赤ブリ再び

赤坂BLITZ、復活!!!*1
2008年3月20日、あらゆる思い出の詰まったあのハコが、何年か(曖昧)の月日を経てやっと帰ってくる!AXは狭い、ZEPPはデカすぎ。横浜なんてもってのほか!別段好きというほどじゃなかったけど、立地もよく手頃なハコで、何よりあの階段を上っていくときのわくわくがたまらなかった。そしてなにより、数えきれんほどのライブをあそこで見た。わたしのLIVE LIFEを支えたハコといっても過言ではないのだ。そして向かいにあったACTシアター*2も同時にオープンするそうだよ。来年いっぱいの予定がもう出とる。勘三郎が歌舞伎やるんだと!魅力!ACTシアターといえばだだっ広いばっかりで大変見づらかった天保十二年のシェイクスピアが真っ先に思い出されるけれども、リニューアルできっと改善されてるだろう。なんにせよ、新しいハコはわくわくするね。

王と気球と鳥

借りて観た。

気球クラブ、その後 [DVD]

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青春とはなんと儚く、なんと残酷なものか。
つながっていたくて、でもその実つながっていられなくて、宙ぶらりんな絆でゆれるかつての仲間たち。目的なんてなんでもよかった、みんなとバカ話をしたり、彼氏彼女を見つけて学生らしい遊びができればそれでよかった。でも気球クラブの部長は気球に情熱を燃やし、部員に熱く夢を語り、彼女の思いを深く理解しないままあの世へいってしまった。部長の死を機に久しぶりに連絡をとるかつての仲間たち、「お前村上さんと仲良かった?」「いや、あんまりよくしらない」そんな微妙なテンションではじまる旧友との会話、よみがえる記憶……。
残された者たちが、再び覚悟の前で喪失を体験するストーリーっていうと、ちょっとかっこよく聞こえるかな。
永作がとんでもなくすばらしいです。しぐさ、視線、表情、涙、一挙手一投足から目が離せない。ラストに向かっていくほど胸がしめつけられて苦しくなるほど。決して派手な映画ではないし、撮り方もあまり映画っぽくないけれど、しんしんと心の奥深くしみこむような作品でした。テーマソングの「翳りゆく部屋」が、ダメ押しのように涙を誘います。ああ、映画観て鳥肌たったの久しぶりだ。園監督って怖い映画ばっかり撮ってるから避けてたんだけど、ものすごくリリカルな人なんかもね。
サネイエが出てました。「あ、サネイエだ」って言っちゃった。
王と鳥 スタンダード版 [DVD]

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「高畑監督と宮崎監督の運命を変えた」って銘打たれてるフランスのアニメーション。ずっと観たくてやっと観れた。すばらしい!映像表現の可能性を見せつけられたよ!これがもう30年以上も前の作品とは信じがたい。キャラクターの可愛らしさ、風刺性、センス、笑い、どれをとっても一級品。宮崎アニメをほうふつとさせるシーンもたくさんあったし、影響受けてんな!って何度もニマニマしちゃった。ちょっとドキリとするようなラストが大好き。それにしても鳥の名前が「鳥」って…シュールすぎる(笑
奇しくも両方とも1時間半の映画でした。このくらいの長さがいちばんいいなあ。