朧の森に棲む鬼@新橋演舞場

1/22(月)ソワレ。2回目、そして最後だ!
1/4以来、2回目の朧。25番脇通路をキンタが通るって聞いてから、手元のチケット見たら25番ビンゴ!ぐへへへとなりながら演舞場。今日は収録日らしく、尋常じゃない数のカメラが入っている。最前列に音声さんが座っている。ほげえ、やっぱし人気劇団は違いますね(なぜトガる 通路を挟んで斜め前に伊勢さん発見。と思ったら隣ははいりさんだった。つーことは阿部さん、はいりさんの隣通るのか!開演前からげらげらする。
筋を知っているので別の楽しみ方ができて楽しかった。ライの台詞を聞いてるときのマダレの表情、ちょっとしたキンタのリアクション……それでも隅々まで舞台を見尽くすことはできないけど、ちょっとした機微を味わえることができて満足。しかも1ヶ月経つと同じ舞台でも役者の深みが全然違う!立ち居振る舞いが「役を演じる」から「役を生きる」に成り代わっていて、初めて観たときと同じように、いやそれ以上に、わたしは舞台にずっぷりと集中していた。普通2回目くらいになると、ちょっとぼーっとすることもあるわけ。新感線長いし、精神的に多動性なもので。でも全然、まったく、集中力が途切れることがなかった。だから逆に疲れちゃった。もう、3回以上は無理!
こないだ禿禿祭を観てきたばかりだったので、最初マダレが出てきたときチューハイ飲んでる古田の姿がダブって笑えちゃってしょうがなかった。でもすごい。この人ぁものすごい。2回目だからよりそう感じるのか、やはり1ヶ月の間に培われたものがあったのか、マダレの迫力と説得力がものすごくなってる。「ものすごい」とかしか書けない自分がバカみたい。好きすぎてバカみたい。相変わらず着ぐるみっぽさ全開で、さらに内股だから森のくまさんみたいだな…と思ってたらオクマがマダレの名前を間違うシーン、「プーさん?」つってて大爆笑!それに対して自分の風体を指してみせるリアクションも最高でした。ツナが妹だったってキンタに言うシーンでは、薬師丸ひろ子の顔真似が出ましたよ!台詞でアドリブ出せない役なので、表情筋でアドリブかましまくってました。
染さんの説得力も上がってた!あの役って嘘を誠に見せなきゃいけないから、台詞もただ言うだけじゃいけなくて大変やね〜て思ってたんだけど、自分の言葉にこなしててさすが。でもこなしすぎたのか早口になっちゃって何遍か噛んでたね…。それと最初シュテンたちをだますシーン、なんかガイジンが喋ってるみたいな口調に聞こえたのはわたしだけか? なぜこんな芝居が大きくなってるんだとちょっと笑いそうになってしまった。だけど殺陣がすげえ!剣に操られるところ、もうすごすぎてびっくりした。2幕の最初、ヤスマサと戦うとこの殺陣が好きすぎる。
阿部さんめんこい、めんこい阿部さん。わたしすっかり検非違使アイドルソングを2幕だと勘違いしていて、ぼーっとしてたらいきなり後ろに阿部さんがいてちょうびっくりした!「うっわ!来ちゃった!」とか思ってたら、斜め前のはいりさんがものすごい真顔で阿部さんの顔をめちゃくちゃ覗き込んでて、それがもうおっかしくてしょうがなくて全然内心キャーキャーできなかったよ!やあ、しかしちっさいね!ライトを浴びて目張りバリバリの目で流し目しつつ「検非違使だ…」とつぶやく阿部さん、もうたまんなかったっす。うへへへ。
ええいままよ!あとは全部箇条書きだ!

  • 2幕、シュテンvsライで朧の鬼と亡者たちが出てくるシーンが好きすぎる。照明かっこよすぎ!
  • 真木さんの顔がちっちゃすぎて犯罪。マダレと並ぶと遠近法が発動されます…
  • ウラベ&サダミツのアドリブ ウ「茶屋でお茶していかんか?」サ「よーし、ヘリクツ合戦だー!」
  • 最後の立ち回り、ライ&マダレの戦闘中に血しぶきが出てしまってライの顔に血がバシューっつうのができてなかった。収録なのに!殺陣自体もちょっともたもたしていたような…?あと正面から観たせいか、ツナの顔に血しぶきがかかる瞬間が見えなかった。いやーん
  • ヤスマサ将軍からの手紙をライが読むシーン。「そこは飛ばせ」とツナに殴られ、ライに「だから飛ばせっていったでしょ」と訴えるキンタのオーバーアクションっぷりに思わず笑ってしまう染さん。すかさずキンタ「この人半笑いだよ!」
  • オクマとキンタのシーンは何度観てもなごむね〜。さとみちゃん、ホントはかわいいのになー。

最近の新感線の舞台の中ではピカイチの完成度*1だと思います。新感線初心者の友達もすごく感激してたし…。みんなグッジョブ!大阪楽が死ぬほど観たいです。さあて、この舞台で阿部さんはいったい何人ファンを増やしたことでしょう…。

*1:今「完成度」と打とうとしたら「解像度」と打ってしまった。仕事中にこんなの書いてごめんなさい