海はいい

新宿とか渋谷とかもう街自体がゴミ、というか、歩いてる人もゴミ（当然わたしもゴミの一部ですけどね、ととりあえず言っておく）な土地には行きたくない。学校や家にはもう、帰りたくない〜と弾けないギターをかき鳴らして歌いたくなるくらい、土日の繁華街からはなるべくファーラウェイ。なので、またもや桜木町に行ってきました。観覧車と船とタワーと、空と海。開放的な空間に佇む巨大な建造物、自然の中にそびえる完璧な人工の街。自然が多い分渋谷や新宿よりもほっとできるはずなのに、どこかひんやりと、来る者を拒まないが決して包容しないイメージの街。血が通ってない、と言ったらニュアンスが伝わるだろうか。１日が終わってランドマークから駅へ向かう動く歩道から見える夜景、沈んだ海の色、動きを止めた遊具……どれもが閉園後の遊園地のように寂しく光っていて、夏休み最後の夜を迎えた小学生の気分になる。この、どこかよそよそしい感じが好きだ。学生の頃、時間が空くと衝動的にここへ来て、臨港パークで海を見て帰ってくるという孤独なプレイをよくやっていた。あのときはただ海が好きだからという理由で来ていたつもりだったけど、もしかしたら「受け入れてくれない街に歩み寄りたい、でもつれなくされたい」というＭ的心理が働いていたのかもなあ。
…写真は青空を見られるまで夏写真を貼ろうキャンペーンの一環。桜木町でも日本でもない、昨日に引き続きタヒチの写真です。今日は秋みたいに涼しくって切ない気分になっちゃったよ…。