後遺症

魂を振り絞って暴れたので、首が痛くてたまりません。全身からもわーっと立ちのぼる倦怠感、重力に逆らえない瞼の母(母は余計)そしてちょっとした抜け殻症候群。それでも新しい明日は必ずやってきて、昨日に踏みとどまることを許してくれません。しがみつきたいけど否応なく突き飛ばされます。それでも今は何度も振り返るけど、きっとだんだんその回数が減って、やがて思い出の階層に蓄積されていくんだろう。
「きみのことは思い出さないよ。なぜなら僕はきみを忘れないから」
そんな台詞をどこかで読んだことがある。忘れないということは、思い出す必要がないということだ。わたしの青春、いちばんみずみずしい時期を捧げた相手だもの、思い出してなんかあげるもんか。