よくでき真下!

お台場でやっとこさ「交渉人 真下正義」観てきたよ!しかも動員200万人突破記念舞台挨拶付きだよ!……それにしてもOD2は5回も観た(バカ)というのになんたるザマ。しかも真下ファンだというのにだ!ごめん、でも舞台挨拶付きだって聞いて眠い目をこすりながらぴあに並んだよ。そしたらちょうど真ん中でちょういい席!やた!
そして、まんまと真下熱が再燃いたしました(単純)。以下長くなりますので。オタ的感想&ネタバレ含。
踊るにあんまり興味のない、むしろ踊るをちょっと冷めた目で見てる人にも評判がよかったこの作品。その理由がわかったよ!踊る独特の(言葉は悪いですが)なれあいテイストが影を潜め、サスペンス映画として純粋にクオリティが高い一本でありました。キャラものじゃないのですごく間口が広いし、頭から最後までずっと緊張感が保たれていて最高。わたしなんかはオタだから、本広組ならではのスピーディーなカット割りや音楽、テンションが高まっていく過程なんかを目の当たりにするだけで心拍数は早くなり、8割方バカな子みたいに口を開けっ放しで観ておりました。特にSATが出てくるとこは燃えたねー。目がきらっきら輝いちゃうもん。あいかわらずトランシーバーでかかったねー。
それからやっぱり真下くんは真下くんだった!ユースケじゃなくて真下くんだった!OD2のときは交渉人として冷静な仕事をしつつも、やっぱりあの集団に混じるとおとぼけキャラっていうのが目立ってる感じだったけど、今回はコミカルなところはあんまりなくて(雪乃さんがらみはあいかわらず)淡々とした真下くんの冷静さがクローズアップされててぞくぞくしました。どっからどう見ても2枚目だもん。ちょう頭いいし。ただ交渉術としては「?」ってとこがあったのは事実で。勘や推理で動いてるところが目立っちゃって、さすが交渉人!って感じにはあんまりならんかった。ごめん、ホント素人視線ですが。
わたしは最後のコンサートホールの聴衆としてエキストラに参加していたのですが、撮影の都合上スタッフからどんなシーンか知らされていたわけですよ。だから、どんな物語なのかは知らないけど、シンバルが起爆装置になることだけはわかっていた。これはね、観ながら思ったのですが、本当にきつい。いちばんわくわくするところを知っていたら、おもしろさマジ半減それ以下っすよ!(涙目)だって逆算で考えちゃうんだもん。そして、当たり前のようにビタ一文わたしの姿なんか映っちゃいませんでした。あんなに拘束されたのに使われたのは一瞬……そんなもんです映画なんて。でもいい思い出になりました。
あんなに雪乃さんの出番が少ないだなんて思わなかった。でもね、いいよね。確実に真下くんとの距離が縮まってるし、すごく真下くん思いのところが伝わってくる控えめな演技で。最後、目を合わせずに微笑んでる雪乃さんがちょうかわゆかった!
寺島さんと國村さんも渋くてちょうかっこよかった!それから金田龍之介も!踊るってやっぱり職人気質な人をよく出してくるし、それがすごく胸にずしりと響くのさ。デジタルな小手先じゃなくて、長年の経験と勘がものを言う世界。たまらんよ。わたしは木島が警察官だとわかってもらえずに地下鉄で止められるシーンが大好きです。
それから孝太郎演じる小池くん。さいこうです。メガネフェチは必ず観た方がいい。でももっと見せ場があるのかと思ったら、チームの一員としての働きばかりでちょっと拍子抜けしちゃいました。残念だなあ!いい子なのに!

あと、ちょっとオタ的な視点でいくつか。
踊るという作品がパトレイバーに影響を受けた、というのを最近知りまして。そういえばそうだ、そして両方のファンとしてすげえうれしい!と思ってたんだけど、これ観てびっくり。パトの劇場版と共通点ありまくりまくりすてぃー!

  • 都市犯罪
  • OS搭載無人乗り物の暴走(しかもクモも零式も同じモノアイだよ!)
  • カラス
  • 電磁波で乱れる画面
  • 犯人の実体が見えない
  • 今は使われていない地下鉄の線路
  • 「これは戦争だ」(ちょっとむりやり)

とにかく、クモと零式が似すぎている。最後SATの銃撃でクモが停止、モノアイのライトが消えていくシーンなんてあんまり似すぎてて鳥肌立っちゃったもん。カラスが犯人の車についていくところはP2のカラスが飛行船についていくシーンを思い出したし、真下くんが一羽のカラスを見つけて「!」ってなるところはP1の方舟に上ってった野明が「ここには人間なんていないよ!」って叫ぶシーンを思い出したよ。オタクすぎ!自分! なんかねえ、うれしかったですよ。全部が全部意識したわけじゃないだろうし、偶然と必然の一致もあったんだろうけれども。

そして舞台挨拶。司会がとくダネの佐々木恭子ちゃんでうれしかった!ユースケは全身黒でまとめててちょうステキ!あいかわらずおちゃらけてましたけど。冗談交じりで「交渉人2はどうですか」って話をしたら亀Pったら「実は準備に入ろうかと思ってる」だって!この人本気ですよ!しかも「ユースケが夫婦刑事やりたいって言ってたから、次は新婚旅行かなんかで飛行機乗るんだけど管制塔が乗っ取られて着陸できなくなって、『お客様の中に交渉人はいらっしゃいませんか』って」大爆笑。それコントですか!「真下は交渉人だからずっと交渉してるんだけど、雪乃はひとり地上に降りて犯人と戦うの。アクションは全部雪乃担当」とか言ってましたよ。客の反応があまりにもいいから「そういう話にしてみたくなっちゃったなあ」とか言い出す始末。でも亀Pは何やるかわかんないからちとこわいです。しかし交渉人2とかいってさすがのファンのわたしもちょっと不安を隠せません。調子乗りすぎですってば!うれしいけれども!
そして真っ黒に日焼けしたギバちゃんがいつもの黒革の上下をお召しになって登場。ユースケのときよりも歓声が大きかったのが気になりました。「容疑者 室井慎次」の話になって、「ある人物が真下と雪乃の結婚式の招待状を留置所にいる室井のところまで持ってきます」と衝撃的なことをさらりと言ってのけ、「それ言っていいんですか!」とちょう狼狽するギバちゃん。あいかわらず亀Pは口がつるつる滑る男だよ……。つーことはやっぱりふたりはゴールインするわけですな!長かったね…!(涙)そのある人物が青島くんだった日にゃ小躍りどころか全身で喜びを表現するわけだけれども、たぶんそういうのはないんだろうな……。
そしてできたばかりという容疑者の予告編をみんなで観ることに。「交渉人はスピード感重視のサスペンス、容疑者は泣きを据えた静かな話」と亀Pが言ってたように、ものすごく高そうなストーリー性を予感させる予告編でした。しかしあまりにもおなじみじゃない顔ぶれの多さにちょっと気後れしちゃったのも事実で。室井さんと田中麗奈のツーショットが多くて、その新鮮さによろめいた感じ。保守的なのはダメね。わかってます。
予告編を観てる間に撮影中の気分がよみがえってきてちょっとうるっときたらしいギバちゃん。熱い男だよ。しかも亀P曰く、プロモーションの一環として甲子園で室井が始球式やるんだってさ!登場するときはおなじみのあの曲で!ユースケ「あのコートで投げるんですか?」亀P「登場はコートだけど、投げにくいから脱いだ方がいいよね。そのコートを預かる係でユースケ出ない?」ユースケ「僕ですか!?出ちゃおうかなー」まーじーでー!室井さんが始球式、真下くんがコート預かり係とかって意味わかんない!そこはやっぱ青島くんが出なきゃでしょうがー!(だだっ子)まあおもしろそうだけど!甲子園のギャラリーが一瞬ポカーンってなりそうだよね!
最後、ユースケの挨拶が秀逸でした。
「本当にたくさんの皆さんに見に来ていただいて感謝しております。僕自身映画館で3回観てますけど、何回観ても楽しめるのでまた来てください。あと、山田孝之名義で僕が出演している電車男もよろしくお願いします!」
この男は……しかも「僕だって気づいてもらえないんですよ」とダメ押しをしてました。あいしてる!