
酔っぱらいが帰ってエンディング。だらっとした話をした後、いきなり「青春アミーゴ」を歌い踊るハゲとチビ!振りも完コピしてるよこの人たち!げらげら!これ観られただけでも来た甲斐あったわー。若干いっぱいいっぱいだったカッツミーに対し、ヤッシーは余裕でお上手に踊ってました。ホント器用な人だよ。
本日はざっと気づいただけでも関係者席に品庄・品川、坂井真紀(顔が鬼のように小さかった)、三谷幸喜。三谷さんは明日の出演に備えて様子見に来たんだろうな。客席にいたのを知ってか知らずか、古田とヤッシーが「明日はすっごく面白い話が聞けると思うよ」って言ってました。ひどい人たちだな〜(ニヤニヤ

*1:「あの人はひとりでハゲチビだから」という誰もフォローできない発言

*2:ちなみに「怖い話と悪口」というテーマで佐藤あっくんの話に…。彼は右折はわかるけど左折は「どっちでしたっけ?」と迷うらしいよ!あと「ほうれん草」をなぜか「ホウレンソン」と読むらしいよ!「でもいいやつですよ。犬みたいで」兄貴がいちばん怖いよ…!