ジャンボリを振り返る

ジャンボリー、楽しすぎた。
帰りの新千歳空港から今日、これを書いている今の今まで、頭の中では常にCUEさんの音楽が流れています。途中で故・ジョンベネちゃんの「♪あいわなびー・やー・かうぼーい」に切り替わったりしますが、基本ドラバラの歌が頭の中で蛇回っています。ずーっと。四六時中。

DVDになるそうですね。でも発売が12月!遠い…!たぶんすぐその日が来るんだろうけど、とりあえず今の印象では遠いじゃないですか(じゃないですかさん)。だからこの感動を忘れないうちにしたためておきます。発売まで知りたくない方はソフトタッチでバックボタンをクリックしてください。ちなみにメモとか一切とってないから*1あやふや子さんだよ。

CUE DREAM JAM-BOREE 2006「再会」@札幌コンベンションセンター(8/19 昼)

キャパ2500に対してスクリーン4つという素敵な設備。ホール中央より段差になってるのだが、可動式なため足元ががくがくと揺れるのだ。みんなが盛り上がると結構揺れて怖い。オペラグラスを首からさげてずっと舞台上をガン見してたので、足元が揺れると視界も揺れて「むぅ」と声を漏らすわたくし。
大泉プロデューサーの場内アナウンス。「今日は曇りなので公演を中止します。お足元にお気をつけてお帰りください。え?晴れ間が出てきた?」「え?お腹痛い?モリが?…えー、森崎が腹痛のため中止いたします」と何かと中止にさせたい模様。その後「オフィスCUEの熱烈なファン以外の方は速やかにお帰りください」「楽しめるかどうかはみなさんの気持ちにかかっています」……わかってますとも。ファンじゃなきゃひとっつも面白くない、むしろバカバカしい出し物の連続なんてのはがってん承知。のっけから言い訳しちゃうところが大先生らしいですな。
開演。安田さんの美声ナレーションに乗せて若手からひとりずつフォーマルな装いで登場。主力メンバーは音尾くん→シゲ→モリ→安田さん→大泉さん→社長の順だったかな。やたらええかっこしいで登場したシゲ、胸元からタバコを取りだして1本くわえ、ライターで火をつけようとするがなかなかつかず焦る→残念という小芝居をかましておりました。のっけから残念!安田さん登場でわたし俄然ヒートアップ、もじゃ先生にはびたいち声援送ら(れ?)ないのに「安田さんかっこいいー!!」と平気で絶叫できてしまうこの心理。だってホントに安田さんかっこいいんだもんいろんな意味で!そして6キロやせたという社長、ホントに細くなっててびっくりした!年取ってから急激にダイエットすると衰えるよ…と思ったけど、しゅっとしてかっこよくなってたよ。ただ春弘父さんやってたときはちょっとやつれて見えたけどネ。
全員フォーマルでかっこいい!*2をみんなそろったところでスペシャルメドレースタート。フォーメーション変えたり振りがついてたりと全員野球ならぬ全員ステージ、時間のない中でみんな練習したんだなあと実感。あとお客さんが合いの手を普通に入れたりしててびっくりした。そんなお約束知らない…!ホワイトストーンズ(スーツのままあのバカらしいポーズをキメる3人が大変愛しい)、涙はいらない、月の裏で、安田国歌、つぼみ(生つぼみにキャッキャ言うわたし)、ありがとうの歌で暗転、山田家紹介のV流れる。山田家のセット登場、あれから5年後という設定らしい。茶の間セットに山田家のみなさん続々ご登場、ひとり登場するごとに沸き上がる拍手、繰り出されるお約束ギャグ……なんだこれ!欽どこか!(げらげら)春弘父さんと山田太郎一緒に登場、今日の店先にある野菜でダジャレ聞きたいなあ〜と客に拍手を要求する太郎の大きな芝居で即興ダジャレを披露するハメに。「昨日と置いてあるものが違うんですけど!」と焦る春弘父さん。しかしブドウを手に取り「おいしそうなブドウだな〜。ひとつぶどう?」「このブドウおいしいなあ。きょっほ〜!」というどこかで聞いたようなダジャレで拍手を浴び、その場を切り抜けておりました。一連の展開の間、すっかりギャラリーに徹して手を叩いて大爆笑していたじいちゃん、もとい大泉さんがおもしろかった。その笑い方はじいちゃんじゃないから。洋さんだから。リュックを持った洋一に「どこへ行くのか」と尋ねるじいちゃん。「ロケだよ」という彼に父さん「あのくだらん深夜番組だろう。俺はあのヒゲはやしたディレクターが気にくわん」と笑いを取る。
なんだかんだと欽どこ及び新喜劇的な芝居が続き、いきなり金が降ってきてみんな大好き後藤利喜男登場。盛り上げ役のネクストさんたちをはべらせ、しかも虎の敷物かぶってるんですけど!二人称が「貧乏人」というあのねっとり芝居を生で見られて大感動。優勝すれば賞金500万という後藤利喜男主催ののど自慢大会に出場しよう、お前歌手だったんだから出ろ!と太郎に言うも、「俺歌ヘタだからダメだよ。あ、子供たちにジャンボリーの歌を教えに行かなきゃいけないから〜」と強引な流れでモリ退場、他に歌が歌える人がいない…でも実は千春は昔演歌歌手だった!というものすごい急展開に。ムリヤリ御社亜紀につなげた〜!
後藤利喜男、隣のアパートにものど自慢大会の勧誘に。声だけで展開されるんだけど、なんと話してる相手が朝日荘のパンイチだ〜!一人二役…!(大喜び)隣のアパート内セットが出てきてそこにはさっき隣の家で千春のダンナやってたはずの人が織田先輩になって寝転がっていて、「なんか勧誘の人がうるさいんですよ〜」とパンイチ登場。「お前そんな老け顔だっけ」と織田先輩、見れば音尾くん利喜男ヒゲつけっぱなし!「消すのめんどくさい」だって。「俺は決めた!ほくろを取る!だからお前の金をほとんど俺にくれ」とファンを喜ばせる展開に…さすが大泉先生!じゃあのど自慢に出て賞金を狙おう、そうだあの人がいる…!といつの間にか安田先輩登場。ぎゃー!!(大喜び)「僕昔歌手だったの。轟一郎です」と「やっちゃうよ」のポスターを広げてみせる安田先輩。ばんざーい!隣のうちでは千春が「あれ?光さんは?光さーん!」と呼んでおり、ここからシゲっくん早替えの受難が始まる*3のでした。めちゃめちゃ新喜劇っぽくて大笑い。金ダライが落ちてくれば完璧なのに!音尾くんと安田さんも同じ受難に遭いながら、のど自慢大会の日を迎えるのでありました。
んでよく考えたなあと思ったんだけど、ここで歌謡大会になってお歌の時間がスタートするわけです。司会は北川くにちゃん。まずは浅草サンバカーニバルかっちゅうド派手衣装で主催者自ら「Samba De Kanemocchi」を歌唱!しかもイリュージョン付きだ〜。およそ音尾くんが通販で買ったという手品ビデオには収録されてないだろう、箱に宮崎さんを収納して間に板とか挟むアレをやってみせるわけです。すごいな利喜男、いきなり技術がジャンプアップだ!大成功の後開会の辞を述べるんだけどインカムに鼻息がやたら入っちゃって面白い感じに。しかもマイクの調子が悪くて*4セリフの最後の方がオフマイクになってしまい、「聞こえなかったかな」って言い足したところだけ間が悪くオンマイク。ちょっとした笑いが起きちゃって、「『聞こえなかったかな』を開会の言葉にさせてもらうぞ」と機転を利かせる利喜男!さすが!だてに目が離れちゃいない!(関係ない)
お父さんを亡くしたはずなのに今度はお母さんを亡くした設定になっていた御社亜紀「飲むしょ朝まで」、亜紀ちゃん歌がべらぼうに上手い!ブラボウ!とやたら感動してしまいました。それからみんな待ってた轟一郎、生「やっちゃうよ」に黄色い歓声が上がります。テンション上がるわこれ!*5アウトロでいなくなっちゃうからどうしたのかと思ったら衣装替えて再登場、御社亜紀のと変態デュエット「毛布になりたい」に!亜紀ちゃんの胸に手を入れる演出はあれですか?プロデューサーの指示ですか?もうどう転んでも笑いにしかならなくて二人の底力を思い知った気分でした。それから大下・飯野・オクラによるシャチョの代表曲「DA・BE・SA」。曲間にひとりずつシャチョのダメエピソード披露していくという構成だったんだけど、代官山を歩いていたらうしろからバイクがブオーンて来て、「あぶねえじゃねえか!」って言おうとしたらヘルメットにどうでしょうのステッカーが貼ってあって、怒るどころか最終的にはちょっと頭を下げてしまったというエピソードが面白でした。んで途中でスーツにグラサンのシャチョが貫禄たっぷりに登場、「ヤクザが来た!ヤクザが来た!」と大喜びするわたしたち。若手を正座させるもネクタイを頭に巻いて「生涯現役」の扇子を広げ、いきなり相好を崩してええじゃないか踊りをしながらはけていくという衝撃の展開に。なんだこれ!社長室に書いてた、大泉さんに「鈴井貴之かっこいいなー!」と言われたというシーンはここじゃないかと勝手に推測しています。これからもそのままのシャチョでいてください。
最後は北の大地が生んだ最初で最後のアイドルグループ*6、チーム☆ナックス*7さん。ホントに黄色い歓声が飛んでて笑う。シゲっくん作曲の新曲をひとりずつ歌いながら登場するんだけど、この歌がもうホントにケッタイな歌でさあ!残念感がびしびし伝わってくるわけ。まあでも5人で歌ってるところってここでしか見られないからさすがのわたしも心が華やぎましたよ。
案の定曲終わりでこの歌、特に歌詞のひどさに対する不満が爆発。大泉「これで最後だー!ってドラゴンボールじゃないんだから。俺東京でレコーディングしてて何度もやり直しさせられたわ。『すいません、最後だーってもうちょっと延ばしてもらえますか?シゲさんがどうしてもこだわりたいって言うんで』って。何をこだわる必要があるの?」へえ、別録り!ホントにスマプさんみたいだ!(キャッキャ)そしてみんな大好き「ナックスハリケーン」、これが見たかった。踊る5人を生で見たかった。だからわたしはのることも歓声を上げることもなく、じっとオペラグラスを覗き続けておりました。安田さん好き好きとか言いながらやっぱり一番右の人見ちゃうんだなあー。かっこよかった。途中で客席に降りて円周回って帰ってくるってのをまたやってたんだけど、もみくちゃにされて大変なことに…特にイメージカラー黄色の人、なかなか帰ってこれません。あんなのもうやめればいいのにー。上から見ててなんかかわいそうになっちゃったよ。終わった後もおっさんたち座り込むわゲホゲホ言うわ酸素吸うわで全然喋れないわけ。惨憺たるステージ上…そして黄色の人のぼやきスタート。「ホントはイエーイ!って楽しい気分で客席回りたくてやったのに、俺の目の前に山賊みたいなやつらがわんさといるわけ。だからできるだけ刺激しないように『すいません』とか言いながら進んでって、前を行くスタッフと変わらないのよ」お気の毒です。だからもうやめればいいのに(笑
そして、モリ「洋がソロデビューしました。ハナクソだっけ?」大泉「違う。ハナ。間違えないで」という振りで大泉さんの新曲へ。やー、うまいわ。普通に聴き惚れたった。曲終わりでくにちゃんが「大泉洋さんでした」って普通に紹介したのにウケ、利喜男と会話する大泉さんにウケ。はけ際に「衣装が派手ですね」と苦笑しながら帰っていく大泉さんでした。結局優勝者は「私だ!」ということで自作自演の利喜男のど自慢が終わり、ここでジャンボリーの歌だったかな?普通に周りも一緒に歌っててえらく驚いた。したら「なんでみんな歌えるんだろうと思ったあなたが正解です」とモリ。全員強制参加*8のジャンボリーの歌、最初は気恥ずかしかったけど参加しちゃったら楽しかったよ〜。最後のキメポーズ、胸の前でハートマーク作るから何かと思ったら「今年はエビちゃんです!」だって。異常にウケてしまった。

それから再び山田家。じいちゃんはもうこの世を去っているんだけど、お盆で山田家に里帰りしてきたというお話に。どうでしょうのロケで死に目にあえなかったというじいちゃんに込めた想いが痛いほど伝わってきて、さっきまで笑いであふれていた会場が一瞬にして涙に沈む。安田さん演じる洋一の涙がまたよくてね…。こんな芝居を毎回やってて大泉さんはつらくないんだろうか、でもきっとじいさんのこといつも思い出していたいんだろう。折しも時期はお盆…じいさんの話やればいい話になるのわかってんだ、あんたいつもずるいよ!と逆ギレしたくなったのは、わたしも死に目にあえなかった自分のおばあちゃんを思い出してしまったからだ。ひとりで千葉まで行って、駅前で白い花束を買って、病院までタクシーを飛ばして、でも間に合わなかった。親戚とあまり交流のなかったわたしにとって、唯一「おばあちゃん」と気軽に呼べる存在だった。じいさんから洋一への手紙を読みながら、わたしは利かなくなった手で一生懸命書いてくれたおばあちゃんからの手紙をいつの間にか思い出していた。もうおじいちゃんおばあちゃんと呼べる人がひとりもいなくなって久しいのに、そんなことされるといろんな気持ちがだぶって涙ぐんでしまうじゃないか。みなさん盛大にハナをすすり上げていらっしゃって、かえってわたしは泣けなかったというかただ胸を詰まらせていたんですけども、やー、もうちょっと長く続いてたらわたしも陥落してたと思います。でもバカバカしいお祭り騒ぎだけでは終わらせない、何かひとつ胸に迫るポイントを用意した大泉さんの手法というのがニクい。本人はただやりたかったからやっただけだと思うけども、すごく魅せ方をわかってる人なんだなあとひどく感心してしまったわけです。ええ、ファンの発言ですが何か?

めそめそしてたらエンディング。再会Tシャツを着て出てくるメンバーたち。大泉さん出てきたときになんだかちょっと感極まった表情をしていて*9ちょっとぐっと来ました。あれ?音尾くんと安田さんがいないぞ?大泉さんからは「みなさんは観客のプロです!どこへ出しても恥ずかしくない」とお褒めの言葉をいただきまして社長の謝辞へ。音尾くんと安田さんは〜?と思ってたら黄色いビギパン2人組が!ぎゃー!やっぱり裸を見ないと落ち着かない!というわけで、大爆笑のハッスルマッスルブギでエンディング。崩れ落ちながら爆笑するモリと大泉さんがホントに楽しそうで嬉しかった。やっぱり笑顔で終わらなきゃね。夜の部もがんばってくださーい。

やー、緩急のついたピッチングとはこのことですなあ。ちっとも時間を気にすることなく終わってみたら2時間半、サービス精神に溢れた夢のようなショータイムでした。どうでしょう祭に引き続き、ファン以外はびたいち楽しめないだろうっていう鎖国的な空間も心地よく。笑いあり涙あり、時間のない中でこんなにみんなのいいところを引き出す演出をした大泉さんてのもやっぱりすごいなあ。藤やんがホメ殺すのも無理ないわ。時間のない中で一致団結してすばらしいものを見せてくれたオフィスキュー面々の底力にも脱帽です。次は2年後かぁ〜。2年後、何してるかなあ。みんなどうなってるかなあ。とりあえず自分の問題には目を伏せて、またチケットが取れればいいなあと思っているわたくし。楽しい時間をありがとう。

*1:楽しすぎて取るヒマねえっての!

*2:おかげさまで普通にかっこいいと思ってしまうようになりました。虹色フィルターをデフォルトで装備

*3:織田先輩がいなくなった後、残されたパンイチと安田先輩の手持ちぶさたっぷりが最高に面白かった。メインの山田家芝居そっちのけで笑いを取っておりました

*4:モリやあきちゃんの歌でもしばしば音が途切れて残念だった。千秋楽までには改善されたかな?

*5:そんな曲ではありません。演歌ですから

*6:勝手にキャッチをつけてしまいましたごめんなさい

*7:読み方は「ちーむほしなっくす」

*8:関係者席の人々も容赦なく立たされていた

*9:フィルターかかってるかもしれませんが