Reading baton

ミュージカルバトンの読みもの版がやってまいりました。含マンガとのことですが、聞けばなにやらcomic batonつーものもあるとか。わたしは基本的に活字とマンガを同列に考えられない人間なので、とりあえずこちらは活字のみでまとめてみたいと思います。

・今部屋の棚に並んでいる蔵書の数
見当もつきません。近所に図書館というものがないので、気になる本は大蔵大臣が許す限り買い漁っています。そして、本を捨てるということができない。なのですげえたくさんあると思う。

・最後に買った本

なめこ・イン・サマー

なめこ・イン・サマー

間違いなくジャケ買いです。しかも最初ブックファーストで見つけたときにはなぜか買えず、それからよその本屋で探したけどありませんでした。店員と「あ、あの、吉田戦車なめこインサマーって本ありますか…?」「…なめこ、ですか?」「はい…(赤面)」というやりとりをするだけの勇気がなかったのでアマゾンで買いました。表紙をためつすがめつ眺めては、ひとりニマニマとほくそ笑んでいます。

・今読んでる本

バスで田舎へ行く (ちくま文庫)

バスで田舎へ行く (ちくま文庫)

旅に関するエッセイというのをまるで読んだことのないわたしでしたが、最近ぽつぽつと読み始めています。何の影響かは聞かないでください。この人、変わらないよね。わたしの中で関根勤高田純次と並んで“三大変わらない人”のひとりです。

・よく読み返す本、または自分にとって特に思い入れのある5冊
こちらも音楽のときと一緒で、思い入れだけで選んでいます。あんまり本って読み返さない方なんです。

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

新編 銀河鉄道の夜 (新潮文庫)

原点。わたしが今文章を書いているのは、この人のおかげです。

夢十夜 他二篇 (岩波文庫)

夢十夜 他二篇 (岩波文庫)

昔フジの深夜にやってた「文学ト云フ事」という番組(わたしが緒川たまきちゃんと出会った記念すべき偉大な番組)で取り上げられていて、翌日買いに走った覚えがあります。世界、文体、すべてがたまらない。

檸檬 (集英社文庫)

檸檬 (集英社文庫)

「この顔でこの文章……」と教科書の著者近影を見た瞬間、愕然とした甘酸っぱい思春期。中でも「Kの昇天」は身悶えするほど好きで、音読してひとり悦に入ったこともありました。スキマの「view」のPVが「檸檬」丸出しで笑ったなあ。

立原道造詩集 (ハルキ文庫)

立原道造詩集 (ハルキ文庫)

大学のサークルで合唱をかじったことがあるんですが、この人の詩はよく合唱曲になってるんですよ。「夢みたものは」は、歌いながら何度半ベソをかいたことか……。せつなさで胸がはりさけそうになります。「アダジオ」もだいすき。また歌いたいなあ。

つめたいよるに (新潮文庫)

つめたいよるに (新潮文庫)

地味な本ばっかり続いてきたので、せめて今風なのを。最近のは肌に合わなくなっちゃったけれど、これはわたしがいちばん好きだったころの著作です。「ねぎを刻む」という短編を泣きながら何度も読んでは、ますますわたしは彼女にのめり込んでゆきました。「孤独」をなんて鮮やかに切り取るのだろう。角田光代の描く孤独より、わたしはこの人の描く孤独の方がすきです。冷静とか情熱とかやらなければよかったのに(読んでないけど)。

パッと思いついたのはこの5冊。いろいろ読んでるはずなのに、最近のがひとつもない……。やっぱり多感な時期に植え込まれた感性がまだしみついてるんだろうなあ。

・次にバトンを渡す人
前と同じですよ。

  • サヴァ彦さん*1(ぼにゃり。)
  • けむぞうさん*2(直射日光に当てないでください)

うーん、自分でやってみてなんかもの足りない。古い本ばっかりだからかなあ。誰にも頼まれてないけど、あらためてマンガ編もやろうかなとおもっています。