フォー

というわけで失礼して。お友達のご厚意によりお借りしたナックスさんの「FOUR」、観ました。正直言ってこれまでも何本かナックスさんのお芝居は映像で観てるんですが、新参者ゆえの気後れか、いまさらどうこう言うのもなんだか恥ずかしい気がしてまったく感想を表に出すことはありませんでした。でも今回はさすがにこう、背筋のあたりがむずむずとしてならぬ。何かがわたしのなかでスパークしたのだと、小規模のビッグバンが生じたのだと言わざるを得ない。ほら、気持ちが先走って日本語が壊れかけています。
でもやっぱり恥ずかしいのでたたませて。
まず素直な気持ちを叫ばせていただくと、「やっとナックスハリケーンが観られた!」というひとことに尽きます。風の噂でなんとなく聞きかじってはいたものの、ここまでスマなんとかさんを意識してたとは知らず大爆笑。ていうか、シェイクのイントロ完コピしてんじゃん!と思わず説明口調でひとりごちてしまいました。インタビューで洋ちゃんが「冗談でアイドルやったのに、今歌うときゃーきゃー言われてビミョウだ」って言ってたけど、そりゃ言われるのも無理ないさ。きゃーきゃー言いたいもの!ダサかっこいいんだもの!歌に入ると突然ぬるくゆるくアカペラになるところが最高すぎて、げらっげら笑ってたら階下から母親に「うるさい」と怒られてしまいました。でもあれ、剛たん役がいなかったね。数から言ったらシゲなんだろうけど。スマなんとかさんファンである友人のサヴァ彦*1さん(吾郎たん担当)にちょう見せたいけど、安田さんのあの姿*2を見た瞬間気持ちに迷いが生じました。
オムニバスというのは非常に画期的で、やっぱり作風にそれぞれの個性が出てるんだなあとしみじみしたと同時に、シゲと安田さんのはちょっと意外でした。まだまだわたし、兄さんたちのことをよく知りません。でもすごく思ったのは、やっぱりかけがえのない5人、かけがえのない仲間なんだなあということ。最後の安田さんの「すばらしい日々」なんて泣かせるじゃあないですか。モリに花を持たせてるところもいいし、なんといっても5人の絆の強さみたいなのがひしひしと伝わってくるようで。それは、今まで観たどんなお芝居よりも強く感じました。昔バンプのライブを観て感じたのと同じように、誰も欠けちゃいけない、誰も代わりになれない……そんな思いがこみあげて、ものすごくせつなくなりました。それと同時に、そんな彼らがうらやましくて泣きそうになったのです。あのお話と同じように、よぼよぼになるまで一緒にバカなことやっていくんだろうな、そんな予感に嫉妬しました。最後に流れるのがオリジナルじゃなくて、やのあっこちゃんの「すばらしい日々」っていうところもまた泣かせる。いいなあ、ほんとにいいなあ。
いろいろ思うところはあるし、理性ではこれ以上のめりこみたくないんだけど、兄さんたちの魅力に引きずられてずるずると奈落の底まで墜ちていきそうな気がしています。いや、もう来週仙台に行く時点ですでに墜ちかけてんだけど。ああ、こわいこわい。

*1:http://bonya.blog10.fc2.com/

*2:上半身裸、下半身黒ストッキング