どっぺるげんがあ

高校生のとき、クラスメイトに「ピヨ丸さんて姉妹いる?」と聞かれたことがあった。「や、いないけど」と答えると「そっくりな子がいたから妹かと思って」と言われた。同じ学校にわたしと瓜二つの下級生がいたらしい。
その後も、どこの誰に言われたかさっぱり忘れたけれどわたしのそっくりさん話を聞いたことがある。
地球上に自分のそっくりさんは3人いるというのが通説だが、もうすでに2人は見つかったことになる。
彼女たちは今どこで何をしているんだろう。どんな友達がいて、どんな人生を送っているのだろう。そう思うとSF(=すこしふしぎ)じみた気分になる。
昨日、わたしがpiyomarukoというidを取る前に使おうと思っていたidではてダを検索してみたら、先客がいた。彼女の日記は2004年8月で更新が止まっていたが、趣味がかなり似通っていて仰天したのであった。お笑い好きで芝居好き、音楽やマンガの趣味もドンピシャ。「どうでしょうの壇ノ浦レポート」「最近またモダチョキを聴いてる」なんて書かれた日にゃああんた。度肝を抜かれるわけですよ。しかも文章もおもしろい。なんぼでも読みたいと思わせる力がある。遡って過去ログをずんずん読んだのだけれど、2004年2月で打ち止めになった。がっくりと肩を落とすわたくし。
わたしの取ろうと思っていたidを使っていて、しかも趣味嗜好が似ている。これはもう運命ではあるまいか。今はどうしているのだろう。もう日記は書いていないのだろうか。プロフィール欄もなかったから、彼女の足跡を追おうにも何の手がかりはないのだけれど。
きっと巡り会えないであろう彼女の面影が名残惜しくて、わたしは何度もその日記を読み返す。もしかしたらこの人は3人目かもしれない、と気持ちの悪いことを思いながら。
演劇とお笑いの両方を愛するが故、この役をあの芸人にやってもらいたいと考えることがマイブームだという彼女の次の一文に、わたしはヘドバンの勢いでうなずき、目からウロコを落としたのだった。
陣内智則ケンドーコバヤシ友近の「トランス」が見てみたい」