スイッチオン

MSNメッセで音声チャットができるから、インカムを買いたまへと相方氏が言う。電話代、浮くよ。インカム、そんなに高くないよ。……むぅ、と思いながらも、そういえば踊るサイトで真下正義モデルのインカムを通販してたことに思い至る。確かあれはケータイ用だったけど、これを機会に買ってみるのも悪くない。最近とみに財布のヒモがゆるゆるのわたしは何の躊躇もなく購入ボタンを華麗にクリック。魔法のように到着した*1インカムを前に、「インカム到着しまスた」のメールを送ったら、11時過ぎに電話が。
「あれ、遅かったね」「今日は飲み会があったからねえ」「もうパソコン立ち上げてるの」「ぼかぁねえ、準備万端だよう。今か今かと待ち構えてるよぉ」
……あ、大泉スイッチが入っている。
準備ができたらメッセで、といったん電話を切り、にやにやしながらインカムをパソコンに接続…しようと思ったら。
ありゃ。端子が小さくてスポスポしてしまう。
ケータイ用なもんで、端子とパソコンの穴のサイズが合わなかったらしい。あー、やってもうた……。気付けばメッセで「つながった?」と問いかける彼。「聞こえる?」どうやらもう浮かれ気味に話しかけているらしい。
顔に縦線を貼りつけながら残念な気持ちで現状を説明したら、電話が鳴った。
「どうしたの?」「いやだからね、端子が小さくてね…」「なんで買うとき確認しなかったのよ」「だって書いてなかったんだもん!」(※ウソ。ちゃんと4極端子って書いてあったよ…)「なんだよそれー」
目に見えてげんなりしている模様。しかし相手の声は一拍遅れでスピーカーからも聞こえてきて、なんだかゆかいな気分になる。
「電話からもパソコンからも声が聞こえておもしろいー」「僕はいっこもおもしろくないよ!大体キミはそうやってゲラゲラ笑ってるけども、インカムつけて電話してるっていうこの状況はなんだ!僕がバカみたいじゃないか!」
げらげらげら。やー、この人やっぱりほろ酔いだとおもしろいー。準備の足りないニセ藤村と自分の不遇を嘆くニセ大泉。なんか立ち位置まで似てきやがった…。
その後もさんざんブーたれるニセ洋ちゃんを「変換ジャックか新しいやつ買うから」となだめ、不毛すぎる夜は更けていったのでした。ちゃんちゃん。

*1:お金を払った気がしないから