うふふふふっ

女子の通過儀礼の一つである新井素子、ご多分に漏れずわたしもその洗礼を受けたクチです。「ひとめあなたに…」「グリーン・レクイエム」とかすごく好きだった。谷山浩子が好きになったのもこの匂いを感じ取ったからなんだろうな。でも「チグリスとユーフラテス」、勢いよく単行本買ったのに途中で挫折したのを思い出した…どんな話だったっけ…。

ハッピー・バースディ (角川文庫)

ハッピー・バースディ (角川文庫)

新刊台にあったので迷わず購入。そしたらもう、出るわ出るわモトコ語のオンパレード!「んと?」「うふふふふっ」「ううん、そうじゃない」……読みながら何度もニマニマしてしまった。きっとこの人は死ぬまでモトコであり続けるんだろう。モトコとして書き続けるんだろう。そんなことを思ってちょっと嬉しくなった。
お話はこの人お得意の心理ホラー。でも「おしまいの日」に比べたら全然怖くなかった。あれは怖かったよホントに…。途中で文字がぐちゃぐちゃって塗りつぶされたりしてるんだもん。本なのに視覚的に気味悪い思いをしたのは後にも先にもあれっきり。
年を重ねることでどんなモトコが出来上がっていくのか、これからちょっと楽しみ。