アートを笑え

日本美術が笑う:縄文から20世紀初頭まで
若冲白隠円空、劉生―
2007年1月27日[土]−5月6日[日]
森美術館 六本木ヒルズ森タワー53階
開館時間:10:00−22:00|火10:00−17:00|いずれも入館は閉館時間の30分前まで <会期中無休>
http://www.mori.art.museum/contents/smile/index.html

水曜日、これ観てきた。ずっとずっと観たくて、まだまだやってると思ってたら絶対終わっちゃう!って思ったので、桜を見がてらぶらぶらヒルズ。でも桜は貧弱で「都会の箱庭…」とちょっと悲しくなった、そんな毛利庭園。
この展覧会、絶対観に行った方がいい!アートなんてなんじゃそりゃっていう人にこそ観てほしい。ほんっっとに面白かった!大好きな大好きな若冲や応挙や廬雪のもステキだったけど、わたしが思わず手を合わせたのは木喰(もくじき)の木彫りの仏様だった。わたし無知だからこの人のこと全然知らなかったんだけど、その温かみのあふれる表情に初めて慈悲の微笑みとはこういうことなのかと胸をうたれたよ。写真なんかじゃ全然、3分の1も伝わらない。観られる方はぜひ。

笑い展:現代アートにみる「おかしみ」の事情
2007年1月27日[土]―5月6日[日]
森美術館 六本木ヒルズ森タワー53階
http://www.mori.art.museum/contents/laughter/index.html

同時に現代美術の笑いについてもやってるんだけど、会田誠ビンラディンに似てるって周囲から言われたことを受けて制作した「日本に潜伏中のビン・ラディンと名乗る男からのビデオ」が最高に面白かった!ビンラディンが日本に潜伏してるっていう設定で、こたつに入って酒飲みながら、さきいか食いながらカタコトの日本語で語るビンラディン。つーか会田誠。最後の方なんて全然カタコトじゃないし!「日本に骨を埋めようと思います」とか言う始末。親と一緒にげらっげら笑っちったー。

グレゴリー・コルベール
『animal totems: a prelude to ashes and snow
写真と映像で捉えた人間と動物との驚異的な交流の姿。
2007年1月25日(木)〜 4月1日(日) *会期中無休
開館時間:10:00 〜22:00(最終入館21:30)
森アーツセンターギャラリー(森タワー52F)
http://roppongihills.com/jp/events/macg_animal.html

同じくヒルズ内での写真展。わたしこの人のことをここに来るまでちっとも知らなかったんだけど、ふるえた。動物と人の写真、と言ってしまえばそれまでだが、この神聖さはなんだろう。魂がふるえる感じがする。お台場のノマディック美術館ではもっと大規模な写真展を6月までやっているらしく、前売りが半額になってたから買ってしまった。

ashes and snow
ノマディック美術館・お台場
3月11日〜6月24日
http://www.ashesandsnow.org/

アーツセンターで売ってたポスター、全部売り切れてた…。さもありなん。どうやって撮ったんだろうと首をひねる以前に、神聖さにうたれて何も考えられなくなる。天国の風景、とも違うな。ああ、言葉にするのなんておこがましいのかもな。感じたことを文字にすることが年々難しくなってる気がする。とりあえず想像力の修行をしたい。もっともっと、いろんなことを想像して、創造したい。ひとつ観たら、どんどん欲しくなる。なんだろうね、この生き急ぐまでの欲求は。