おじさんツバメ3連打

座右の銘は「球は蹴るもんじゃない!打つもんだ!」のピヨ丸ですこんにちは。蹴る方のスポーツにはまったく興味がなくてちょっとした非国民なわたくしですが、交流戦にはめっぽう強いツバメ軍団を観に昨日今年3度目の神宮へ。知ってる人がほとんどいないオリックスに12-5で快勝!どんな報道されとるかなと舌なめずりしながら今朝の新聞をめくってみましたら、表題の見出しがデカデカと誌面を飾っておったのでした。おじさんて…確かにおじさんだけど…しかもご丁寧に宮本・古田・土橋の年齢が添えられておりました。
予報は1日中曇りだったけどさんさんと太陽が降り注いで、暑いくらいの陽気の中での観戦となりました。やー、デーゲームはやっぱり気持ちいいね!ナイターとは比べものにならないくらいの客の入りでみんないきいきと応援しとりましたよ。
1回に一気に4点入れて大盛り上がり、やー今日はもう勝ちでしょう!と誰もが思っていたらじりじりと点差を詰められ、気が付いたら5-4に!逆転されとるがな!陽気のせいかなんなのか応援する方もちょっとたるんどる!先発の石川きゅんから吉川、そして亮太に交替、しかし1イニングも投げきらんうちに2失点(!)でマウンドを降ります。「だから五十嵐はダメなんだって!*1二軍で調整してこい!」という連れの真っ当な意見にうなだれておりましたら「ピッチャー替わりまして高津ー」のアナウンスが!ぎゃー!高津ったらいつの間に中継ぎに!やった!やった!ぎゃんばってー!!!
…そりゃあもうかっこよすぎるピッチングなわけですが、辛うじて無失点に抑えたという感じで非常にハラハラな高津オンステージでありました。あーもうこれ逆転しないと!打線爆発させないと!
と思いましたら。この後の展開は説明がめんどくさいので公式からひっぱらさしてもらいます。

しかし、粘りを見せるスワローズ打線は、直後の7回裏、2番手・加藤投手を攻め立て、一死一、二塁のチャンス。ここでダブルスチールにキャッチャーのエラーが重なり、同点に追いつくと、なおも連続四死球で一死満塁と再びチャンスを築いて、宮本選手がライト前タイムリーを放ち、再逆転に成功。さらに、続く古田選手、代打・土橋選手の連続タイムリーと内野ゴロの間による3点、リグス選手のレフトスタンドへの16号3ランで古田選手の通算1000得点を達成するなど、この回一挙8点を奪い、今季9度目の二ケタ得点。

…8点中5点がヒットによる得点っつうこの地味さがたまらないわけ!この宮本−古田−土橋ってのが「おっさんツバメ」なわけですな。得点の仕方も渋けりゃ選手も渋い。しかも石川がフォアボールで出塁、代打の真中がデッドボールっつうね。地味にもほどがあるでしょ!マジたまらん。
しかも面白かったのが客席の混沌ぶり。リグスの3ランで古田がホームインしたとき、スタンドでは以下3つの出来事が同時進行していたのでした。

  1. リグスの3ランで傘を振って東京音頭
  2. 古田通算1000得点おめでとうと祝う声
  3. 次の打席に立った岩村を応援

…もうわけわかんないわけ。客席が混沌としてるのがおっかしくてゲラゲラ笑っちゃった。いっつもおもしれえなあと思うのは、東京音頭1曲やってるうちに次の人が打席に立ってるわけでしょ。その変なのどかさというか段取りの悪さというか、もうそういうとこが愛しくてたまらんわけ。東京音頭自体ゆるいしさー。あの傘開く瞬間のちょっとしたバカバカしさったらないよ!楽しくてたまらんから!
やー、それにしても中村紀とかいたらもっと危なっかしいゲームになっていたことだろうよ。そういやファンサービスなのか、1打席だけ代打で清原が出たよ!名前がコールされた瞬間に球場全体が湧いたもん!やっぱすげえな番長は。貫録が違うもの。そりゃあもう豪快なスイングで三振しておりました。
結局大量得点で圧勝、ヒーローインタビューに立った宮本曰く「こんなに集まってくださってありがとうございます。できれば平日のナイターにも足を運んでいただけると嬉しいです」とのことなので、球場出たその足で券売所行って平日の日ハム戦のチケット買ったぜ!また内野B指定の最前が取れたぜ!ちょっと野球観に行きすぎ…
あと、ヤクルトの応援てホント無個性でおもしろいよ。無個性なところが個性的っちゅうんかな。普通ラッパ吹いて応援歌的なものやるでしょ。ヤクルト1曲くらいしかないから。名前4文字の場合は「イ・ワ・ム・ラ!」「ミ・ヤ・モ・ト!」3文字だったら「フ・ル・タ!」「リ・グ・ス!」とか名前叫ぶだけだもん。しかもライブのアンコール請求手拍子みたいにみんな早くなっちゃって全然合わないの!こんなに団結力のない応援するとこないよ。満塁のときとかにやるチャンステーマはジッタリンジンの「夏休み」なんだけど、これもみんなが早すぎてラッパが全然追っついてないわけ。ホントひどい(笑
これについてはわたしなりの持論があって、地方はそりゃ団結力あるの当たり前でしょ。でも東京は東京という土地的なものもあるし、もともと巨人がいるからだいたいの人はそっちいっちゃうじゃない。ヤクルトは「おいらはメジャーなものはキライだ」的なはぐれ者が寄り集まるからこういう面白い事態が起きちゃうんじゃないかしら。よその球団の応援スタイルを見るだに「曲のレパートリーたくさんあっていいなー」「声援がすごい合ってる!」と当然のことに感心しきり。ホークスファンの連れにも「こんな球団他にないから」とお墨付きをいただきました。いちばんビックリしたのは古田の応援のときにリズムとか全然つけないでいきなり「古田ー!古田ー!」とみんなで叫び出したことでした。何?親衛隊?
そんなヤクルトが、わたしは大好きです。

*1:今シーズン最初に見に行った広島戦でもデッドボール&フォアボールで1イニング投げきらんうちに1失点で交替させられてた