こまねこ

「こま撮りえいが こまねこ
http://www.komaneko.com/

何年か前の文化庁メディア芸術祭でショートフィルム(はじめのいっぽ)を観て衝撃を受け、それ以来ずっと待ち望んできた長編化がようやく実現! 前日にサダヲつんのウルルンクレイアニメに挑戦!」を観てたので、余計コマ撮りの大変さが身にしみてしもうた。やー、ホントにスタッフおつかれさまだ。「かわいい!」「感動!」「大変だ!」という感情が三位一体になってこみ上げてまいりましたよ。
コマ撮りが趣味のねこだから、こまねこ。そのこまちゃんのコマ撮り生活をコマ撮りでアニメ化という、実に入れ子的な作品なんだけど、とにかくもういちいち可愛いったらない。こまねこの作者はどーもくんの生みの親でもあるので、あのテイストが好きな人にはたまんないと思います。実際いぬ子の部屋にはうさじいの置物があったよ!
今回驚いたのはキャラクターに声がついていたこと。つっても「ニャニャニャ」とかなんだけどこれがまたすばらしくかわゆい。かわゆいしか言えなくて、冬。
かわゆいかわゆい言いながら、またうるりときてしまった。ストーリーはベタなんだけど、ベタなのってやっぱり泣けるわけ。こまちゃんやさしいわけ。しかもかわゆいでしょう? かわゆい+せつないだったら通常の3倍は泣けるわけ。当社比なわけ! いぬ子ちゃんとこまちゃんと雪男が抱き合ってそこに雪が降るシーン、「かわいい!」「感動!」「大変だ!」の三位一体がブーストオンでわたしに涙を提供しました。技術的なことを考えるともう、違った意味で涙が止まりません。
ひとコマひとコマ、丁寧に。
作り手の愛情がすみずみまでいきわたっている、本当にすてきな作品です。
長編つっても気軽に観られる短編5本立ての1時間映画なので、ほっこりしたくなったらぜひ。