COMPOSERに関する2,3の事柄

タマシイをずっぽり抜かれてから丸三日。書こう書こうと思いつつ、いつも以上に想いだけが勝手にふくらんじゃってうまく筆が進みません。早く書き終えて、楽になりたい。楽になりたいよ。そうか、うまく書こうとしなければいいんだ。ひとりよがりでもいいじゃない!
メンの人たちを初めて見たときみたいに、あの日のことはきっと忘れないだろうという漠然とした予感を抱えながら、ぼちぼち書いてみようと思います。
仙台、曇天の土曜日。ナックスさんに会う。

地下鉄の駅を降りるとそこは森だった。中心部から地下鉄で10分来ただけなのに、左手には緑緑緑。そんなロケーションに位置するホールに集うファンの群れ。未知なる場所・シチュエーションに足を踏み入れるドキドキで気がおかしくなってしまいそう。

わたしにとってナックスさん(特にもじゃの人)というのは、ある意味誰よりも近くて遠い存在だった。すごい親しみやすいのに、一生遠くから見ているんだろうなという予感が常につきまとう。言ってみれば、その感覚は外タレに近い。だから今回の仙台行きも、外タレの来日公演を見に行くような心持ちで向かったのだった。バカじゃねえかと自分を罵倒しながらも、同じ建物の中にきゃつらはいるのだね…?という気持ちの沸き立ちは抑えきれない。

2階最後列といっても2階は2列しかなかった。2階が割と1階部分にせり出しているので、思っていたより断然舞台に近い。こぢんまりとしていて雰囲気のいいホール。座席も座り心地がよくて、キャピキャピしたような客も周りに見あたらなくて、もういつでも来い、バッチ来いという心境で待ち構えた。

暗転の中、「チームナックス全国公演!」というモリの声が響いた瞬間、トリハダが立った。ホンモノだ、と思った。ブラウン管の中の住人だった人たちが次々にあらわれて、わたしは少し平衡感覚を失う。万全を期して双眼鏡を持ってきたけれど肉眼でも見えるじゃねえか。やだ、あのスタイルいいのが洋ちゃん…!?(目がハート)

物語が進むに連れて、わたしは気持ちと共にカラダさえも前のめりになっている自分に気がついた。この吸引力はなんだ。今までわたしが映像で見ていたものは、アイドル劇団という不名誉な肩書きはいったいなんだったんだ。そこに広がっていたのは、役者の個性を越えた世界だった。ちょっとおかしいよ。こんなの見なきゃ損じゃないか。誰が好きとかそういうのを越えて、普通に演劇ファンとして見とかないといけないじゃないか。彼らがそんな芝居を見せてくれたことに、感動というよりもひどく動揺していた。
終演後アンケートに書いた言葉。「こんなに心が震えたのは、NODA MAP以来です。」……まあ持ちあげた感は否めないけど、あながち間違っちゃいないのだ。毎月破産しそうなほど芝居を見てきたけど、終演後席を立つのが惜しくて、このまましばらく余韻に浸っていたい……そんな気持ちになる芝居に出会ったのは久々だった。いろんな感情が胸にぐるぐると居座って、どんな表情をすればいいのかわからなくなる。すぐに感想をしゃべれない、しゃべりたくない。こんな気持ちになるなんてまるっきり想定範囲外だったよ!どうしてくれんだ!(逆ギレ)

「チケット取れた自分を全力でほめてあげたい」。「どうだった?」と聞かれたら、わたしはそう答えたいと思います。あとはミーハー的なことをダダ書きします。捨て置け!
ええと、キラ星さんはやっぱりスタイルがよかったです。手足長いよなー。あと、やせた?しつこいくらいに双眼鏡でガン見したのはナイショ☆歌といい指揮といいピアノの当て振りといいエリーゼで笑いを取るところといい、「ほれほれほれ」といろんな才能を見せつけられるたびに「あ〜れ〜」と奈落の底に堕ちていく自分を実感しました。あいしてます。悪いか!(逆ギレ) あと案外かっこよかったのはシゲの指揮でした。狂気の沙汰になるところも好き。このままどんどん性格俳優寄りになっていくといいと思いました。あと音尾くんはやっぱり芝居がうまいのう。演じ分けのシーンとか最高でした。ホントに目が離れてる!と感動しました。安田さんは出オチがうれしかったです。妖怪じみた役がホントにお似合い。モリの演技は確かに一本調子だけど、わたしはなんかしらんがこの人の演技が好きだ。巧くはないんだけど心を揺さぶる何かがあるんだな。人柄がにじみ出る演技というか。それぞれがそれぞれの個性をちゃんと発揮して、それでもひとつにまとまってるナックスさん。凱旋公演は見に行けないけど、たくましくなって帰ってきた彼らをスカパーの生中継で熱烈歓迎したいと思っています。できれば日比谷公会堂でミスターと見たいけど!(泣)

せめてもう1度見たい。もっともっと物語に入り込みたい。すごい芝居を見たあとは熱に浮かされたみたいになるんだけど、今回は特にひどい。そこに恋というスパイスが入ってるからなおさらだね☆(殴)

わたしがFOMAを衝動買いするのも無理はない!無理はないんだ!(言い聞かせ)